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ロールス・ロイス、世界40台限定「アール・デコ・コレクション」を国内初公開

ロールス・ロイス・ファントムを中央に、ロールス・ロイス アジア・パシフィック担当ゼネラルマネージャーのダン・バルマー氏(左)とコーンズ・モータースの鴨志田氏
2012年12月7日発表

 コーンズ・モータースは12月7日、「ロールス・ロイス アール・デコ・コレクション」を施した「ファントム」と「ゴースト」を報道向けに公開した。

 アール・デコ・コレクションは今年9月のパリ・モーターショーでワールドプレミアされた限定モデル。世界限定40台で、日本向けにはロールス・ロイス「ゴースト」、ロングホイールベース仕様となる「ゴースト EWB(エクステンデッド・ホイール・ベース)」、ロールス・ロイス「ファントム」の計3台が導入される。今回展示されたのは3台のうちゴーストとファントムの2台。

 アール・デコ・コレクションは、20世紀初頭のアール・デコ様式にヒントを得てインテリアやエクステリアをデザインした特別仕様。ロールス・ロイスはオーダメードプログラム「ビスポーク・オプション」を用意しているが、そのオーダーメードに対応する職人たちが手がけたものとなる。

 フロントグリルに光を放つオリジナルのスピリット・オブ・エクスタシーが配置され、アール・デコのテーマが描かれたコーチラインがサイドに描かれる。また、インテリアのピアノブラック・ウッドには、アール・デコ調の象嵌細工が施される。

 デザインのこだわりのほか、国内に導入されるモデルには日本人の体型にフィットするようなインテリアのサイズとし、ドリンクホルダーを日本の飲み物の容器サイズに合わせて変更した。

ロールス・ロイス アジア・パシフィック担当ゼネラルマネージャーのダン・バルマー氏

 ロールス・ロイスのアジア・パシフィック担当ゼネラルマネージャーのダン・バルマー氏は「ロールス・ロイスを完成させるのに60名の職人による手作業と2カ月の時間がかかるが、ビスポーク仕様は6カ月かかる」と特別なクルマであることを強調、「最高のテーラーメード」とした。

 また、本国からは20年以上の木工経験を持つインテリア・トリム・プランナーのクレイグ・バウワー氏が来日、その場で星印の象嵌細工を作成してみせた。

ロールス・ロイス インテリア・トリム・プランナーのクレイグ・バウワー氏。ベテランの木工職人だ。
クレイグ・バウワー氏は象嵌細工を実演、その場で星型を作り上げた
アール・デコの家具がショールームに置かれ、壁にもアール・デコ調の装飾が施された

ロールス・ロイス・ファントム

 V型12気筒6.75リッターエンジン、新型8速ギアボックス、インテリジェントLEDヘッドライト、21インチアルミホイールを装備、リア・シアターコンフィギュレーションをはじめ数々の快適装備を搭載した。価格は5452万8700円。

ロールス・ロイス・ファントム
コーチラインにはアール・デコのテーマをさりげなく配置している
インテリアはブラックとホワイトのコントラストを強調した組合せ
ダッシュボードにもアール・デコ調の模様が刻まれる
リアシートは2名乗車
V型12気筒6.75リッターエンジン

ロールス・ロイス・ゴースト

 V型12気筒6.6リッターツインターボエンジンに、8速ギアボックス、20インチホイールや数々の快適装備を搭載している。オプションを含んだ価格は3397万7600円。

ロールス・ロイス・ゴースト
コーチラインのアール・デコのテーマ
マスコットであるスピリット・オブ・エクスタシーのベースが光る
ドライバーズシート
メーター内も黒と白のコントラストを強調
フロントのダッシュボードまわり
ダッシュボードにもアール・デコのテーマが刻まれる
リアシートから空調の調節ができるなど、リアシートの快適性も重視している
サンルーフを装備
リアシート
ドアトリムにもアール・デコ調のイメージが刻まれる
ドアの内側のインリアも白と黒を強調
クローム仕上げで輝くスカッフプレート
アナログ時計がダッシュボードに装備される

1台は売約済み、コーンズ・リミテッド・エディションも展示

 なお、アール・デコ・コレクションは3台導入されるが、ロングホイールベース仕様となるゴースト EWBはすでに売約済とのことで、展示されなかった。かわりにコーンズ・オリジナルのコーンズ・リミテッド・エディション仕様が展示された。

会場には特別仕様であるコーンズ・リミテッド・エディションも展示された
フェンダーには専用プレート
深みのあるブラックの内装。アール・デコ・コレクションとは雰囲気を異にしている
フロアマットはムートンだ
リアシート
ドアトリムのウッドにはステンレスのピンストライプ模様が刻まれる

(正田拓也)