スズキ、フォルクスワーゲンAGと提携解消 自主的な経営判断にマイナスの影響が懸念されるため |
スズキは9月12日、フォルクスワーゲンAGとの業務提携および相互資本関係を解消することを発表した。両社は、2009年12月9日に包括的な提携関係を構築することで合意。2年弱の期間の協議を行ったものの、業務提携および相互資本関係を解消することを取締役会で正式決定した。
スズキは、業務提携および相互資本関係の解消の理由として、同社の議決権総数の19.89%というマイナーな出資比率では、フォルクスワーゲンAGのグループ会社と同等又はそれ以上の技術的支援を受けることが困難であるということ、同社は経営判断における自主独立は不可欠なものとしているが、フォルクスワーゲンAGは同社を「財務的、経営方針上、重大な影響を与えることができる」会社として公表していることを挙げている。
これらの理由から、業務提携をした目的の達成が困難な状況であること、および同社の自主的な経営判断にマイナスの影響を与えられることが懸念されることが提携解消につながった。
資本関係の解消に関しては、フォルクスワーゲンAGが持つ同社の株式は、同社の意向に沿って株式を処分するよう求めるとともに、同社が持つフォルクスワーゲンAGの株式はフォルクスワーゲンAGの意向に沿って処分するとしている。
追って記者会見の模様を詳報する。
(編集部:谷川 潔)
2011年 9月 12日