イベントレポート
【ジュネーブショー 2017】ブリヂストン、ランフラットタイヤとオリンピック公式パートナーをアピール
欧米で展開するランフラットタイヤ「DRIVEGUARD(ドライブガード)」を中心に製品展示
2017年3月10日 16:15
- 2017年3月7日(現地時間)発表
ブリヂストンは、ジュネーブショーの会場でブリヂストンブランドおよびファイアストンブランドの製品展示を行なうとともに、国際オリンピック委員会(IOC)との間で東京オリンピックを含む2024年夏季オリンピックまでの公式パートナー契約を締結していることから、ここ欧州の地でも公式パートナーであることを紹介している。
ブリヂストンブランドの展示は「プレミアムゾーン」と「イノベーションゾーン」に分けられ、「プレミアムゾーン」では「POTENZA S001」「TURANZA T001」の展示とともに、「POTENZA S007」を標準装着するアストンマーティン「DB11」の展示などを実施。
また、「イノベーションゾーン」ではタイヤの空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定距離を走行できるランフラットテクノロジー採用タイヤ「POTENZA S001 RFT」「DRIVEGUARD」、狭幅化によって空気抵抗を低減し、大径化することで転がり抵抗を大幅に低減する次世代低燃費タイヤ「ECOPIA with ologic」などの展示を通じて同社の技術力をアピールしている。
そのなかでも目を引くのは、ランフラットテクノロジー採用タイヤ「DRIVEGUARD(ドライブガード)」シリーズ。聞き慣れないと思ったところ、米国市場での導入を皮切りに2016年に欧州市場へ導入されたシリーズで、ランフラットタイヤはパンクしたことが分かりにくいことからTPMS(タイヤ空気圧監視システム)装着車に向けた補修用タイヤとなる。
サマータイヤ「DRIVEGUARD」とウィンタータイヤ「DRIVEGUARD WINTER」を設定し、いずれも強靭に補強されたサイドウォールを採用することで、80km/hで80kmの距離を安全に走行することを可能にした。また、タイヤのサイド部にクーリングフィンを設けるとともに、サイド補強ゴム「Nano Pro-Tech(ナノプロ・テック)」を採用することで発熱をコントロール。サイドを補強したことで硬くなりがちな乗り心地を、熱をコントロールすることで快適性も確保しているという。
欧州では特にタイヤ交換に不慣れな女性を中心に好評を博しているとのことで、日本への導入も期待されるところだが、残念ながら今のところ導入の予定はないとのこと。