チェッカーモータースは8月6日、東京・世田谷に旗艦店「フィアット/アルファ ロメオ 世田谷」をオープンし、それに先立つ8月5日、関係者向けの内覧会が開催された。

　チェッカーモータースは、フィアット/アルファ ロメオ車の正規ディーラーとして販売店を展開しており、フィアット/アルファ ロメオ 世田谷はその中でも最大級のものとなる。立地は、東急世田谷線 上町駅から徒歩2分、世田谷通り沿いに面しており、2階建ての建物で14台の車両展示（1階4台、2階10台）が可能。当初は車両展示や販売を行うのみだが、10月には5ベイのサービス工場を併設。年内には隣接する場所で認定中古車
の販売も開始する。

フィアット/アルファ ロメオ 世田谷の受付	1階スペース。展示面積は約220m2	1階窓際には、展示台を設置。発売されたばかりの限定車「500 by Gucci」を展示
受付近くにあるらせん階段	2階の展示スペースは約262m2。10台が展示可能

ウイルプラスホールディングス 代表取締役社長 成瀬隆章氏

　チェッカーモータース代表取締役であり、チェッカーモータースやウイルプラスモトーレンを傘下に置くウイルプラスホールディングス 代表取締役社長 成瀬隆章氏は関係者にお礼を述べるとともに、「この店舗は当グループ（ウイルプラスホールディングス）において22店舗目の出店になる。当社は2016年度に500億の売上高を達成すべく、これからM＆Aを行っていき、輸入車のある喜びを提供していく」と挨拶。既存店の見直しと積極的な出店攻勢を行うことで、販売増を目指していく。

フィアット グループ オートモービルズ ジャパン代表取締役社長兼CEO ポンタス・ヘグストロム氏

　フィアット/アルファ ロメオ店舗としても日本最大級となることから、フィアット グループ オートモービルズ ジャパン代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロム氏がゲストスピーカーとして登場。お祝いの言葉を述べた後、このチェッカーモータースとの関係の重要性について語り始めた。「チェッカーモータースは日本で最も多くフィアット/アルファ ロメオ車を販売しているディーラーの1つ。アバルトにおいては、実に全体の40％を販売している」「世田谷は日本の中で最も輸入車が販売されている地域。実際、北海道で販売された輸入車より多くの台数がこの世田谷で販売されている。近年における我々のネットワークで最も重要なものだ」と述べた。

　「2008年は5000台以上、2009年は6000台以上、2010年は7000台以上販売しており、チェッカーモータースのサポートを受けて2011年は過去最高のマーケットシェアを達成したい。この先に5ドアのジュリエッタもあり、販売台数を押し上げるだろう」と言い、フィアット/アルファ ロメオはチェッカーモータースとともに今後も成長していくと語った。

フィアット/アルファ ロメオ 世田谷支店長 前田健司氏

　その販売の最前線を担うのは、前田健司フィアット/アルファ ロメオ 世田谷支店長になる。前田支店長は「世田谷はポンタス社長の言葉どおり日本でも一番のマーケット。人口は約84万人ほどであり、地方のある市と比べても4倍～5倍のマーケットになる。立派なショールームを任された以上、日本で一番の販売台数を達成したい」と力強く宣言した。

　チェッカーモータースは、都内で「フィアット/アルファ ロメオ 田園調布」「フィアット/アルファ ロメオ 杉並」「フィアット/アルファ ロメオ 池袋」をすでに展開しており、フィアット/アルファ ロメオ 世田谷は世田谷区を中心に杉並区の南から目黒区などを商圏とすると言う。10月のサービス工場完成まで、サービス関連は田園調布店が担うものの、その後は同社最大級の店舗として、フィアット車、アルファ ロメオ車の販売を行っていく。