レビュー
【タイヤレビュー】雪国暮らしの友に、トーヨー「ガリットG5」を選んてみた(その1)
雪深い青森にベストマッチだったスタッドレスタイヤ
(2013/12/27 00:00)
1000台を超えるケータイのコレクションを持つことで知られている木暮祐一氏。木暮氏はモバイル研究家としても著名で、2012年まで住んでいた埼玉県を離れ、2013年は青森公立大学経営経済学部の准教授として青森県に転居した。その木暮氏だが、実はインターネットオークションサイトでクルマを安価に買い、そのクルマをメンテナンスして楽しむクルマ好きとのこと。その情報を入手した編集部は、今シーズンから青森県に住むことになった木暮氏に、これ幸いとばかりにスタッドレスタイヤのレビューを依頼。青森の風景とともにお届けする。
日本有数の豪雪地帯・青森でのスタッドレスタイヤ選び
豪雪地帯対策特別措置法に基づき指定された地域を『豪雪地帯』というが、その豪雪地帯の中でも「積雪の度が特に高く、かつ、積雪により長期間自動車の交通が途絶する等により住民の生活に著しい支障を生ずる地域」を、国は『特別豪雪地帯』として公示している。豪雪地帯は24道府県に546市町村があり、さらにその中の202市町村が特別豪雪地帯に指定されている。それら道府県の中で、なんと青森県は県庁所在地(青森市)が「特別豪雪地帯」に指定されているではないか! 雪が多そうな秋田県も山形県も、そして北海道さえも、県庁所在地は「豪雪地帯」止まり。青森県って……、なんでそんな雪が激しく降る場所に県庁所在地を設置してしまったのだろう。
そんな青森市へ、仕事の関係で拠点を移して初めての冬を迎えることになった。東京は浅草生まれ新宿育ちの筆者、首都圏から離れた地域に住居を移すのは初めての経験だ。各地の大学でパートタイムな講師を務め、じつは青森にも3年ほど不定期で通ってはいたので、この地の豪雪がどのようなものであるかは分かっていたのだが、そこを生活拠点とするにはそれなりの覚悟も必要。とくにこうした地方都市での生活は自動車移動に頼ることが増えるので、愛車の冬対策には本気で取り組まなければならない。
とはいえ、近年は懐がさびしく愛車にも十分な費用を掛けられない。かつてわが国がバブルで湧いていた頃は、クルマ好きな筆者も豪勢な車両に手を出せていたが、景気低迷とともに収入が下降をたどるにつれ、クルマに掛かる経費は圧縮せざるを得なくなった。なのでパソコン通信全盛期には売買掲示板経由の個人売買で安価なクルマを探すようになり、ヤフオク!(当時、Yahoo!オークション)がスタートした後は、そこで安価なクルマの落札に勤しみ、数年乗っては買い換えるという生活を続けてきた。そして現在の愛車は、5年前にやはりヤフオク!で39万円で落札したローバー75。5年も同じクルマに乗り続けたのは長いマイカーライフ史上で初めてのことなのだが、どうにも他にないこのクルマの個性にどっぷりハマってしまったことと、頻発する修理費がすでに車両落札代金をはるかに上回ってしまったことで、渋々乗り続けているのである。珍しいクルマなので、少なくとも青森県内ではまだ一度も同型車にすれ違ったことがないのが自己満足だ。
このような形で車両本体を購入しているわけだから、正直なところ装備品に大枚を叩くわけにはいかない。スタッドレスタイヤもじつは車両購入と同時に、ヤフオク!で純正ホイールをつけた程度のよさそうなものがあったので落札し、シーズンに履き替えて使用していた。首都圏在住時から雪がちらつくシーズンになれば群馬や長野、新潟方面などの温泉へ雪道ドライブを楽しんでいたのだった。
