【2010パリショー】新型モデル「508」をワールドプレミアしたプジョー 電気自動車やディーゼルハイブリッド車、マットブラックの「RCZ ASPHALT」も展示 |
プジョーは、セダンとステーションワゴンの新型ラグジュアリーモデル「508」を、パリモーターショーで公開した。欧州市場へ2011年初頭に投入される。
華々しく登場した508 |
508は、同社のコンセプトカー「SR1」の要素を採り入れてデザインされたもので、膨らみ豊かなフェンダーアーチや、ウインドーまわりにあしらわれるクロームメッキ、アルミ製エンジンフードの先端に配置される新デザインのライオンマークなどにより「力強さ」「気品」を表現する。
欧州市場に投入されるエンジンは全部で7種類。ガソリンエンジン車は88kW/160Nmと、115kW/240Nmを発生する1.6リッター車を設定。ディーゼルエンジン車は、アイドリングストップ機構「e-HDi」を備える1.6リッター車(82kW/285Nm)のほか、82kW/254Nmの1.6リッター車、103kW/340Nmおよび120kW/340Nmの2.0リッター車、150kW/450Nmの2.2リッター車の5種類をラインアップする。
さらにフロントタイヤをエンジンで、リアタイヤをモーターでそれぞれ駆動するハイブリッドシステム「ハイブリッド4」を搭載するディーゼル車を2012年に市場投入することを明らかにしており、147kWの出力を持つほか、CO2排出量は99g/kmまで抑えられると言う。
ボディーサイズはセダンが4792×1853×1456mm(全長×全幅×全高)、ステーションワゴンが4813×1853×1487mm(同)で、ホイールベースはいずれも2817mm。407と比較してホイールベースは92mm長く、フロントオーバーハングは43mm短い。
インテリアでは、ヘッドアップディスプレイや4ゾーン独立エアコンを採用するほか、運転席にはマッサージ機能が設けられ、快適性が高められる。また、トランクルームの容量はセダンが545L、ステーションワゴンが660Lとなるが、後席シートバックを倒せばそれぞれ1581L、1865Lまで拡大する。
508セダン |
508ステーションワゴン |
プジョーブースでは、81kW/195Nmの1.2リッターエンジンが前輪を、27kW/200Nmのモーターが後輪を駆動する4WDモデルのハイブリッドコンセプトカー「HR1」のほか、三菱自動車工業のEV「i-MiEV」のOEMモデル「iOn」や、ディーゼルハイブリッドの「3008 Hybrid4」、ハイブリッド4システムを搭載する3名乗車のコンセプトカー「SR1」なども出展され、同社の環境対応車へのさまざまなアプローチ手法を紹介していた。
そのほか、マットブラック塗装の「RCZ ASPHALT」も展示され、多くのギャラリーから注目を集めていた。
コンパクトSUVのコンセプトモデル「HR1」 | iOn | 120kW(163bhp)を発生する2リッターディーゼルエンジンと最大容量27kW(37bhp)を発生する電気モーターを搭載する「3008 Hybrid4」 |
コンセプトマイクロカー「BB1」の動力は電気 |
コンセプトカーSR1はルーフを開けることもできる |
マットブラック塗装のRCZ ASPHALT |
(編集部:小林 隆)
2010年 10月 6日