写真で見るメルセデス・ベンツ「R350 4MATIC」


 メルセデス・ベンツ Rクラスは、7人乗りのSUV。同社は「SUVツアラー」と呼ぶ。現在、日本国内で販売しているのは3.5リッターエンジンを搭載した4輪駆動モデル「R350 4MATIC」のみで、価格は789万円。メルセデス・ベンツ日本では、ミニバンのキャパシティ、ワゴンの積載力、SUVの走破性をひとつにした究極のマルチパーパスビークルとしている。

 低重心ミニバンと言うべきRクラスのボディーサイズは4930×1920×1660mm(全長×全幅×全高)と国内メーカーの大型ミニバンよりもさらに大きい。ホイールベースは2980mm。車重は2240kg。

 室内は7人乗りで、前から2-3-2の配置。3列目、2列目は折り畳めばフラットで広大なスペースが出現し、ラゲッジスペース容量は550Lから1950Lへ拡大する。しかし、シートの作りが頑丈なおかげで、シートアレンジには少々手間がかかる。なお、海外仕様では5mを超えるロングボディーも用意される。

 搭載しているエンジンは3.5リッターV型6気筒DOHCで、最高出力は200kW(272PS)/6000rpm、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/2400-5000rpm。電子制御式の7速ATを介して4輪を駆動する。サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リアがマルチリンク式。駆動力の配分は前後比50:50となる。

 撮影したクルマは2011年モデル。2010年にフェイスリフトされ、ヘッドライトやフロントグリルの形状変更、サイドアンダーミラーの廃止などが行われている。

メルセデス・ベンツ Rクラス。一見、Bクラスと似ているが、サイズが大きく異なる

 

フェイスリフトされたフロントグリルは、上下に拡大され、バーが増えた
ヘッドライトはバイキセノン。フェイスリフト前の円形ヘッドライトよりも、他のメルセデス・ベンツ車と似た雰囲気になった
ヘッドライトウォッシャーも標準装備フォグランプはないが、白色LEDのポジションランプが装備される
フロントウインドー、ワイパーはエアロタイプサイドミラーはターンシグナル内蔵
サイドミラーは途中で曲率が変化するタイプドアハンドルはボディー同色仕上げ燃料はリッドをプッシュするとオープンする。無鉛プレミアムガソリン仕様
ルーフはオプションのパノラミックスライディングルーフ装備でプラス30万円テールランプはLEDによって点灯する
ハイマウントストップランプリアのエンブレム4輪駆動を示す「4MATIC」
マフラーは左右各1本出しリアゲートには荷物の出し入れ用にプレートが装着されるパノラミックスライディングルーフを装備すると重量区分がひとつ上になって、エコカー減税対象となる
エンジンは縦置きのV6 3.5リッターエンジン。以前は国内にも5.5リッターモデルも用意されていたが、2011年はこのエンジンのみエンジンにはカバーがかけられている
タイヤはオプションのスポーツスタイリングパッケージの265/45 R20

 

シートは標準はファブリックとレザーの組み合わせだが、撮影車はオプションのレザーシートシフトレバーはステアリングコラムにあるため、すっきりとしたフロントシートまわり
シフトはステアリング右側のレバーで行う。パーキングブレーキは足踏み式レバーを下にするとD、上でR、ボタンを押してPレンジ。軽い力で操作できる
メーターはスピード、タコ、燃料残量、アナログ時計があるのみ。その他はメーター間のディスプレイで確認するキーは通常のタイプだが、キーレスゴーもオプションで選べる。キーの横はヘッドライト、パーキングブレーキのリリースレバーオーディオとナビゲーションのCOMMANDシステム。その下は空調などの操作ボタンが並ぶ
ドア内側にはパワーウインドーやミラーの操作スイッチ。並びは標準的だフロントシートはパワシート。シート前にあるスイッチはランバーサポートなどのスイッチ
パワーシートのスイッチはシート形状となっており、操作が分かりやすい。メモリー付きバニティーミラーや照明なども装備されるグローブボックス
スカッフプレートにもメルセデス・ベンツのロゴパノラミックスライディングルーフから空を見上げたところ。シエードで光を遮ることもできる

 

2列目シートは3人掛け
1列目シートの裏がえぐられているなど、スペース捻出の工夫が見られる2列目シートから空調の調整も可能
3列目シートを利用しているときのラゲッジスペース3列目シートは、座面を前方にはね上げて折り畳むとフラットなスペースができる
さらに3列目シートの座面を前に倒し、2列目シートを前へ折り畳むと広大なフラットスペースが出現する
スペアタイヤはラゲッジスペースの下に収納するリアゲートは電動で開閉する。これはクローズボタン
メーター内のディスプレイには燃料消費率などの表示が可能。ステアリングホイールのボタンで操作できる走行の時間や平均速度、平均燃費の表示エンジンスタートからと、任意のリセットからの数値が表示できる
燃料残量をもとにした走行可能距離外気温オドメーターとトリップメーター
整備までの走行距離水温計も表示できるクルマが向いている方角を表示、Wは西向き。ナビゲーション中なら右左折ポイントが表示される
メルセデス・ベンツ独自のCOMANDシステムによるカーナビ。VICSに対応するほかHDDを搭載オーディオや電話の操作がダイヤルでできる携帯電話はBluetoothで接続する
テレビは地上デジタル放送(フルセグ)対応だ左のサイドミラーのカメラで、左側の下を確認できるシステム設定画面

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2011年 9月 30日