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ホンダ、インターナビ・リンクに津波防災機能を追加

通行止めなどの情報を共有できる「インターナビ リポート」も

津波警報・注意報の通知
2013年3月末提供開始

無料

 本田技研工業はインターナビ関連のスマートホン用アプリ「インターナビ・リンク」「Honda Moto LINC(ホンダ モト・リンク)」に、防災・減災機能を、3月末に追加する。

 また災害や気象、通行止めなどの情報をユーザーどうしで共有できるアプリ「インターナビ リポート」を3月末から無料で提供する。

インターナビ・リンクとモト・リンク

 インターナビ・リンクとモト・リンクに追加されるのは「津波警報・注意報の通知」と「逃げ地図(徒歩用)」「安否確認システムの津波対応」の3つ。

 気象庁から津波警報・注意報が発表されると、ユーザーのスマートフォンに通知する機能はこれまでもあったが、アプリ起動中に限られていた。アプリを起動していなくても通知できるようになったほか、通知対象となる地域の範囲を拡大した。なお、最後にアプリを起動した地点が津波警報・注意報の対象地域にあるユーザーに通知される。

 「逃げ地図」は、現在地から徒歩で避難する際に、どこにどの経路で行けば最も早く到達できるかを表示する地図。宮城・岩手・神奈川各県内の7地域が登録される。7地域に津波警報・注意報が発表されると、その通知後に「逃げ地図連携」ボタンが表示され、起動できる。データは日建設計のボランティアが手作業でまとめた。

 「安否確認システムの津波対応」は、津波警報・注意報対象地域にユーザーがいる可能性がある場合、事前に登録しておいたメールアドレスに自動で位置情報を送信する。安否情報を伝えることもできる。これまで震度5弱以上の地震に対応していたが、新たに津波警報・注意報にも対応した。

逃げ地図連携ボタン
逃げ地図
逃げ地図の概念

インターナビ リポート

 インターナビ リポートは、災害や気象、道路の混み具合、故障車、通行止めなど、車両による移動に影響を与える情報を投稿し、ユーザーどうしで共有するアプリ。アイコンを選ぶだけで投稿できるほか、コメントも投稿できる。アプリは無料だが、利用するにはインターナビ・リンクとモト・リンクの会員である必要がある。

 対応するのはiPhone 4~5(iOS5.1~6.0.1)と、Android 2.3系、4.0系。

インターナビ リポート

(編集部:田中真一郎)