ルノー、30台限定の「メガーヌ ルノー・スポール モナコGP」発表会 会場にはF1ドライバーのヴィタリー・ペトロフ、ブルーノ・セナ選手が登場 |
ルノー・ジャポンは10月4日、メガーヌ ルノー・スポールの限定車「メガーヌ ルノー・スポール モナコGP」のプレス発表会を都内で開催した。また、週末に開催されるF1日本GPに向け、来日したロータス・ルノーGPのドライバーによるトークショーを併せて実施した。
ボディーカラーはモナコGP専用のブラン ナクレM | モナコGPのフロントマスク |
専用装備の18インチブラックアルミホイール「KEZA」を4輪に装着 | モナコGPのリアビュー |
限定車「モナコGP」について解説する大極司COO |
■ラグジュアリースポーツという方向性に仕様変更
2010年12月に日本導入されたメガーヌ ルノー・スポールは、F1を頂点とするルノーのモータースポーツ活動で培われたノウハウを惜しみなく投入し、日常の移動からサーキット走行まで対応するスポーツモデル。左ハンドル+6速MTのみという車種展開ながら、ユーザーからの高い支持を獲得。毎月20~30台がコンスタントに売れ続けており、現在でもバックオーダーを抱えていると言う。
今回発表された限定車では、そんなメガーヌ ルノー・スポールが持つ「レーシングカー直系の走行性能」を少しだけマイルドに路線変更。より日常的なグランドツーリング性能に重きを置いたクルマとなっている。
プレス発表会で登壇した同社の大極司COOは、「この限定車に与えたモナコGPという名前には2つの意味を込めました。まずは伝統あるレースのモナコGP、次いでラグジュアリーなイメージです。メガーヌ ルノー・スポールは本格的なスポーツモデルですが、そこにラグジュアリーなテイストを追加した」と紹介。
また、「モナコGPの一番大きな特徴はシャシーです。標準車はスポーツ走行を主な目的とした“シャシーカップ”を使っていますが、モナコGPでは日常での使い勝手と走行性能を兼ね備えてバランスを保った“シャシースポール”を採用しています。さらに、しっかりと身体を支えて乗り心地も犠牲にしないレザースポーツシートを装備。このクルマに設定されているボーズサウンドシステムも、単純な後付けオーディオではない。メガーヌ ルノー・スポールに最適な音響空間を作り出すため、ボーズとルノーの技術者が一緒に開発を行い、専用チューニングした非常に贅沢なサウンドシステム」と解説している。
大極COOによる車両解説に続き、実車を公開するアンベールが行われたが、このプレゼンターとしてイベントのスペシャルゲストであるヴィタリー・ペトロフ、ブルーノ・セナの両選手が登場。ルノーのスポーツイメージをF1という最前線で牽引する2人の手で、メガーヌ ルノー・スポール モナコGPがお披露目されることとなった。
現役F1ドライバー2人による豪華なアンベール | モナコGPと両選手によるフォトセッション | メガーヌ ルノー・スポールに興味を隠せないブルーノ・セナ選手 |
■元ミス・ユニバース日本代表がF1ドライバーの私生活に迫る!?
限定車発表会と併せて行われたトークショーでは、ロータス・ルノーGPの両選手に加え、2009年のミス・ユニバース・ジャパンとして活躍したモデルの絵美里さん、モータージャーナリストの九島辰也さんが参加。絵美里さんと九島さんからF1ドライバーの2人に対し、事前に用意されたパネルを用いながら質問する形式でのトークショーとなった。
限定車モナコGPをイメージさせるラグジュアリーなトークショーを実施 | 質問のパネルはバイリンガル仕様 | |
モータージャーナリストの九島辰也さん | モデルの絵美里さん | トークショーは終始和やかな雰囲気で行われた |
プライベートカー選びのポイントについて質問されたペトロフ選手は、「それは難しい質問ですが、たとえば使う国によっても違ってくる。私が住んでいるロシアでは、雪が多く、道路が必ずしも整備されているとは限らないことを考えて選ぶ必要があるのです。ちなみに、ロンドンのオックスフォードで使っているセカンドカーは、メガーヌ・カブリオレです」と回答した。
ペトロフ選手はプライベートでもルノー車に乗っていると語った | 「鈴鹿での結果が日本国内でのルノーの応援になるので頑張りたい」とコメントするペトロフ選手 |
メガーヌ ルノー・スポールを運転した感想について質問されたセナ選手は、「運転する機会を得たのは、モナコGPの本番前にコースで同乗者を乗せて走る“ホットラップ”でしたが、非常に安定したクルマなのでギリギリまでプッシュしても大丈夫で楽しめました。一緒に乗っている人は壁の近くを駆け抜けると恐がって、とくに女の子はキャーキャーと大騒ぎしながら、でも楽しんでもらえましたね」と、冗談も交えながら答えていた。
質問に笑顔で答えるセナ選手 | トークショーの合間にも2人で何やら会話を続ける両選手。ドライバー間のコミュニケーションは良好という印象を受けた |
このほか、発表会の終盤には元GPライダーで現在もレース活動を行っている青木琢磨選手が登場。青木選手からはF1日本GPを開催する鈴鹿サーキットで、ルノー・ジャポンによる「震災復興支援チャリティオークション」が行われることがアナウンスされた。
元GPライダーの青木琢磨選手 | 「過酷なラリーに参加することで、車いすでも諦めない気持ちを伝えたい」と語る青木選手 |
このオークションの収益金は、青木選手が行っている東日本大震災の被災地に車いすを届ける活動に役立てられるとのこと。会場では、オークションに出品されるオリジナルレーシングシューズにペトロフ、セナの両選手がサインを書き込み、大極COOに手渡すセレモニーが行われた。
オークションではこのサイン入りシューズのほか、ピット内を見学できる「ピットツアー」も商品として出品されるとのこと |
モナコGPのリアビュー | メガーヌ ルノー・スポールの2リッター・ツインスクロールターボエンジンは250馬力を発生 |
ブレーキキャリパーはレッドからシルバーに変更され、ブレーキディスクもスリットがないものとなっている |
モナコGPのキャビン | インパネ | メーターパネル |
ドアスピーカーにもボーズのロゴが入る | ホワイトのセンターコンソールやトリム類はモナコGPの専用装備 | 専用チューニングされたボーズサウンドシステム |
シートヒーターを備えるレザースポーツシート | ホワイトステッチでモナコGPのロゴが刻まれている |
シリアルナンバーのプレートは、センターコンソール左側に設置 | リアタイヤのフェンダー前に貼られたモナコGPバッヂ |
発表会会場入り口 | 来場者に配られたウェルカムドリンク |
「走り抜けるメガーヌシリーズのスピードを表現した」という、ルノーカラーが目にも鮮やかなオリジナルカクテル |
(佐久間 秀)
2011年 10月 5日