伊アウトモビリ・ランボルギーニは4月23日（現地時間）、北京モーターショー（プレスデー：4月23日～24日、一般公開日：4月27～5月2日）でSUVのコンセプトモデル「Urus（ウルス）」を発表した。

　ウルスは、ラグジュアリーSUVセグメントに属する4ドアの4座独立モデル。同セグメントに属するモデルは1992年で生産を終了した「LM002」以来、20年ぶりのこととなる。モデル名は家畜牛の祖先となる、大型の野生獣を由来とする。

　ボディーサイズは4990×1990×1660mm（全長×全幅×全高）で、シャープな3Dライン、左右に設置された大型のエア・インテーク、Y字型のヘッドランプ、広範囲に採用されたカーボンファイバーテクノロジーなど、ランボルギーニらしいデザイン・機能が与えられる。また、後方に向けて急速に狭くなるウインドー面、ダイナミックなルーフライン、グラマラスなリアフェンダーなどによって、パワフルでスポーティなスタイリングを実現した。

　フロント・スポイラーの大部分、サイドシル全体、リア・ディフューザーはカーボン製としており、さらにダブルスポーク・デザインの24インチ鍛造アルミホイール（マット仕上げ）にもカーボンファイバー製のウイングレットを5枚装着することで、整流効果を最適化している。

　また、インテリア全体にもカーボン素材を採用したとしており、それを覆い隠すのはレザー張りのクッション部分だけと言う。ターン・インジケーター、ライト、ワイパーなどの機能はマルチファンクション・ステアリングホイールまたはセンターコンソールに集約されたほか、ナビゲーション、エンターテインメント、エアコンはセンタートンネルに用意されるタッチスクリーンで操作を行う。

　パワートレーンの詳細は明らかになっていないが、出力のターゲットは440kW（600PS）としており、これにデュアルクラッチ・トランスミッション、トラクション・コントロール付きのフルタイム4WDを組み合わせると言う。

　なお、ターゲット市場は主に米国、英国、ドイツ、ロシア、中東諸国、中国で、年間生産台数は約3000台を想定している。