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発表間もない86 GT“エアロパッケージFT”も登場した「大阪オートメッセ2016」

4代目プリウスやアルトワークスのカスタム車両など

2016年2月12日~14日開催

2700円(当日券)

中学生以下入場無料

多数のデモカー展示をはじめ、特設ステージでのスペシャルライブや、SUPER GT 2016シリーズスペシャルステージ、ギャルオンステージなどが行なわれる「大阪オートメッセ2016」

「大阪オートメッセ2016」が2月12日~14日の3日間に渡りインテックス大阪で開催されている。1997年に初開催された大阪オートメッセは、今年で20周年。今回の出展は248社で、総展示台数は608台となっている。

 1月に開催された東京オートサロンが幕張メッセを舞台にした東のカスタマイズカーショーであるのに対して、大阪オートメッセは西のカスタマイズカーショーになる。東京オートサロンの会期から1カ月あまりなので自動車メーカーやアフターメーカーともに新作や初公開モデルは少ないが、それでもブースに目を移すと、このインテックス大阪でお披露目されたモデルも少なくない。

 トヨタ自動車ブースでは2月12日に発表したばかりの「86」のカスタマイズカー「GT“エアロパッケージFT”」、本田技研工業ブースでは「S660」にルーフキャリアを装備した「Modulo S660 Study Model」、マツダブースでは「デミオRACING CONCEPT 2016」がそれぞれ初公開されている。

 会場は1号館から6号館Bまで7つのホールに分かれていて、それぞれのホールでテーマが異なる。VIPやKカー、ハイエース、インポート、オーディオ、チューニングなどホールごとにまとまった展示方法となっているので、自分の趣味にあったカテゴリーを集中して見ることができる。

 大阪オートメッセの特徴としては、地元のメーカーやショップなどが多く出展していることもあり、東京オートサロンでは見かけなかったカスタマイズカーも多数見受けられる。特にセダンや軽自動車、ミニバンのカスタマイズは個性豊かなので、チェックしてみたい。

 会期3日目となる14日は9時~17時までの開催となるので、関西圏の人はぜひ会場に訪れてほしい。

会場では映画「トラック野郎」に登場した一番星号を見ることもできる
トヨタ自動車

 トヨタは、2月12日に発表したばかりの86 GT“エアロパッケージFT”を展示した。86のGTグレードをベースにフロントとリアスポイラー、サイドマッドガード、大型リアウイングなどを装備したカスタマイズカーになる。外装だけでなく、ホイールはBBS製の18インチにブリヂストン「POTENZA S001」を装着。ショックアブソーバーもザックス製に変更していて、機能面もスポーティに仕上げている。

86 GT“エアロパッケージFT”
本田技研工業

 ホンダは純正カスタマイズブランドのModuloのコンセプトカーを出展。S660は、1泊2日の小旅行が可能な荷物を積載できるルーフキャリアや、クリアなサウンドを楽しめるスピーカーをセット。ルーフキャリアは30Lのバックを2つ積載することができ、スピーカーは運転席と助手席のヘッドレスト左右、フロントピラーに設置。走りやスタイルだけではないオーナーの視点に立ったパーツとなる。

 またステップワゴンにはフロントバンパー、グリル、リアバンパーガーニッシュの外装パーツに、専用サスペンション、17インチホイールをセット。インテリアも専用のパネルを装備しModuloブランドの質感とスポーティさを醸している。

1泊2日の小旅行が可能な荷物を積載できるルーフキャリアなどを装備したModuloのS660コンセプトカー
Moduloのステップワゴン
マツダ

 初公開したデミオのレーシングコンセプト2016。ベースモデルは2015年に追加された1.5リッターガソリンエンジンに6速MTを組み合わせた「15MB」になる。フロント、サイド、リアにはリップスポイラーが装備されていて、ホイールも大径の17インチをセット。15MBのスポーツイメージをより引き立てるカスタマイズになる。

