トピック
低燃費なだけじゃない!! グッドイヤーの最新エコタイヤ「E-Grip ECO EG02」の実力をチェック
市街地、高速道路、ワインディング、まるも亜希子がレヴォーグでインプレッション
- 提供:
- 日本グッドイヤー株式会社
2020年3月23日 00:00
クルマ選びの条件として、いつの間にか「低燃費」が当たり前に挙がる時代になったように、タイヤ選びの条件としても「経済性」を上位に挙げる人は着実に増えたと感じる。ハイブリッドカーやコンパクトカー、軽自動車はもちろん、走りや快適性にこだわりを持つセダンやワゴン、乗り心地を重視したいミニバンにも、エコタイヤを履きたいという声は多い。
しかし、そうした性能は経済性と両立できるのか。安全性能への意識が高まっている中、信頼性やウェット性能、耐久性はどうなのだろう。いろいろな疑問がつきまとうのも正直なところ。そこで今回は、グッドイヤーの最新エコタイヤ「EfficientGrip ECO EG02(エフィシェントグリップ エコ イージーゼロツー)」を市街地から高速道路、ワインディングなどさまざまなシーンで試し、徹底チェックしてみることにした。
E-Gripと略されるEfficientGripシリーズは、スタンダードなコンフォートタイヤとして上質な乗り心地など心地よさを求める人に向けた「E-Grip Comfort」、ハイパフォーマンスにこだわった「E-Grip Performance」、そして今回の「E-Grip ECO」というコストパフォーマンスを求める人に向けたエコタイヤが用意されている。ラベリング制度では低転がり性能とウェット性能が42サイズ中32サイズでAA/c、10サイズでA/cを獲得。前モデルのE-Grip ECO EG01と同等以上の性能を実現しながら、燃費性能とロングライフ性能がさらに進化しているという。
テスト車として選んだのは、今秋に新型へのスイッチが予定されており、いま最も熟成が極まった状態のスバル「レヴォーグ」。グレードは1.6GT アイサイトで、タイヤサイズは215/50R17となっている。このサイズのラベリングは低転がり性能がAA、ウェット性能がcだ。あらためてE-Grip ECO EG02を履いたレヴォーグを眺めると、なかなか決まっている。タイヤのパターンがとてもスッキリと整った印象なので、どんなクルマのデザインも邪魔せず、引き締めてくれるだろうと感じる。
市街地を走って違いは感じられるのか?
まず走り出したのは市街地だ。発進直後から、さすが最新エコタイヤといきなり感心するほど、スルスルと軽やかに転がる感覚が伝わってくる。このEG02ではタイヤの発熱を抑える低発熱ラバーを採用することで、転がり抵抗を低減。さらに従来よりも微細化したシリカを配合、効率よくポリマーとつながることでも発熱が抑制され、パターンデザインなどの改善と相まって低燃費性能が向上したという。転がり抵抗テストの結果では、前モデルより約3%の低減ということで、速度を上げていっても転がりの軽やかさが続き、頻繁なストップ&ゴーも苦にならないのが好印象。それでいて、交差点やカーブを曲がる際に頼りない感覚はまったくなく、乗り心地も上々だ。狭い道を慎重にハンドル操作するような場面でも、自然な操作性で扱いやすいと感じる。
これは、路面のギャップなどを乗り越える際に、タイヤのサイド部が全体的にたわんで衝撃を緩和し、快適な乗り心地やコントロール性に貢献する「クールクッションプロファイル」の採用による効果が大きい。タイヤのサイドから接地面にかけてのケースラインと呼ばれる部分を真円化させることで、旋回時の全荷重域でサイドがしなやかにたわむようになり、タイヤの挙動が把握しやすく、コントロール性がアップ。同時に振動が分散することで快適な乗り心地も叶えているという。ドライバーの操作性をしっかりサポートしながら、同乗者の快適性も確保できるエコタイヤというのは、まだまだ少ないかもしれない。
ただ、近ごろは電動化が進んでクルマの静粛性がかなり高まったために、風切り音やロードノイズが目立つようになったと感じることがある。走りながら耳をすまして聞いてみると、時おり周波数の高い音がかすかに聞こえてくるのだが、うるさいと感じるような不快なレベルではない。これが、速度が上がっていくにつれてどうなるのだろうか。続いて向かったのは高速道路だ。
速度レンジの高い高速道路の印象は?
