インディカー・シリーズ最終戦は、ダン・ウェルドン選手の事故死を悼みキャンセル

2011年10月16日(現地時間)



 10月16日、ラスベガス・モーター・スピードウェイでインディカー・シリーズの最終戦として開催されたレースは、11周目に多重アクシデントが発生。アクシデントに巻き込またダン・ウェルドン選手(Sam Schmidt/BHA with Curb Agajanian)の死亡が搬送先の病院で確認された。レースは赤旗中断となり、続行されないままキャンセルとなった。

ダン・ウェルドン選手(2011年のインディ500より)
事故後行われた追悼ラップ

 ウェルドン選手は、今年を含め、インディ500で2度優勝しているドライバー。インディカーのレースには通算134戦出場し、2005年にはシリーズチャンピオンを獲得。インディジャパンでのホンダの初優勝を2004年に達成し、2005年も連覇を飾っていた。

 インディカー・シリーズに携わる、HPD(Honda Performance Development)社長のエリック・バークマン氏は、「今日はHondaファミリーにとって悲しい日となりました。計ることができないほど大きなものを失ったのです。私たちにとってダンは単なるドライバー以上の存在でした。彼はHondaファミリーの一員でした。しかし、誰よりも、私たちの思いと祈りを彼の家族、スージーと幼い男の子二人に寄せたいと思います。ダンはモータースポーツに対して情熱を持っており、すばらしいパーソナリティーを備え、レース界の人々みんなと友だちでした。彼の才能と献身は、私たち全員に影響を与えていました。彼を今後もずっと忘れることはないでしょう。私たちHondaのファミリー全員が、深い哀悼の意を彼の家族、友人、そして世界中のファンに捧げたいと思います」とのコメントを出している。

(編集部:谷川 潔)
2011年 10月 17日