トレンド総研、クルマの下取り価格を意識していないユーザーは約9割 「自動車販売に関する意識調査」より |
2011年10月27日発表
トレンド総研は10月27日、ディーラーマン100名に対して行った「自動車販売に関する意識調査」結果を発表した。
この調査は、新車購入時のポイントや、現在の自動車のトレンドを調べることを目的として行われたもの。新車、新古車、中古車のいずれかを扱う自動車販売業者に加え、自動車の下取り・買い取りに携わる23~62歳の男女100名(男性85名、女性15名)を対象に、9月28日~29日にかけてインターネット調査を実施した。
約6割の人が下取り価格を事前にシミュレーションしておくことが重要と回答(出典:自動車販売に関する意識調査) |
まず、「新車を購入する際、消費者が意識しておくとよいことはどのようなことだと思いますか?」との質問に対し、もっとも回答が多かったのは「ディーラーと友好的な関係を築くこと」(65%)。以下「新車購入の意思があることをディーラーにしっかり伝えること」(45%)、「将来の『下取り価格』を事前にシミュレーションしておくこと」(37%)と続いた。
この下取りについて、57%の回答者が将来の下取り価格を事前にシミュレーションしておくことが重要と回答しており、その理由について「次の自動車購入時期のおおよその購入価格(追い金)もシミュレートでき、計画的な自動車購入ができるため」「同じ期間乗っても、車種やカラーによって下取り価格は大きく変わってくるので」「同じ車でもグレードや色によってリセールバリューは異なる。最近では消費者が思っている車の価値と業界での価値に大きな差が見られる」といった意見が寄せられている。
9割に近いユーザーが下取り価格を意識していないと言う(出典:自動車販売に関する意識調査) |
そもそも、新車購入時に下取り価格を意識しているユーザーがどのくらいいるのか聞いたところ、もっとも多かったのは「1割未満」(49%)で、それに「1割~3割未満」(40%)が続き、9割に近いユーザーが下取り価格を意識していないことが分かった。
その一方で、下取り価格を事前にシミュレーションすることを勧めているディーラーは16%にとどまっており、販売店でシミュレーションを勧める人は少ないとしている。
また、下取り価格を考えた場合に、今後「ガソリン車」と「ハイブリッド車」のどちらの人気が高まると思うか聞いたところ、79%が「ハイブリッド車」と回答。
ハイブリッド車の中でもっとも注目されているのは「ミニバン」(出典:自動車販売に関する意識調査) |
そのハイブリッド車の中でもっとも注目している車種は「ミニバン」(55%)となっており、その理由として、「ミニバンは根強い人気があり、ハイブリッド車は少ないので」「現在のラインアップを見ると、販売台数を稼げそうな車種はミニバンだけだと思う」「全体的にミニバンの需要が多いから」といった意見が挙げられた。以下、「ワゴン」(25%)、「セダン」(14%)、「SUV」(12%)となっている。
なお、ミニバンは「今後、ハイブリッド車の中で、下取りにおいて人気が上昇すると思う車種」としても1位となっており、「将来の下取り価格を意識すると、今お買い得なのはハイブリッドのミニバンだと言えそうだ」と締めくくっている。
(編集部:小林 隆)
2011年 10月 27日