東京オートサロン 2017

【東京オートサロン 2017】LEXUS GAZOO RACING、「RC F」のレース車両「LEXUS RC F GT3」をGT3カテゴリーに投入

米国IMSAと日本のSUPER GT/GT300にそれぞれ2台を投入

2017年1月13日 発表

2人の開発ドライバー(左から飯田章選手、立川祐路選手)とLEXUS RC F GT3

 レクサス(トヨタ自動車)のレース部門であるLEXUS GAZOO RACINGは1月13日、幕張メッセで開催されている東京オートサロンにおいて記者会見を行ない、同社が2017年シーズンより投入する新しいカスタマーレーシングカー「LEXUS RC F GT3」を発表した。

 LEXUS RC F GT3は、FIA-GT3の規格に基づくGTレーシングカーで、いわゆるカスタマーレーシングと呼ばれるプライベートレーシングチームに販売され、GTレーシングシリーズに参戦するための車両となる。

 発表会には、同車両の開発ドライバーを務めたレーシングドライバーの立川祐路選手、飯田章選手の2人が登壇し、除幕式などのセレモニーが行なわれた。

これまでは特認車両として参加してきたLEXUS RC F GT3、今シーズンより正式にGT3カーとして参戦

 今回LEXUS GAZOO RACINGが発表したLEXUS RC F GT3は、2015年、2016年とSUPER GTのGT300に60号車 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3として参戦してきた車両の発展系となるレーシングカーとなる。ただし、昨年までのRC F GT3がFIAの公認車両ではなく、特例として参戦してきたのに対して、今回発表されたLEXUS RC F GT3はFIA-GT3の規格に正式に対応した車両として発表されたものとなる。

 LEXUS RC F GT3は今月末(1月26日~1月29日)に行なわれる予定のデイトナ24時間レースでデビューを飾る予定で、その後は米国ではIMSA WeatherTech SportsCar ChampionshipシリーズのGTDカテゴリーに3GTレーシングから参戦し、日本ではSUPER GTのGT300クラスに、LMcorsaから参戦することになる。

 1月13日の9時半から行なわれた記者会見では、同車両の開発ドライバーを務めた立川祐路選手、飯田章選手の2人が登壇し、除幕式を行なった。除幕されたLEXUS RC F GT3には、ミシュランタイヤの31/78-18サイズのタイヤが装着されていたが、トヨタの関係者によればこれはSUPER GTでLMcorsaがミシュランタイヤを装着するというのではなく、米国など他のシリーズを意識してということだった。なお、昨年、LMcorsaチームはヨコハマタイヤを装着している。

2人の開発ドライバーによって除幕が行なわれるというセレモニーが行なわれた
飯田章選手、立川祐路選手

 注目のドライバーは、トヨタのモータースポーツ体制発表会前ということで、今回は発表されなかった。2016年までのLMcorsaチームは、51号車のJMS LMcorsa 488 GT3が都筑晶裕選手と新田守男選手のペア、60号車 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3が飯田章選手と吉本大樹選手のペアとなっていたが、2017年は2台ともLEXUSの車両となるため、よりトヨタのセミワークス的な色が強くなると予想されるため、ドライバーにもトヨタ系のドライバーが採用される可能性が高くなりそうだ。

フロント周り、カナードのデザインを見ていると昨年までのGT500のRC Fを彷彿とさせるデザイン
フロントタイヤとリヤタイヤ、ミシュランタイヤが履かされていた
リア周り、大型のリアウイングが目を引く
左サイド。サイドにはRC F GT3の文字が
フロントライト周り
サイドには排気口も
大型のリアウイング
右サイド
フロントにはお馴染みのLEXUSのロゴが
車両全景

笠原一輝

Photo:安田 剛