ホンダ、中国・北京で中国事業の中期戦略発表会を実施
3年間で10機種以上のフルモデルチェンジ、新機種投入を予定

北京モーターショー参考出品スケッチ

2012年4月10日発表



 本田技研工業の中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は4月10日(現地時間)、中国事業の中期戦略について北京にて発表した。

 発表によると、ホンダブランドでは、来年から2015年までの3年間で10機種以上のフルモデルチェンジ、新機種投入を予定。中国においてもホンダの次世代技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」を搭載したエンジンに順次切り替え、2015年末までにホンダブランドのエンジンをすべて刷新する。これにより、中国自動車市場の各カテゴリーで燃費No.1を目指すとしている。

 ハイブリッド車については、中国市場で年内に「CR-Z」「インサイト」「フィット ハイブリッド」の3機種を発売。中国でのハイブリッド車生産の準備を進めており、基幹部品となるバッテリーやモーターなども中国で調達し、さらなるコストダウンを実現すると言う。そのほか、中・大型車に適したハイブリッドシステムやプラグインハイブリッドシステムも中国に投入し、電気自動車については、年末に広汽本田汽車有限公司で生産開始できるよう準備を進めている。

 アキュラブランドでは、新型「NSX」を中国でも発売。今年発売する小型セダン「ILX」、小型SUV「RDX」をはじめ、「RLX」についても来年発売を予定し、商品ラインアップの強化を図っていく。

 モータースポーツに関しても、率先して普及や認知の拡大に取り組んでいく。中国ツーリングカー選手権シリーズ(CTCC)にも今年からスポットで参戦し、11月に中国で行われるWTCC中国ラウンドでは、WTCCとCTCCの両カテゴリーでホンダ車が戦っていく。

 なお、4月23日に北京モーターショーが開幕するが、新商品2機種を世界初公開。そのほか、ホンダブランドのハイブリッド車、アキュラブランドのNSXコンセプト、ILX、RDXを出展する。

 

(編集部:谷川 潔)
2012年 4月 10日