アウディ、“6+4”にこだわった新型「A6 アバント」発表会
軽さと美しさをアピール

発表会に登壇したバレエダンサーの三木雄馬氏(左奥)、アウディ ジャパン マティアス・シェーパース氏(右奥)、ドナート・ロマニエッロ氏(手前左)、バレエダンサーの橘るみさん

2012年2月9日開催



 アウディ ジャパンは2月9日、ステーションワゴン「A6 アバント」をフルモデルチェンジして発売した。「2.8 FSI クワトロ」「3.0 TFSI クワトロ」の2モデルをラインアップし、価格は前者が6,400,000円、後者が8,650,000円。同日、発表会を都内で開催した。

 新型A6シリーズは、セダンモデルを昨年に先行して発売しており、パワートレーンはセダン、アバントともに共通。「2.8 FSI クワトロ」は自然吸気エンジンのV型6気筒DOHC 2.8リッター、「3.0 TFSI クワトロ」はスーパーチャージャーを組み合わせたV型6気筒DOHC 3.0リッターを搭載し、デュアルクラッチAT「7速S トロニック」を介して4輪を駆動する。

 いずれのモデルもアイドリングストップ機構「スタートストップシステム」や、減速エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリーに還流させるエネルギー回生システムなどのほか、モノコックボディーの20%以上にアルミニウム材を採用したことで、重量は先代モデル比で約20kg削減したと言う。

 これにより、燃費は先代モデルから約20%向上しており、JC08モードは2.8 FSI クワトロが11.8km/L、3.0 TFSI クワトロが11.0km/Lを達成している。

 ボディーサイズはセダンと比べ10mm長く、30mm高くなる4,940×1,875×1,495mm(全長×全幅×全高)。エクステリアでは、Dピラーまでフラットに続くルーフラインや、低く伸びるサイドプロポーションにより、スポーティさとエレガントさを表現するほか、シングルフレームグリル、フロントのLEDポジションランプ(オプション設定)を採用することでブランドアイデンティティと先進性を強調している。

 一方、インテリアではミドルクラスのアッパーモデルらしく、カーナビやAV、空調などクルマの機能を統合コントロールする「MMIタッチ」を同クラスのモデルで初めて装備した(セダンはすでに装着済み)したほか、ボーズ サラウンドサウンドシステム(14スピーカー/600W)、カメラやセンサーなどにより衝突の危険性を感知した際に衝突回避もしくはドライバー保護機能が作動する「アウディ プレセンス」を全車に標準装備。

 また、ステーションワゴンならではのオプションとして、特定の動作を行うとセンサーが感知し、テールゲートが自動的に開く「バーチャルペダル付きオートマチックテールゲート」を用意する。ラゲッジルームの容量は565Lで、後席を倒せば最大1,680Lまで拡大できる。

 そのほか、ボタン操作で走行性能を切り替えられる「アウディドライブセレクト」を全車に標準装備。「コンフォート」「自動」「ダイナミック」のほか、ドライバーの好みの設定を組み合わせることができる「個別」の4モードを用意する。さらに3.0 TFSI クワトロには低燃費を追求する「効率」モードを採用した。

V型6気筒DOHC 3.0リッター スーパーチャージャーエンジンを搭載する3.0 TFSI クワトロ
自然吸気エンジンのV型6気筒DOHC 2.8リッターエンジンを搭載する2.8 FSI クワトロ
3.0 TFSI クワトロのインテリア。レザーインテリア、MMI タッチ、ボーズ サラウンドサウンドシステムなどプレミアムな装備を満載する。オーディオはオプションでバング&オルフセン アドバンスド サウンドシステムを選択できる

アウディ ジャパン 営業オペレーション本部長 マティアス・シェーパース氏

 発表会は、同社のハイエンドモデルが集結するホテルイベント「アウディ アルティメット コレクション 2012」の会場で行われた。同イベントの内容については、関連記事を参照されたい。新型A6アバントについては、アウディ ジャパン 営業オペレーション本部長 マティアス・シェーパース氏が概要を解説した。

 シェーパース氏いわく、新型A6 アバントの特徴は「軽量化技術がもらたすシャープで美しいデザイン」「卓越したコンフォートと機能性の両立」「環境性能とスポーティパフォーマンスの両立」と言う。

