伊ランボルギーニ、ワンオフのスパイダー「アヴェンタドール J」 |
伊アウトモビリ・ランボルギーニは開催中のジュネーブ・ショーで、「アヴェンタドール J」を公開した。
フラッグシップスーパースポーツ「アヴェンタドール LP700-4」のオープントップバージョン。1台のみ製作されるスペシャル・モデルだが、公道走行が可能となっている。車名の「J」は、各クラスのレーシングカーの技術スペックを規定したFIA(国際自動車連盟)のレギュレーション「付録J」から採られている。
アヴェンタドール Jのサイズは4890×2030×1110mm(全長×全幅×全高)。ボディーにはアヴェンタドール J専用に開発された、クロームエフェクト入りのレッドの塗装が施される。
屋根だけでなくフロント・ウインドーも取り払われており、フロント・ウインドーの代わりに、ドライバーとパッセンジャーの前に2つの小型ウインドーデフレクターを設けた。またウインドーデフレクターの間には、ステーを介して高い位置にマウントしたリアビュー・ミラーが置かれる。
コックピット背後のエンジンカバーもまったく新しい形状になった。ドライバーとパッセンジャーの後ろには2つのポッドが置かれ、その間からエンジンカーボンフレームとエンジンが見える。
サイドのドアは残されており、オリジナル同様に上方に跳ね上げて開く。サイド・ウインドーは小型のものを固定した。
フロントエンドにはカーボンファイバーの大型エアスクープやフィン、ウイングレット、リアエンドにはやはりカーボンの大型スポイラーと大型のディフューザーを装着、ダウンフォースを増やしている。
ホイールはフロント20インチ、リア21インチ。アルミ製だが、カーボンファイバーのファンが装着され、ベンチレーション効果を高めている。
アヴェンタドール Jにはオーディオやカーナビ、エアコンが装備されず、乾燥重量は1575kgのアヴェンタドール LP 700-4よりも軽くなっていると言う。インテリアには鍛造コンポジット製のシートを装着。インサートにカーボンファイバー製のファブリックを用いる。
パワートレーンや足まわりはアヴェンタドール LP 700-4と同様。エンジンは最高出力515kW(700PS)の6.5リッター ドライサンプ60度V型12気筒48バルブ自然吸気で、7速ISR(シングルクラッチの2ペダルトランスミッション)を介して4輪を駆動する。
(編集部:田中真一郎)
2012年 3月 8日