人生には色々な転機があるもので、青森の大学へ転職が決まり、2013年3月末に愛車(+ケータイの山と妻も)と共に青森市へ移り住むことになった。春先の青森市では時々雪がちらつく天候でまだ残雪もたくさんあり、ゴールデンウィーク頃までこの中古のスタッドレスタイヤが大いに活躍してくれた。そして短い夏が終わるとあっという間に気温が下がっていき、11月11日には初雪にして大雪に見舞われた。この時の積雪は1日で30cm超え。当然、スタッドレスタイヤを装着しなければ通勤が厳しいレベルだ。筆者もタイミングよくスタッドレスタイヤに交換済みだったので、雪道の通勤ドライビングを楽しめていたのだが、その月末に迎えた車検時に重大な宣告を受けることになる……、「このスタッドレスじゃ危ないよ」と。
溝はまだ十分に残っていたし、夏タイヤに比べればはるかに雪道でのグリップ力はあると思っていた。しかし中古で購入して約5年?! ということでタイヤの裏側にあった製造年を調べたら、なんと製造は2004年末ではないか。地元の方々から「溝があってもトレッドの柔軟性がないやつはもうだめよ」と一喝され、本格的な豪雪シーズンがやってくる前に、急遽スタッドレスタイヤを交換することになった。確かに、量販店に行って展示されているスタッドレスタイヤのトレッドを指でつまんでみると、自分のタイヤとはプニプニな加減が全然違うこと。なるほど、確かにこうじゃなきゃダメなんだろうね。冬が長い青森では、スタッドレスタイヤは実質的に半年ぐらい装着することになる。雪道や凍結路を安全に走行するためにも、スタッドレスタイヤ選びは夏タイヤ以上に重要であるし、買い替えサイクルも短く、だいたい2~3シーズンで買い替えだそうだ。場合によってはスタッドレスタイヤが劣化してきたらそのまま夏を乗り切り、次の冬が来る際に最新スタッドレスに履き替えるというケースも少なくない。
青森の雪質と日常通勤路から考えた選択
12月にさしかかり、いつ大雪が降ってもおかしくない状況となってきた。前置きが長くなったが、そのような訳でスタッドレスタイヤの選定に迫られることになった。現在の勤め先である大学には非常勤講師として以前から隔週程度で通勤してきていたので、ある程度雪の事情は知っている。青森の積雪は本当に半端ではない。住居は青森市の市街地にあるが、青森市内も真冬はいやというほど雪が降り積もる上、勤務先の大学は八甲田連峰に差し掛かったあたりにあり、市街地とは積雪量も雪質も異なる。ちなみに大学からあと10分程走ればスキー場があるし、さらに30分も走ると気象庁のアメダス全観測地点史上最高の積雪量566cm(2013年2月21日)を記録した酸ヶ湯温泉もある。積雪量は多いのだが、気温がそれほど下がらないのも青森の特徴だ。最も低温な1、2月でも、気温は青森市内でせいぜい-1℃~-5℃程度。山間部に入るともう少し気温は下がるものの、それでもせいぜい-10℃程度だという。
ということは、北海道の雪道とはだいぶ事情が異なり、比較的水分の多そうな雪が降り、クルマの通行により圧雪路となり、それが夜間に凍結してアイスバーンになった上に再び新雪が積もるということを繰り返す。筆者の通勤路は距離にして10km程度だが、除雪の入っていない市街地のシャーベット路面(住居付近)とウェット(市内幹線道路)を抜け、さらに勤務先の大学付近は坂道での深い積雪や残雪、凍結路面もあり、わずかな走行距離に中であらゆる状況の路面を走行しながら出勤することになる。しかもこれが毎日のこととなる。
スタッドレスタイヤの製品レビューを見ると、多くはアイスバーンでの性能比較を行っているようだが、もちろん最も恐ろしいアイスバーンを安心して走行できることは重要なのだが、それに加え、青森では雪深い路面やウェットに近いシャーベット路での走行性も踏まえてスタッドレスタイヤをセレクトする必要があるのだ。
こうした青森事情を踏まえ、地元のタイヤ量販店の情報などによりセレクトしたのはトーヨータイヤ(東洋ゴム工業)の「GARIT(ガリット)G5」。トーヨータイヤのガリットシリーズの特徴は鬼クルミの殻の粉末がタイヤに配合されており、この硬い成分が凍った路面を力強く引っかくことでグリップ力をアップしてくれるのだとか。製品名のガリットは、この鬼クルミの殻が引っかくイメージなのだとか。タイヤのネーミングって、何てベタなんだろう……。
