ポルシェジャパンは新型「911カレラ4/カレラ4S」の予約受注を29日に開始する。

　新型911の4WDモデル。2WD（RR）モデルと共通のボディ、サスペンション、エンジン、トランスミッションに、改良型4WDシステム「PTM（ポルシェ・トラクション・マネジメントシステム）」を加えた。PTMは4輪の回転速度や横G、前後G、ステアリング角度などから、前後のトルク配分を制御するシステムで、リアのトルク配分を重視した設定になっているとしている。ドライバーはメーターパネルでPTMのトルク配分を知ることができる。

　2WDモデルとの違いはリアのホイールハウスで、2WDモデルより左右外側に22mmずつ拡大され、タイヤも10mm広くなっている。一方で重量は先代より最大65kg軽くなっており、燃費も16％改善された。

　カレラ4は最高出力257kW（350PS）、最大トルク390Nmの水平対向6気筒 3.4リッターエンジンを、カレラ4Sは294kW（400PS）、440Nmの水平対向6気筒 3.8リッターエンジンを搭載。クーペモデルは7速MTと7速デュアルクラッチAT「PDK」が、カブリオレモデルはPDKのみが組み合わされる。

　このほか同社は、前車との距離を一定に保つ「ACC（アダプティブ・クルーズ・コントロール）」を、911以外を含む全モデルにオプション設定する。ACCには前方衝突回避機能「PAS（ポルシェ・アクティブ・セーフ）」も装備される。

　また、911カレラ クーペにはスライド式ガラスサンルーフをオプションで用意した。