写真で見るトヨタ「ラクティス」


 トヨタの「ラクティス」は、昨年11月に現行モデル(2代目)がデビューしたコンパクトカー。少し背の高いボディーに5ドアを組み合せ、子育て世代で新しい価値観を持つ「イマドキ家族」のためのクルマと位置付けている。

 トヨタのコンパクトカーの代表「ヴィッツ」と同時にティザーサイトで登場が予告されたが、発表はヴィッツよりも1カ月早く行われた。トヨタのグループ企業となったスバル「トレジア」は、一部デザインや装備違いの兄弟車となる。

 ラクティスの価格は144万5000円~184万8000円で、エンジンは1.3リッターまたは1.5リッターの直列4気筒 DOHCエンジン。組み合わされるトランスミッションはすべてCVTで、1.5リッターエンジン車には7速相当のマニュアル変速が行える「7速スポーツシーケンシャルシフトマチック」を装備。また、1.5リッターモデルには4WDが用意される。

 ボディーサイズは3995×1695×1585mm(全長×全幅×全高)で、重量は1.5リッターエンジンの2WD(FF)車が1110kg(4WD車は1170kg)、1.3リッターエンジン車が1090kg。10・15モード燃費はFF車すべて20.0km/L、4WD車18.4km/Lとなっている。

 室内は5名乗車が可能で、後席はリアゲート側からレバーを引くだけで背もたれが倒れ、ラゲッジスペースのフロアをほぼフラットにできる。4WD車についてはスペースの都合上レバー操作はできず、シートはダブルフォールディングとなる。

 撮影車のグレードは「S」。1.5リッターのFF車のみに設定されるスポーツグレードで、ユーロサスペンション、フロントフォグランプ、4輪ディスクブレーキ、16インチアルミホイール(タイヤサイズ:185/60 R16)、マフラーカッターが装着される。

二代目ラクティスのスタイリングは先代のキープコンセプトだが、リア側は安定感を増した印象
フロントは薄型グリルの上にトヨタマークを装着。先代ではトヨタマークがなく、よりブランドを強調するヘッドランプの形状はさまざまな角度から見ると、特徴的な凹凸がついていることが分かる
ヘッドランプはハロゲンタイプでターンシグナルは内側に位置する。フォグランプもつく
ミラーにはターンシグナルランプが備わるフロントドアのサイドウインドーには視認性を高める三角窓がある
大きく傾斜したフロントウインドーワイパーはブレードまわりをカバーで覆うタイプ
ドアノブはボディー同色給油口は左後ろ。燃料はレギュラーガソリンウインドーの形状などに先代モデルのデザインを残しつつ、新型では左右のボリューム感が増した
ブレーキランプはLEDタイプ。バックライトは下側に備わるハイマウントストップランプとラジオのアンテナ
サイドには1本の直線的なキャラクターラインが入る車名エンブレムはリアゲート左側に付くラクティスはCピラーにもウインドーが備わる6ライトウインドー
「S」グレードはエコカー減税75%対象車専用装備のマフラーカッターが装備されるボンネットを開けたところ。裏側には吸音材が装着される
ベーシックカーゆえか飾り気のない1.5リッターエンジンタイヤはブリヂストン製の省燃費タイヤ「ECOPIA」を装着
「S」グレードは16インチアルミホイール(タイヤサイズ:185/60 R16)を装着背の高いボディーで乗り降りがしやすい
オーソドックスなコクピットステアリングはステッチ入りの革巻きシフトレバーはダッシュボード側がら伸びる。レバーはステアリング同様、ステッチがあしらわれる革巻き
左からパーキングブレーキ、ブレーキ、アクセルペダルステアリングはオーディオのサテライトスイッチが備わるターンシグナルおよびヘッドランプスイッチは右側のコラムレバーで操作する
ETC車載器はステアリング右下のダッシュボード内に埋め込まれるエンジンはプッシュスタート式。ハロゲンランプはダイヤルで光軸調整が可能メーターは中央がスピード、左がタコメーター、右がフューエル
液晶パネルは走行距離、時計、外気温、シフトポジションを表示できるトリップメーター表示瞬間燃費表示も可能
平均燃費表示、実際に走行して得た数字ではないので実利用とは数値は異なる走行可能距離も表示できる
フロントシート「S」グレードはアームレストを標準装備ドアは大型ポケットを備え、ドアハンドルはクロームメッキ仕上げとなる
グローブボックスの上に物を置くスペースが用意されるセンターコンソールにはカップホルダーが豊富に用意され、灰皿などもここに置くことができるシフトレバー下のDCソケット
フロアマットは固定できるタイプ。その横にあるカバーを開けるとフレームナンバーが確認できる「S」グレードはスマートキーを標準装備バニティーミラーは左右に装備する
リアシートは3名乗車を可能とし、ソフトなクッションを採用。畳むと座面が下がるフロントシートバックはえぐられた形状で、後席の足下は広い
ヘッドレストは2名分の用意リアウインドーは下まで開く
リアのラゲッジスペース。トノカバーはオプションで撮影車は未装着。リアシートは6:4分割可倒式
シートを倒した際、若干の段差と傾斜が残るアンダートレイを持ち上げるとさらに収納スペースが出現
アンダートレイの高さは2段階で選べるアンダートレイのフックは裏側にはめ込んで収納する両側にレバーがあり、リアゲート側からの操作でリアシートを倒すことができる
メーカーオプションの「HDDシンプルナビゲーションシステム」はプラス19万50円VICS(FM多重)にも対応オーディオはHDDに楽曲を蓄積できる
テレビは地デジ対応(ワンセグ)各種設定画面目的地設定画面

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2011年 6月 30日