なお、タイヤへの配合物はタイヤメーカー各社が工夫しているところだろうが、トーヨータイヤの場合はこの鬼クルミの配合を20年以上かけて追求してきたという独自技術であり、またタイヤがすり減っても天然素材だから地球環境に優しいというのもポイントになる。さらに、スタッドレスタイヤには「吸着力」と「吸水力」も求められるそうだ。吸着力は氷点下でもゴム素材の柔らかさを維持することで氷雪路に吸着し設置面積を確保する能力だ。ガリットG5には「ナノゲル(マイクロモルフ)」と呼ばれる化学成分が配合されゴム素材の柔軟性を維持させている。そして「吸水力」というのは、その名のとおりタイヤが凍結路面の水分を瞬間的に吸収することでグリップ力を高める能力のこと。ガリットG5はなんと竹炭をベースにした吸水カーボニックパウダーを配合し、吸水性を高めている。竹炭というのも環境へ配慮した天然素材だ。
以上に加え、他社のスタッドレスとは異なる独特のトレッドパターンと複雑なサイプがなんだか雪道に最も強そうという直感が働いた。青森の場合、夜間早朝に降雪することが多く、毎日新たに降り積もったサクサクの雪の上を走行し通勤せねばならない。雪質も時期によって異なるだろうが、いずれにしても積雪路の走行が圧倒的になる。ガリットG5のトレッドが独特と感じたのは、トレッド上のサイプが様々な角度から切り込まれているところ。案の定、これがガリットシリーズの特徴の1つの360度サイプと呼ばれるもののようで、従来モデルでは六角形に刻まれていたサイプを中心から前後にずらすことで接地圧の均一化を向上させているそうだ。その上、八角形の円周状に刻まれた溝も独特に感じたが、これは慣らし運転していない新品タイヤの状態でも効きを発揮させるためのエッジ加工で、これら複雑なサイプとエッジ加工で、縦方向・横方向に加え斜めの滑りにもグリップを確保してくれるという。そしてタイヤ外側に向かって広くなるスラッシュスリットは積雪路やシャーベット路で溝への雪詰まりを排雪する役割を果たす。タイヤのショルダー端部にもパターンが刻まれているが、これはわだち路でグリップ力を確保してくれるもの。総合的に積雪路に強いタイヤと感じた。
せっかくの機会なので、タイヤ交換時の合間にトーヨータイヤジャパン 北東北販売カンパニー 青森営業所所長の初森武司氏に青森の積雪事情やガリットG5の特徴についてお話を伺ってみた。初森氏は宮城のご出身で、その後東北エリア各地の営業所でお勤めになられた。東北中の積雪事情に精通していたが、やはり「青森は東北の中で最も豪雪であり、また気温もそれほど下がらないので北海道とは道の状態が異なり、スタッドレスタイヤのトータルバランスが求められるエリアである」とのこと。案の定、シャーベット路からアイスバーンまであらゆる路面が混在するようなエリアだからこそ、それぞれの路面で適切な能力を発揮できるタイヤが求められているのだろう。
さらにガリットG5のサイプ構造の模型も見せていただいた。一般的なサイプは直線状に切込みが入っているが、ガリットG5の場合はただでさえ複雑なサイプな上に波状の切り込みになっている。このサイプ模型を左右に動かしてみれば明白だが、直線状のサイプではサイプのエッジが地面に接地するだけになってしまい、グリップ力が薄れる。波状に切り込みが入ったほうは、左右に動かしても接地面は安定している。なるほど、サイプの切り込み方次第でこれほど変わるのか。
装着後、ただちに大雪に見舞われる
ガリットG5を装着した当日は雨天のウェット路面。ロードノイズもほとんど気にならない。というか、そもそも青森は路面自体が、乗り心地とかロードノイズとかそういう次元の話ではないかもしれない。豪雪の時期になれば毎日除雪車が走るし、ショベルで路面を傷つけてしまうので、とくに春先から初夏の路面は凸凹で大変なことになっているのだ。ウェット路面でのグリップも十分だ。そもそもクルマ自体がご老体なので無理な運転はしない。自分の運転の範囲では何の不満も感じない、素晴らしいタイヤだ。
