三菱自動車、植物由来材料のバイオPEを用いたフロアマット 2012年夏の製品化を予定 |
フロアマットのパイル部で採用されるバイオPE/PP繊維の断面 |
三菱自動車工業は12月12日、永大化工、MRCパイレン、豊田通商と共同で植物由来材料のバイオPE(ポリエチレン)を用いたフロアマットを開発したと発表した。このフロアマットは、2012年夏の製品化を予定している。
同社は地球温暖化や石油資源枯渇への対策を目的に、自動車部品に広く使用されている石油由来材料の代替策として独自の植物由来材料技術「グリーンプラスチック」の研究・開発を推進している。
今回発表されたフロアマットは、このグリーンプラスチックの新アイテムとして開発されたもので、バイオPEと呼ばれるサトウキビの廃糖蜜(製糖時に発生する食品廃材)を原料とする植物由来樹脂を、フロアマットのパイル部に採用。構造としては、芯部にバイオPEを用い、それを従来から用いられている石油由来のPP(ポリプロピレン)で覆う鞘構造とすることで、耐磨耗性・耐熱性等をクリアしたと言う。
これにより、原料採取から廃棄までのライフサイクル全体でのCO2排出量は、石油由来のPP繊維を用いた従来品と比べ約15%削減できるとしている。
(編集部:小林 隆)
2011年 12月 12日