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英ランドローバー、世界初の乗用車用「9速AT」をジュネーブショーで公開
従来の6速ATから6mm長くなるも、重量は7.5kg減
(2013/2/27 14:57)
英ランドローバーは2月27日(現地時間)、第83回ジュネーブ国際モーターショー(プレスデー:3月5日、6日、一般公開日:3月7日~17日)において、世界初の乗用車用9速AT「9HP」を出展すると発表した。9HPはZF製のトランスミッションで、ZFの米サウスカロライナ州グレイコート工場で生産される。
9HPは横置きエンジン用に特化して設計したもので、トルクコンバーターを備えたステップATとなる。従来の6速ATと比べ6mm長くなるものの、重量は7.5kgも軽くなり、コンパクトなサイズを実現したとしている。9HPのギア比や搭載車両といった詳細は明らかになっていないが、9HPで一番低いギア比は既存の6速ATよりも低いと言う。
9速という多段化により燃費性能の改善、CO2排出量の低減のほか、各ギア比を小さくすることによる加速時のレスポンスの向上、シフティングの滑らかさや俊敏さ、高速巡航時のノイズ低減といったメリットを挙げている。
また、スロットルの戻し率からドライバーがより加速させることを予測し、必要に応じてギアをホールドする「ファスト・オフ(Fast-Off)」モードや、急激な減速時やドライバーからのインプットに応じて飛びシフトを行う「スキップ・シフト」機能が備わっている。