そしてタイヤ換装3日目にして、さっそく大雪に見舞われることに。まだ十分に慣らし運転が終わってなく、「ひと皮むけた状態」にはなっていないが、早速積雪路を楽しむことにした。当日はたまたま週末だったが、通勤のシミュレーションを兼ねて自宅から大学に向かう。市街地では20cmぐらいの積雪だっただろうか。まだ除雪も入ってないので街中銀世界、そしてまだまだ降り続ける感じだ。気温は低くないので、どちらかというと湿った感じの雪質。ガレージから出て市街路を加速させるが、これは正直驚いた。それまで装着していた中古スタッドレスとはグリップ感が雲泥の差なのだ。極端な表現かもしれないが、まるでタイヤが吸盤でできているかのように地面に張り付きながら走っている感じだ。スタッドレスタイヤはタイヤ表面の柔軟性がなくなったらおしまいと指摘されたが、確かにタイヤのブロックやサイプによって“雪をつかみながら走る”感じが伝わってくる。そして何より、これほど新品のスタッドレスタイヤが「気持ちいい!」ものだとは思わなかった。これは冬のドライビングがますます楽しくなること請け合いかも。
大学を抜けてさらに十和田湖方面へ八甲田連峰を上ってみた。積雪が増すだけでなく、気温はどんどん下がり、雪質や路面の状態も市街地とはだいぶ変わってくる。市街地が0℃程度だったのに対し、八甲田では-5℃を確認。降ってくる雪がサラサラのパウダースノーに変わり、車体やウインドーの表面をなでるように流れていく。そんな辺りにまで来ると凍結路面も増えてくる。ブレーキの踏み加減によってはABSが頻繁に動作するようになってくる。それでも車体が左右にブレることなく行きたい方向に走ってくれる感じだ。
豪雪地帯のカーライフあれこれ初体験
「そんな寒いところに引っ越してかわいそう」とよく言われるのだが、好奇心旺盛で何でも新しいことに挑戦したいタイプの筆者は、東京では味わえなかったまるで“非日常”な毎日が楽しくて仕方ない。青森の夏の風物詩であるねぶた祭も豪勢に賑わって感動的だったが、夏が終わると突然やってくる冬もまた新鮮。幹線通り沿いのバイク店では、どの店舗でも寒くなってくるとラインアップがバイクから除雪機に変わる。ホームセンターに行けばカラフルな除雪グッズだらけになる。どれも見たことのないものばかりだ。靴店に行けば、東京では考えられないほどゴム長靴が充実している。色やデザイン、靴底のパターンも様々。ビジネスシューズにも驚かされた。東京でも見慣れたブランド物の革靴なのだが、ひっくり返してみると靴底が全く別物で雪国専用モデルなのだとか。
そしていよいよ本格的な冬の到来とともに、あっという間に街が真っ白になる。愛車には車体に積もった雪を振り払うためのブラシと除雪スコップが必須だと聞いていたが、それは本当だった。たった一晩でもクルマに乗り込めないほど雪が積もる。クルマに近づくために除雪し、さらにクルマに積もった雪をせっせと払ってからようやくスタートできる。ここまで約30分。そのほか、ワイパーもダメだしを食らいスノーブレードに交換。青森にはあまり外国車は走っておらず、スノーブレードも注文となった。
スノーブレードが届くまでの間、通常のワイパーで市街地を走っている分には支障はなかったが、深夜の帰宅時や山間部の低温なエリアに行った際に、なぜ普通のワイパーではダメなのかが良く分かった。ワイパーブレードの可動部分が凍結してしまい、ワイパーのしなやかさがないためにガラス面をふき取れなくなってしまうのだ。しかも氷点下の場所で起こるので、フロントウインドーは吹き付ける雪でいっそうガチガチ、前が見えず大変なことになる。そのほか、ウインドーウォッシャー液は凍結しないものに、ラジエター液も凍結しないよう濃度に注意する。
多くのドライバーは「雪上性能」重視でよいんじゃないか?!
