J.D.パワー、スマートフォン利用者の過半数がナビアプリを利用 携帯電話のナビゲーションアプリの利用実態調査より |
2012年3月1日発表
J.D.パワーアジア・パシフィックは3月1日、携帯電話(スマートフォン)のナビゲーションアプリの利用実態調査結果を発表した。
同調査は、国内でスマートフォンを利用している16~64歳の男女個人を対象に、スマートフォンにおけるナビゲーションアプリの利用実態と満足度を調べたもの。2011年12月にインターネット調査を実施し、1万5000人から回答を得ている。
その結果、スマートフォン利用者の半数以上が、内蔵GPS機能を用いたナビゲーションアプリ(Google マップナビ、NAVITIME等)を利用していることが明らかになった。
そして、スマートフォンナビに加え車載カーナビの利用実態についても調べたところ、スマートフォン利用者のうち、スマートフォンナビと車載カーナビの両方を利用しているユーザーは約3割、スマートフォンナビを利用しているが車載カーナビは利用していないユーザーは1割強いたと言う。
また、今回の調査では、今後車で利用したいナビのタイプについても聞いた。その結果、現時点で車載カーナビを利用している人は、スマートフォンナビの利用有無に関わらず、約7割の人が「引き続き車載カーナビの利用を今後も希望する」と回答。その一方で、スマートフォンナビだけを利用している人は、ほぼ半数がスマートフォンナビを希望する結果になった。
その一方で、車載カーナビの利用者からは、スマートフォンナビと車載カーナビの融合・連携したサービスに対して「興味がある」と回答した人が約6割いたと言う。具体的には、「スマートフォンのさまざまな情報(ナビ情報/音楽/映像)を同期できるカーナビが欲しい」「スマートフォンでの店検索の情報がカーナビに送れる」といった声が寄せられている半面、「スマートフォンと連携することでセキュリティリスクが高まる」との懸念の声もあったとしている。
こうした結果から、同社は「従来の車載カーナビだけでなく、スマートフォンを通じてさまざまなナビゲーションサービスが提供される環境変化の中、車載カーナビ/スマートフォンナビをどのような形で融合させ、ユーザーにとってトータルなマルチメディアとして付加価値のあるサービスを提供していくのかが問われている」と締めくくっている。
(編集部:小林 隆)
2012年 3月 1日