国交省、1~2人乗り超小型モビリティの展示・試乗会を実施
国土交通大臣、副大臣らが省内で試乗

超小型モビリティの展示・試乗会が開催された国土交通省前

2012年6月18日実施



 国土交通省は6月18日、省内の駐車場スペースで超小型モビリティの展示・試乗会を実施した。6台の超小型モビリティが出展されていた。

 国土交通省は、1~2人乗りの超小型モビリティの導入に向けたガイドラインを6月4日に発表しており、この展示・試乗会はそれを受けて開催したもの。ガイドラインによる、超小型モビリティは、自動車よりコンパクトで取り回しがし易いこと、環境性能に優れること、1~2人乗り程度とされている。この超小型モビリティの活躍する場所として、高齢者や子育て支援、観光・地域振興が考えられており、超小型モビリティをはじめとする電気自動車等(環境対応車)を活用した低炭素まちづくりの実現を目指している。

 18日の試乗会では、ダイハツ工業「PICO(ピコ)」、トヨタ車体「COMS Concept」、日産自動車「ニューモビリティコンセプト」(2台)、スズキ「Q-CONCEPT」、本田技研工業「マイクロコミューターコンセプト」の5社6台を展示。いずれも2011年の東京モーターショーに展示されたもので、すべてEV(電気自動車)。超小型モビリティとして、最高速は60km/h程度、航続距離は100km程度の実現を視野に入れている。スズキとホンダは展示のみだったが、ダイハツ、トヨタ、日産の超小型モビリティが試乗可能となっていた。

ダイハツ「PICO(ピコ)」
日産「ニューモビリティコンセプト」
トヨタ車体「COMS Concept」
スズキ「Q-CONCEPT」
ホンダ「マイクロコミューターコンセプト」

 試乗会には、羽田雄一郎国土交通大臣、吉田おさむ国土交通副大臣、奥田建国土交通副大臣や、政務官らも参加。羽田大臣は各社の超小型モビリティに試乗後、これからの都市構想に欠かせない乗り物になるだろうとの感想を述べた。

ダイハツのPICOの運転席に乗り込み、各種操作の説明を受ける羽田国交大臣数分の説明で、すぐに運転開始。取り回しもよく、国交省前の敷地をゆっくりと運転していた
日産のニューモビリティコンセプトは、2人乗りで試乗後席の乗員の降車を手伝っているところ

 今後、超小型モビリティは、先に国交省より発表されたガイドラインを活用する形で地域への導入や利用環境の整備を行っていく。また、自動車メーカーにおいても、実用化を目指していくことになる。

(編集部:谷川 潔)
2012年 6月 18日