東京オートサロン2015

BMWはスーパーカー「i8」やブランド初のFFモデル「2シリーズ アクティブツアラー」を展示

GT300クラス参戦車両の「Z4 GT3」も間近で見られる

2015年1月9日~11日開催

白を基調としたシンプルで清潔感あるBMWブース

 今年が初出展となるビー・エム・ダブリューのブースでは、2014年から発売を開始したプラグイン・ハイブリッドのスーパーカー「i8」や「218i アクティブツアラー Luxury」、そしてSUPER GTのGT300クラスに2014年シーズンから新たに参戦したBMW Sports Trophy Team Studieが実際にレースを戦ったワークスマシン「Z4 GT3」の実車が展示されている。

i8

「i8」はカーボンファイバー製の流麗なボディーで、リアに170kW(231PS)/320Nmの直列3気筒1.5リッターエンジン、フロントにモーター(131PS)を載せたプラグイン・ハイブリッド・スポーツカー。一見するとコンセプトカーのようにも見えてしまうが、すでに2014年から1917万円で国内でも販売が始まっている、れっきとした市販車だ。

 エンジンとモーターは状況に応じてバランスよく動作し、4輪駆動と2輪駆動を切り替えつつ走行する。システムトータルとして最高出力362PSをしぼり出す。左ハンドルモデルのドアを大きく開けた状態で展示されており、運転席をよく確認することができる。

BMW i8。とても市販車には見えない美しいスタイリング。プラグイン・ハイブリッドのスーパーカーだ
i8の運転席側ドアは開けられた状態で展示されている。乗り込むことはできないが、運転席を間近に確認できる

218i アクティブツアラー Luxury

 もう1台の市販車の展示は、これも2014年に新たに加わったBMW初の前輪駆動モデル「218i アクティブツアラー Luxury」。

 5ドアハッチバックのFF車で、やや大きめの車格となる。136PSの直列3気筒DOHC 1.5リッターターボエンジンを搭載していて、上級の「M Sports」では231PSの直列4気筒DOHC 2.0リッターターボエンジンになる。展示車の価格は381万円で、オプション装備(ボディーカラーとシート変更)を含めると413万4000円になるが、例としてベースモデルの「218i アクティブツアラー」であれば332万円で手に入れることができ、BMWのクルマを身近に感じるモデルとなっている。

218i アクティブツアラー Luxury。オプションのボディーカラー「フラメンコ・レッド」が映えている。アクティブなファミリーにピッタリのモデル
218i アクティブツアラー Luxuryの荷室

Z4 GT3

 このほかに、国内で人気の高いレースであるSUPER GT/GT300クラスで戦ったレース車両「Z4 GT3」も展示。レースの際に付いた泥はねやキズなどがそのまま残っていて、臨場感を感じる展示となっている。

 この車両は、2014年シーズンから新たにBMWとStudie AGがコラボレートした「BMW Sports Trophy Team Studie」のワークスマシン「Studie BMW Z4」。515PSのV型8気筒4.4リッター自然吸気エンジンを搭載するモンスターマシンだ。ドライバーは、BMWワークスドライバーのヨルグ・ミューラー選手と荒聖治選手で、2014年の年間チームランキングで3位に入賞している。なお、BMW Z4 GT3は、同じGT300クラスに「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」が「グッドスマイル 初音ミク Z4」としても出場し、こちらは年間チームランキング2位につけている。

SUPER GT/GT300クラスのレース車両BMW Z4 GT3。泥はねなどもそのままの迫力の臨場感。ドライバーはヨルグ・ミューラー/荒聖治選手が務める

村上俊一