日産、EV向け充電スポット情報をデイリー更新する新サービス
収集可能な充電スポットの数は従来比で約2倍、情報提供までの時間を約1/3に

2012年4月18日発表



 日産自動車は4月18日、電気自動車(EV)「リーフ」から収集されたプローブ情報をもとに、新たな充電スポット情報をデイリー更新する新サービスの運用を開始すると発表した。

 リーフは車載通信ユニットを介して日産カーウイングスデータセンターと常時接続しており、各種ドライビングサポート機能のほかオーナー向けWebサイトを通じたEV運転履歴の確認、バッテリー状態の管理、エアコンの遠隔操作、航続可能距離や充電スポットを確認しながらのドライブ計画作成など、さまざまなサポート機能を提供している。

 今回のサービスは、リーフが搭載するEV専用情報通信システム「ICT(Information and Communication Technology)」を通じて、日産カーウイングスデータセンターに収集されるプローブ情報(車両の位置、速度などのさまざまな車両情報)から、既存のナビゲーションシステムでは未配信の充電スポットを抽出し、リーフのオーナーに充電スポット情報を提供するというもの。

 具体的にはリーフに充電をすると、ナビゲーションシステムがその充電スポットの位置情報を記録し、日産カーウイングスデータセンターにその位置情報が収集される。その情報をもとに現地調査が行われるとともに、案内可能な充電スポットかどうかを選別した上で、リーフに搭載するナビゲーションシステムに新規の充電スポット情報を配信する。

 新規の充電スポット抽出に大量のプローブ情報を活用することで、収集可能な充電スポットの数は従来比で約2倍になると言う。また、充電スポットのデイリー更新が可能になることから、新たな充電スポット情報の収集から情報提供までの時間をこれまでの約1/3に短縮できるとしている。

(編集部:小林 隆)
2012年 4月 18日