タカタ、インクジェットプリント技術を採用したシートベルト
色つきや絵柄、文字、ロゴマーク入りのシートベルトが可能に

インクジェットプリント技術を採用したインクジェットプリントシートベルト

2012年1月13日発表



インクジェットプリントシートベルトは、先週末の東京オートサロンのトヨタブースに展示された「2000GT SOLAR EV」で採用されている

 タカタは1月13日、インクジェットプリント技術を採用した「インクジェットプリントシートベルト」を発表した。

 従来のシートベルトのベルト部分(以下ウェビング)は、1本の白いウェビングを染色液に浸して着色するため、これまで単色のものしかなかった。

 このインクジェットプリントシートベルトは、通常のインクジェットプリンターと同様にウェビングに印刷する技術を採用しており、黒、グレー、ベージュといった単色の印刷をはじめ、さまざまな色を使った絵柄や文字、ロゴマークなどの印刷が可能になる。印刷に使われるインクは独自のテストをクリアしたもので、退色や色落ちに強いことから一般的なシートベルトと同様に取り扱うことができると言う。

 同社では、この技術で個性的なシートベルトの提供が可能になるだけでなく、例えばウェビングの表裏で色を変えることでユーザーがベルト着用時にねじれに気づき、シートベルトを正しく締めることの手助けにもなると考えている。

 なお、今回の技術は自動車メーカー向けに開発されたもの。すでに使用している車両のシートベルトにプリントすることは法律で禁じられているため、アフターサービスとして提供することは考えていない。

(編集部:小林 隆)
2012年 1月 16日