トヨタ、ハイブリッド車「SAI」を一部改良 植物資源由来のプラスチックを拡大採用 |
トヨタ自動車は、ハイブリッド専用車「SAI」を一部改良し、11月1日より発売する。価格は、338万円から437万円。
グレード | ハイブリッドシステム | 駆動方式 | 価格 |
S“Lセレクション” | リダクション機構付のTHS II | 2WD(FF) | 338万円 |
S | 347万円 | ||
S“ツーリングセレクション” | 379万円 | ||
G | 370万円 | ||
G“ツーリングセレクション” | 398万円 | ||
G“Aパッケージ” | 409万円 | ||
G“ツーリングセレクション・Aパッケージ” | 437万円 |
今回の一部改良では、バイオPET(ポリエチレンテレフタレートの原料の一部であるモノエチレングリコールをさとうきび由来のバイオ原料に替えて製造したもの)を使い、耐熱性、耐久性などの性能を向上させた新エコプラスチックを、新たにシート表皮・フロアカーペット・パッケージトレイトリムに採用。室内表面積におけるエコプラスチックの使用比率を約80%に拡大(従来型比+約20%)している。
最高出力110kW(150PS)/6000rpm、最大トルク187Nm(19.1kgm)/4400rpmの直列4気筒アトキンソンサイクルエンジンと、最高出力105kW(143PS)、最大トルク270Nm(27.5kgm)のモーターを組み合わせた「リダクション機構付きのTHS II」システムそのものには変更がないものの、エンジンの制御を改良することで、10・15モード燃費を24.0km/L(従来型比+1.0km/L)に向上させている。
エクステリアでは、フロントロアグリル、ドアパネルにメッキモールを、インテリアでは、センタークラスターに木目調加飾を追加することで高級感を演出したほか、フロントドアガラスには紫外線を約99%カットするスーパーUVカットガラスを採用している(除くS“Lセレクション”)。
ボディーカラーには、グレーメタリックを追加。インテリアカラーは新色2色(ブラック、シェル)に一新したほか、静かなハイブリッド車の接近を歩行者などに知らせる車両接近通報装置を全車に標準装備した。
サスペンション(フロント・リア)は、サスペンションメンバーに補強バーを追加することで操縦性・走行安定性を高めたほか、ショックアブソーバーなどのセッティングを変更し上質な乗り心地を実現したと言う。
スポーティな外観とした新仕様“ツーリングセレクション”、安全装備を充実した新仕様“Aパッケージ”、スポーティな外観としたうえで安全装備を充実させた新仕様“ツーリングセレクション・Aパッケージ”などを追加し、ラインアップを充実させている。
そのほか、ウェルキャブ(メーカー完成特装車)についてもベース車と同様の改良を施した。
(編集部:谷川 潔)
2011年 10月 11日