すると心配は杞憂に終わり、どんどん大きくなったのは風切り音。フィーリングの方も、市街地で感じた軽やかさは引き続きキープしながらも、しっかりと路面に接地している安定感があり、当たりのソフトな乗り心地も確保されていて感心した。EG02には、高いロングライフ性能と操縦安定性への貢献を狙い、多くのサイズで5リブから4リブに溝が減った専用のパターンデザインが採用されたのだが、そのおかげで実接地面積が拡大し、接地圧が分散されたというデータがある。例えば直進で50km/h走行時の接地圧モデリングを見てみると、左右が均等に接地し、まばらだった部分もしっかり接地していることが分かる。これはもちろんロングライフ性能にとっても理想的な接地圧だが、同時にパターン横の剛性がアップしたことでトレッドの変形が抑制され、グラグラするような不安感は皆無。これが高速道路での安定感にもつながっているようだ。
ちなみにロングライフ性能の方は、微細化したシリカ配合の効果も含め、前モデル比8%も長持ちするようになっている。また、専用パターンによって溝容積が減ったことや、ピッチ配列の最適化によってパターンノイズも低減。騒音エネルギー低減率で約4%低減されている。エコタイヤは多少うるさくても仕方ない、と思っていた人も多いかもしれないが、最新エコタイヤは静かさもグンとアップしているのがうれしいところだ。これなら高速道路のロングドライブでも、無意識のうちに蓄積する疲労感なども軽減され、快適なドライブができるはずだ。
ワインディングでは気持ちよく走れるのか?
さて、次に向かったのはワインディング。エコタイヤに走りを求めるのは贅沢すぎる気もしたが、レヴォーグも含めて近ごろは1台で日常もレジャーもこなすクルマが人気のため、やはりちゃんとチェックしようと考えた。最初は直線の上り坂で、ここは低転がり性能が功を奏し、とても軽快。続いて右へ左へと、きついカーブが連続する区間に差し掛かりると、確かにスポーツタイヤのようにガッシリと踏ん張ってくれるような感覚は薄いものの、キビキビとリズムよく荷重を切り替えて走れる印象で気持ちがいい。車体が最も傾いている時でさえ、頼りないところはまったくなく、むしろヒラリとカーブ出口に向かっていける感覚だ。やはり、専用パターンデザインのおかげでしっかりと接地することに加え、操作性と乗り心地の両立のために採用されたクールクッションプロファイルが、こうしたワインディングでもしなやかに入力を受け止め、いい仕事をしてくれているのかもしれない。これなら、休日にふらりとワインディングを訪れても、いいリフレッシュになるドライブが楽しめそうだ。
バイパスや後席でも乗り心地をチェック
最後にバイパスを抜けて帰路につき、念のため合流や車線変更のフィーリングも試してみた。横Gがかかる場面だけに、タイヤにしっかりと支えてほしいところだが、エコタイヤの中にはちょっと弱さを感じてしまうものもある。しかしEG02はいっさい不安を感じさせることなく、期待どおりの剛性感があって安心した。さらに、念には念をということで後席でも試乗をしてみたが、乗り心地や静粛性が前席より大きく劣ることもなく、身体に伝わる振動も最小限に感じる。これなら、家族など大切な人を乗せる時にも自信が持てる。また、今回は雨が降ることはなかったが、専用のトレッドパターンデザインで排水性もアップしており、ハイドロプレーニングなどを抑制するラテラルハイドロ性能指数は3%向上。雨天時の安全性も高まっているのが頼もしい。
こうして、様々なシーンでチェックしてきたE-Grip ECO EG02。走り出した瞬間から感じる軽やかさは、紛れもなく優れた低燃費性能の証だった。そして走りこむにつれて、操作性のよさ、安定感のある走り、静かさなどの快適性や乗り心地のよさという、欲しい性能が盛りだくさんに詰まっていることも実感。それはドライバーだけでなく、同乗者にもうれしい性能だ。
家族みんなで安心・快適にたくさんドライブに出かけたい。でもランニングコストは抑えたい。そんなファミリーにもピッタリなのが、E-Grip ECO EG02だ。賢く優秀、人にも優しいグッドイヤーの最新エコタイヤに、ぜひ注目してみてほしい。