2013フランクフルトショー
アウディ、「スポーツクワトロ」30周年を記念した「スポーツクワトロコンセプト」
ジウジアーロとのコラボモデル「ナヌーククワトロコンセプト」も展示
(2013/9/19 00:00)
フランクフルトショーでは、専用の「agora」と呼ばれる会場を設けて展示を行っているアウディ。内観は、メガシティとグリーンを融合させた先進的なイメージを採用し、アウディブランドの都会的かつ環境にも配慮したコンセプトを示している。
ハイライトとなった「スポーツクワトロコンセプト」は、WRCで多くの勝利を記録した「スポーツクワトロ」の誕生から30年が経ったことを記念して開発されたコンセプトカー。アウディの伝統となるクワトロ技術を受け継ぎ、パワートレーンは最新のプラグインハイブリッドを採用した伝統と革新を合わせた現代のスポーツクワトロになる。
エンジンはV型8気筒4リッターターボで、8速ティプトロニックのトランスミッションとの間に110kWを出力する電動モーターをセット。エンジンとモーターの統合出力は、最高出力が700HP、最大トルクが800Nmと発表されている。0-100km/h加速はわずか3.7秒で、最高速は305km/hをマーク。エンジンとモーターはクラッチで切り離すことができ、EVモードでの走行も可能。
一方、フォルクスワーゲングループに参画したイタルデザイン・ジウジアーロとのコラボレーションで生まれた2ドアクーペの「ナヌーククワトロコンセプト」も初公開となった1台。
全高は低く抑えられているが、車高は下げておらず、コンセプトとしてはクロスオーバーモデルとなる。そのため、レーストラックからワインディング、オフロード、雪道などあらゆるシーンで活躍することを想定しており、装備するアダプティブエアサスペンションは車高を3段階で設定できる。標準設定となる「ノーマル」、ノーマルから30mm低い「ロア」、ノーマルから40mm高い「ハイ」というのが、その3段階だ。
ユニークなのはリアミッドに搭載されたパワートレーンで、なんとV型10気筒5.0リッターの直噴ディーゼルエンジンを採用。最高出力は544HPで、最大トルクは1000Nmを発生。トランスミッションは7速のSトロニックになる。
そしてプロダクションモデルのA3では、新たにオープントップの「A3カブリオレ」が加わることになった。
ソフトトップの幌は、50km/h以下での走行シーンなら18秒で開閉することが可能という。カラーはブラックが標準でブラウン、グレーも選ぶことができる。搭載エンジンはガソリンモデルのTFSIが1.4リッターもしくは1.8リッター。ディーゼルのTDIが2.0リッター。スポーツモデルのS3は2.0TFSIを採用する。もっともベーシックな1.4TFSIは、最高出力が140HPで、5.0L/100kmという燃費性能を持つ。
A3カブリオレは、2014年の初旬からデリバリーが始まる予定で、もっとも安価な1.4TFSIで3万1700ユーロ(9月18日時点の為替レートで約419万円)とアナウンスされている。