【2010ジュネーブショー
プジョー、20年ぶりの「50X」サルーン「5 by プジョー」など


3月2日~14日(現地時間)
スイス ジュネーブ
GENEVA PALEXPO



 プジョーはかねてから予告していたコンセプトカー「SR1」と「5 by プジョー」を展示。また日本導入が決定しているコンパクトクーペ「RCZ」など、多数の車両を展示した。

 5 by プジョーは、「508」として発売されると目される、4860×1880×1420mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2815mmのコンサバティブな大型ラグジュアリーサルーン。500番台の車両は、1991年まで生産された「505」以来の登場となる。

 駆動系はプジョー独自のハイブリッドシステム「ハイブリッド4」。ハイブリッド4は前輪を内燃機関で、後輪をモーターで駆動するハイブリッドシステムで、さまざまな内燃機関とモーターの組み合わせが比較的容易にできるメリットがある。2011年にはクロスオーバーモデル「3008」に搭載されて市販される予定。5 by プジョーの場合は、120kW(163HP)の2リッターディーゼルエンジンと、27kW(37HP)のモーターを組み合わせる。

5 by プジョー。2815mmのホイールベースはシトロエンC5と同じだが、C5より低く長い

 SR1は今後のプジョーのデザインの方向性を示すコンセプトカー。LEDチューブのテールランプや、ウイングライトが組み込まれたヘッドライトの形状などはすでに5 バイ プジョーにも採用されている。

 SR1もハイブリッド4を採用しており、160kw(218HP)の1.6リッターガソリンターボエンジンと、70kW(95HP)のモーターで、合計230kW(313HP)を発生する。

プレスカンファレンスでのプジョーのジャンマルク・ゲールズ・ディレクターとSR1
前2人、後1人の3人が乗車定員だが、リアのスペースは緊急用または荷物用程度のもの
ルーフを取り付けた状態。ルーフの着脱は人力による
日本にも導入が決まっているRCZ。狭いながら後席とトランクスルー機能を備える
RZCにハイブリッド4を搭載したコンセプトカー中国向けに現地生産される308ベースのセダン「408」

(編集部:田中真一郎)
2010年 3月 5日