三菱自動車、米ワイトリシティ、IHIと非接触充電に関する研究開発に合意

非接触充電のイメージ図

2011年9月27日発表



 三菱自動車工業は9月27日、米ワイトリシティ・コーポレーション(マサチューセッツ州)、IHIと、電気自動車(EV)向け非接触充電方式について、研究開発を推進することに合意したと発表した。

 今回の合意では、第1段階として以下3つの項目を中心に研究開発を進めるとしている。

1.非接触充電インフラのあり方
2.非接触充電に関する法的な面の課題の明確化と提案
3.受電装置を組み込んだEV車体と、送電装置との充電実証

 非接触充電とは、車体(受電装置)と送電装置が近接していれば電力を伝えることのできるワイヤレス技術であり、ワイトリシティでは、すでに磁界共鳴方式を開発・商品化している。

 ワイトリシティが開発した方式では、従来の電磁誘導方式やマイクロ波送電方式に比べ、伝達距離を長くでき、効率も高いことに特長があり、3kWを超える電力を、20cm離れても効率90%以上で送電できるなど、非接触充電の可能性を示してきたとしている。

 なお、ワイトリシティは4月27日に、トヨタ自動車との技術提携に合意している。

(編集部:谷川 潔)
2011年 9月 27日