オート上海2015
日産、中国の若者層向けの中型セダン「ラニア」をワールドプレミア
フラグシップSUV「ムラーノ」にハイブリッドモデルを設定
(2015/4/21 15:21)
- 開期:2015年4月20日~29日
- 会場:中国 上海市 National Exhibition and Convention Center(Shanghai)
日産自動車は、上海モーターショーで中国市場向けの新型「ラニア」と「ムラーノ ハイブリッド」のワールドプレミアを行った。
新型ラニアは、2013年の上海モーターショーでコンセプトカー「フレンド・ミー」として公開されたモデルのデザインがベースとなっている。2014年の北京モーターショーでは「ラニア・コンセプト」が発表されていて、今回の上海モーターショーではその市販車版がお披露目された。
新型ラニアは、中国の新世代と呼ばれる1980年代から1990年代生まれの若者をターゲットにしたモデル。デザインや企画は中国のデザインセンターが担当し、どのように見せれば若者に受け入れられるのか、そしてカッコよく見えるのかを最大限に考慮している。
エクステリアデザインは、日産の統一デザインとされているVモーショングリルやブーメランシェイプのLEDランプ、フローティングルーフなどを採用しながらも独自性のあるルーフやウインドー形状を用いていて、特徴のある出で立ちとなっている。シャシーなどのベースとなっているのは2012年から発売が始まっている「シルフィ」だが、全高を下げたことでスポーティなシルエットを作り上げている。
若者層をターゲットにしていることから、スマートフォンと接続可能な先進のオーディオシステム、7インチのマルチメディアディスプレイなども採用されている。これらのカーコネクティビティも中国独自に開発されたもので、使い勝手を重視している。
一方のムラーノ ハイブリッドは、2014年から北米で発売が始まった3代目ムラーノがベース。搭載されるハイブリッドユニットは、直列4気筒スーパーチャージャー「QR25DER」になる。日産・インテリジェント・デュアルクラッチ・システムと呼ばれるこのユニットは、1つのモーターに2つのクラッチが装備されたタイプ。低中速域はモーターが出力を補い、高負荷時はスーパーチャージャーが過給を行ってパワーを絞り出す。パワフルでドライバビリティに優れたユニットだが、環境性能は2.0リッターのガソリンエンジン並みとなっている。
新型ムラーノ ハイブリッドは今夏の発売を予定する。