 インテリアも専用装備を施していて、スエード調のインパネやシートをセット。質感の高い内装をベースにスポーティな方向性にチェンジしている。

デミオのレーシングコンセプト2016
大阪トヨペット

 SUPER GTのレース活動やD1 GP参戦などモータースポーツに積極的にエントリーしている大阪トヨペットグループ。同社のブースには、D1車両やSUPER GTに参戦しているレクサスRC F GT3などの競技車両が並ぶ。

大阪トヨペットのブースには1964年式のトヨペット・コロナが展示されている
LFAと86の2台のD1車両。LFAを惜しげもなくD1車両にして、パワートレーンも換装している
神戸トヨペット

 谷口信輝選手を擁して、GAZOO Racing 86/BRZ Race(プロフェッショナルシリーズ)で2年連続チャンピオンを獲得している神戸トヨペット。ブースには2台のレースカーが展示されている。ドライバーの谷口選手によるトークショーも開催。

2015年シーズンの序盤戦を戦った3号機
初年度から2年目までと3年目の後半戦を戦った1号機。初音ミクカラーが有名なマシンとなっている

4代目プリウスをはじめド派手なカスタマイズカーが多数展示

 2015年12月に発売が始まった4代目プリウス。まだ発売から2カ月程度だが、大阪オートメッセの会場ではカスタマイズを施したデモカーが早くも多数出展。とくに外装を中心にドレスアップされたデモカーが多く、迫力あるスタイリングに仕立てられている。

M'Z SPEED

 4代目プリウスをベースに3種類のコンプリートカーを販売。写真のモデルは車高調バージョンで、フロント、サイド、リアスポイラーに車高を下げるための車高調をセット。19インチのアルミホイールやマフラーも装着している。

ユニバーサルエアー

 エアサスを組み込んだ新型プリウス。地面とのクリアランスがほぼない程に車高が下げられている。大径ホイールやエアロパーツもスタイリッシュ。

SIXTH SENSE

 極限まで下げられた車高と個性の強いフロントバンパーが印象的。フロントバンパ-にはフォグとデイライトがセットされている。

CK Company

 フロントリップスポイラーとディフューザー形状のリアバンパーを装備。ノーマルでも押し出し感の強いフロントマスクをリップスポイラーでより強調している。

LAMBO

 外装パーツはノーマルのままでホイールのみを交換したシンプルなスタイル。インテリアはオリジナルのシートカバーを装着。レザー調のシートカバーを被せることで上質感を演出。

T-DEMAND

 フェンダーがホイールに被るほど車高をダウンさせた新型プリウス。細身のフィンスポークホイールに大径のブレーキをセットし、スタイリッシュな足まわりを作り上げている。

HY SPEED

 オリジナルのフロントリップスポイラーとリアバンパーを装備。前方に延長されたフロントリップは、攻撃的なスタイルを作り上げるのに最適なアイテムになる。

尾林ファクトリー

 数々のオーディオカーを製作してきた尾林ファクトリーの新作。「リーフ」をベースに外観、内装、オーディオ等あらゆる箇所に手を入れている。美しいボディやインテリアのワンオフパーツの作り込みにも注目したい。

KCテクニカ

 こちらも発売されたばかりの「アルトワークス」をベースにチューニングを実施。エクステリアや吸排気系、サスペンション、ホイールなど多くの箇所に手を入れている。

アルトワークスベースのカスタムカー
こちらはアルトをベースにしたデモカー。自然吸気エンジンにCVTを装備した標準的なグレードになる。そこにエアロパーツや機能パーツを盛り込み、スポーティなデモカーへと変貌させた
はろーすぺしゃる

 前方に張り出したフロントバンパーやリベット留めのオーバーフェンダーなど、街道レーサー的な仕立てを行なったアルト。ベースのデザインがシンプルなので、レ-サー風のアレンジも似合う。

(真鍋裕行)