 新型A6 アバントのデザインは、30年前に同社がアバントを導入する際に提唱した「美しくなければアバントと呼ばない」とのコンセプトに沿ったものと言い、「アバントとは“先を進んでいる”という意味を持つ。30年前、ステーションワゴンはどちらかと言うと世界では商用車的なイメージが強かった。そこからデザインにこだわりのある人がワゴンに乗るようになったが、それはアウディが1970年代にステーションワゴンを作り出したのが起点になったと思っている」と説明。

 軽量化については、「アウディ100年の歴史の中で1つの軸になるDNA」「レースで培ったノウハウを市販車に採用している」とそのこだわりを紹介するとともに、近年、安全装備、快適装備などにより車両重量の増加傾向にありながら、新型A6 アバントが約20kg軽くなったことをアピールした。

「6+4」はV型6気筒エンジンと4輪駆動のクワトロシステムを採用したことをあらわす

 一方、コンフォートと機能性では「とくに室内のクオリティにアウディは力を入れている」と言う。その1つが包丁を参考にした水平基調のインストルメントパネルで、「シンプルでシャープ。それでも機能性が高い」ことを強調するとともに、「(新型A6 アバントは)最高のマテリアルでドライバーを囲っているが、全車に標準装備したボーズ サラウンドサウンドシステムは、長年ボーズとアウディのコラボレーションの結果が100%新型A6 アバントで演出されている」と述べた。

 3点目のポイントとなるパフォーマンス性能の解説では、新型A6 アバントを「6+4」と表現。その心はV型6気筒エンジンと4輪駆動のクワトロシステムを採用していることを指し、「Cセグメントでプレミアムなモデルを選ぶお客様は6気筒にこだわる」「6気筒と言うと燃費がわるいと思う方もいるかもしれないが、2.8 FSI クワトロ、3.0 TFSI クワトロともにエコカー減税対象車である」と述べ、競合モデルとなるBMW 5シリーズ ツーリング、メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴンが4気筒エンジン搭載モデルをラインアップする中、新型A6 アバントはプレミアムモデルらしく6気筒エンジンにこだわりつつ、燃費性能・環境性能を高めていることを強調した。

新型A6 アバントの3つの価値30年前に同社がアバントを導入する際に提唱したコンセプトモノコックボディーには、軽量なアルミ素材を20%以上使用した
新型A6 アバントもレースで培った軽量化技術が投入されるモデルチェンジごとに増加する車両重量だが、新型A6 アバントは先代モデルから20kgの軽量化に成功した新型A6 アバントは室内のクオリティにも力を入れたと言う
包丁を参考にしたと言う水平基調のインストルメントパネル全モデルにボーズ サラウンドサウンドシステムを標準装備した
特定の動作を行うとセンサーが感知し、テールゲートが自動的に開く「バーチャルペダル付きオートマチックテールゲート」をオプション設定したパワートレーンはいずれのモデルもV型6気筒とクワトロシステムの組み合わせA6 アバントは累計1,200,000台を販売した
各モデルエコカー減税の対象になる競合車との標準装備の比較。BMW 523i、メルセデス・ベンツ E250 ステーションワゴンよりも装備が充実していることをアピールした

 なお、会場ではバレエダンサーの三木雄馬氏(谷桃子バレエ団 プリンシパル)と橘るみさん(東京シティバレエ団 プリマ)が登壇し、新型A6 アバントの美しさと軽やかな動きをバレエで表現。

 アウディ ジャパン マーケティングコミュニケーション部長 ドナート・ロマニエッロ氏とのトークセッションで、三木氏は「バレエはただ高く飛べばいい、たくさん回ればいい、つま先で立っていればいいというわけではなく、余裕や安心感を高いレベルで両立することで美しさにつながっていくのではないか」と美の理論を展開するとともに、バレエを美しく躍るには軽さも必要であることなど、バレエと新型A6 アバントの共通項が紹介された。

アウディ ジャパン マーケティングコミュニケーション部長 ドナート・ロマニエッロ氏三木雄馬氏(谷桃子バレエ団 プリンシパル)橘るみさん(東京シティバレエ団 プリマ)

(編集部:小林 隆)
2012年 2月 9日