2016ジュネーブショー
ホンダ、グローバルプラットフォーム採用の新型「シビック ハッチバック」世界初公開
「セグメントを引っ張ってきたシビックは新型でもベンチマークとなる」と八郷社長
(2016/3/5 00:08)
- 2016年3月1日~13日(現地時間)
- スイス ジュネーブ
- GENEVA PALEXPO
本田技研工業はジュネーブショーにおいて、新型コンセプトカー「シビック ハッチバック」のプロトタイプを世界初公開した。プレスカンファレンスでスピーチを行なった本田技研工業 代表取締役社長の八郷隆弘氏は、欧州のモーターショーでは初のカンファレンスへの登壇となった。
八郷社長は、カンファレンスの冒頭で2015年のホンダの生産や業績を紹介。「昨年ホンダは、全世界の2700万人の顧客に自動車や2輪、その他の商品を購入してもらいました。その中でも自動車の販売台数は470万台で、これは今までの販売記録を更新する結果となりました。この成功は、ホンダの技術力の証明でもあり、エキサイティングでチャレンジング、ユニークな商品を提供してきたからでもあります。そして、昨年はホンダジェットがユーザーの手に渡り、長年の挑戦であった航空機事業もスタートしています。2016年も引き続き力強い成長を約束するために、開発への投資や商品力の向上を目指します。投資額としては、全世界で3億ユーロを越える予定です」と、2015年の業績を振り返りつつ、今年も力強い成長を示すと語った。
その成長の鍵を握る1つが、ジュネーブショーで初公開した新型シビック ハッチバックになる。この新型モデルについては、「シビックは欧州をはじめ多くの地域で愛されてきました。販売がスタートしてから40年で、欧州での販売台数は300万台以上となっています。シビックはホンダブランドを構築してきた重要なモデルで、デザイン、パッケージ、パワートレーン、安全性、環境性能とすべてにおいてセグメントを引っ張ってきた存在です。10代目となる新型シビックもベンチマークとなるようなクルマとなるでしょう。生産についてはイギリスの工場で行ない、北米を含めた世界中に輸出する予定となっています」といい、10代目となるシビックについても、これまでと同様の魅力あるモデルとなるそうだ。
ワールドプレミアされた新型シビック ハッチバックは、コンパクトクラスの新基準を確立した5ドアモデルになるという。現行モデルまでは、欧州地域専用のプラットフォームを用いていたのに対して、新型はグローバルモデル共通のプラットフォームを採用して開発を進めてきた。搭載されるエンジンは、新開発の1.0リッター直噴VTECターボと1.5リッター直噴VTECターボ。加えてディーゼルエンジンの1.6リッター i-DTECも用意される。
ボディサイズは現行モデルに対して全長を130mm、全幅を30mmを拡大し、全高は20mmダウン。ホイールベースも延長されている。オーバーハングは極力削られていて、ワイド&ローなボディとともにスポーティさを醸している。フロントでは大型エアインテークやLEDのヘッドライトとデイライトを採用し、シャープさとアグレッシブさを演出している。
注目の新型シビック ハッチバックの市販モデルは、2017年初旬に登場する予定となっている。