後席シートベルト着用率は依然として低い水準にとどまる
JAF「シートベルト着用率調査」より

2012年11月21日発表



 日本自動車連盟(JAF)は21日、2012年の「シートベルト着用状況全国調査」の結果を発表した。

 この調査は10月1日~10日に警察庁と合同で行ったもの。調査個所は一般道778、高速道路(自動車専用道路含む)104。調査人数は一般道が運転者30万3461人、助手席同乗者5万5013人、後席同乗者5万5744人、高速道路がそれぞれ5万5284人、1万9334人、1万3469人。

 これによると、運転者の着用率は一般道で97.7%(前年比0.2%増)、高速道路で99.5%(前年比0.2%増)、助手席がそれぞれ93.2%(0.5%増)、97.7%(0.4%増)となったものの、後席は33.2%(前年と同じ)、65.4%(1.9%増)と低かった。

 後席シートベルト着用率は後席シートベルト着用が義務化された2008年にそれまでより大幅に上昇したものの、その後は一般道で30%台、高速道路で60%台にとどまっている。

 JAFでは、後席でシートベルトをしていないと、交通事故発生時にシートなどに激突して怪我をすること、運転者や助手席同乗者にぶつかって危害を加えること、窓などから車外に放り出されることといった危険があるとし、後席でのシートベルト着用を呼びかけている。

(編集部:田中真一郎)
2012年 11月 21日