数年前、真冬のハルピン(中国・東北部)に仕事で行ったが、彼の地の気温は日中で-20℃、夜間は-30℃まで下がる。それだけ気温が低いと日中でも凍結路面が溶けて濡れるということはなく乾燥した状態なので滑らないのだそうだ。タクシードライバーいわく、真冬は夏タイヤでも走れるのだとか。
確かに、凍結路で滑る要因は路面表面の湿気のせいだ。前述したがタイヤメーカーがスタッドレスの吸水性能にも独自技術を工夫するのは、こうした路面の水分を吸収して路面を乾いた状態に近づけることでグリップさせるためだ。確かに、ガリットG5のタイヤ表面を触ってみると、濡れていてもサラっとした感触だ。まだガリットG5を装着して10日ばかりで、表面がいわゆる“ひと皮むける”ところまで走らせていないので、鬼クルミのひっかき性能が本格的に味わえるにはもう少し時間が必要そうだ。
そして、雪国に転居してきて初めて迎えた本格的な冬だが、筆者としてはようやく氷雪路のドライビングのコツがつかめてきたところだ。油断をすれば、新品のスタッドレスタイヤでも滑るときは滑る。じつは妻の愛車も同時期に旧型スタッドレスタイヤを別メーカーの新品に替えたが、グリップ力も同等であるし、こちらも油断すれば滑ってしまう。心がけていることは、周りの流れに逆らわず車間距離も十分に保ちながら「急」がつく操作は避けて走行するといったところか。
かつて首都圏に住んでいたときは、スキー場等が点在する長野や群馬、新潟などにもよく走りに行ったが、それら首都圏周辺の積雪地帯とも青森の雪質は似ているような感じだ。筆者は青森の雪質への対応を重視してガリットG5をセレクトしたが、これは首都圏在住でスタッドレスタイヤを検討しているドライバーにも選定の参考になるかもしれない。スタッドレスタイヤの性能比較では、とかくアイスバーンでのグリップ力や制動力、すなわち「氷上性能」ばかりについつい目が行ってしまう。
しかし、この1週間ほどの豪雪の中を走っていて感じたのは、アイスバーンでの制動距離に関してはタイヤメーカーが言うほど大きく差は出ないように感じている。大半のドライバーはプロレーサーのようなドライビングの力量はないし、従って凍結路で滑り出してしまえば制動距離に大きな差は出なさそう。最近ではABSが装備されているクルマがほとんどだが、スリップ時の制動距離は実はタイヤの性能よりもABSの性能に影響されることのほうが大きいとも感じた。これは同時期に別メーカーのスタッドレスを新調した妻のクルマと乗り比べて実感しているものだが、もう少し乗り込んでいくと、また異なった感想になるかも知れない。
スタッドレスタイヤはモデルチェンジごとに確実に性能向上を果たしている、まだ技術進化途上の製品だ。とはいえ、凍結した路面でもちゃんと走るし、それなりに止まる。これは本当にすごいことだ。凍結路を歩いていてすっ転ぶたびに心からそう痛感する。人間用シューズにもスタッドレス並みの技術を投入してほしいと感じる毎日だ。
今シーズンは、ローバー75+ガリットG5で過ごすつもりだ。さらなる豪雪地域に行く予定があるので、そのリポートは年明けにお届けしたい。