東京オートサロン 2017

【東京オートサロン 2017】ロータス、世界限定311台となる「3-Eleven」のロードバージョン国内初展示

ロードバージョンが1495万8000円、レースバージョンが2025万円

2017年1月13日~15日 開催

ロードバージョン:1495万8000円

レースバージョン:2025万円

「3-Eleven」のロードバージョンで、アジャスタブルフロント/リアアンチローバーなどのオプションを搭載したモデルが展示された。カラーリングは「レーシンググリーン+メタリックイエローストライプ」

 ロータスの正規輸入総代理店エルシーアイは、東京オートサロン2017(幕張メッセ:1月13日~15日)のブースにおいて、2015年に発表されたロータス史上最速を謳う量産車シリーズ「3-Eleven」の展示を行なった。これまで参考出品はあったが、ナンバーが付けられる車両の展示は国内初という。

 3-Elevenは、1月13日より同社の正規販売代理店で販売を開始しており、ロードバージョンが1495万8000円、レースバージョンは2025万円。生産数は車名の“スリーイレブン”に掛けて全世界で311台のみとなっており、日本でのデリバリーは2017年秋を予定している。

モデルエンジン変速機最高速度価格
ロードバージョンV型6気筒 3.5リッタースーパーチャージャー6速MT280km/h14,958,000円
レースバージョン6速シーケンシャル290km/h20,250,000円

 ほかにもロータスブースでは、「ELISE SPORT 220」とロータスカップ・ジャパンに出場できるオプション(ロールケージなど)を装備した「LCJ EXIGE SPORT 350」を展示していた。

ロータスのブース。国内初お披露目の「3-Eleven」のほか「ELISE SPORT 220」とロータスカップ・ジャパンに出場できるオプションを装備した「LCJ EXIGE SPORT 350」を展示していた
ロータスブースに展示されていた「3-Eleven」。軽量を追求したボディをイメージしつつ、フルフラットな底面が見られるように少し浮かせて斜めに傾斜させて展示していた

 3-Elevenは、「エヴォーラ 400」で採用したV型6気筒 3.5リッター水冷インタークーラー付スーパーチャージャーエンジンの改良版を搭載。7000rpmでの最大出力は、ロードバージョンで416PS(306kW)、レースバージョンでは466PS(343kW)まで発揮できる。最大トルクはロードバージョンで410Nm(41.8kgm)/3000rpm、レースバージョンは525Nm(53.5kgm)/3500pmとなる。

 ロードバージョンには、トルセンタイプLSDのクロス・レシオ6速マニュアルギアボックスにパフォーマンスクラッチアッセンブリーとミッションオイルクーラーを装備、レースバージョンには、パドルシフト付6速シーケンシャルトランスミッション(セミドライサンプ)にミッションオイルクーラー、カセットプレートタイプLSDを組み合わせて搭載している。

 シャシーは、ロータス設計の押出し結合アルミシャシーをベースに、専用チューニングされたものを採用。ロードバージョンのロールケージには、側面衝撃保護のために2本のサイドバーが取りつけられている。またレースバージョンのロールケージには、追加のバーを取り付けることで、モータースポーツの国際基準にも対応するという。

 サスペンションは、前後ダブルウィッシュボーンと調節可能なアンチロールバー、アイバッハ製コイルスプリング、調節可能なオーリンズ製のダンパーを装備、これらの装備によりハンドリングを向上させている。

車体の下にはフルフラットな車両の底面が見えるように鏡を設置していた

 タイヤホイールは、ロードバージョンでは「ミシュラン・パイロット・スーパー・スポーツ」、レースバージョンでは「ミシュラン・カップ 2」を採用。タイヤはフロントに「225/40 ZR18」、リアに「275/35 ZR19」をそれぞれ装備している。

フロントタイヤは「225/40 ZR18」を装備
リアのタイヤは「275/35 ZR19」

 ボディの一部にはカーボン複合材を使用、FRPの同等品よりも40%軽量化しているという。インテリアは、エアロスクリーンを装備し2名の乗車が可能。ロードバージョンには助手席を標準装備、レースバージョンではオプションとなる。レースバージョンでは、オプションのトノカバーを装着することにより空力性能が向上する。

ロードバージョンには助手席を標準装備
エルシーアイ株式会社 PR&セールスプロモーションマネージャー 谷田恵美氏

 プレスカンファレンスで説明を行なったエルシーアイ PR&セールスプロモーションマネージャー 谷田恵美氏は、3-Elevenについて「2007年の東京モーターショーで発表した『2-Eleven』から10年を経て、コーリン・チャップマンの“軽量化による高性能の実現”という哲学を極端までに追求したロード・ゴーイング・フォーミュラとして誕生したのが『3-Eleven』です。さらに、コーリン・チャップマンの哲学を突き詰めた結果で誕生した『3-Eleven』は、ドアも屋根もないというデザインです」と語った。

 また、同社主催のレース「ロータスカップ・ジャパン」について「日本では2007年よりJAF公認のもと、ナンバー付きのワンメークレースとして開催しています。2017年は10年目を迎える記念すべき年です。2017年も鈴鹿のフルコース、また世界戦のWTCCへの編入を含む年間6戦の開催を予定しています。レースは初めての方から経験値の高い方まで楽しんで頂けるレースとしてご好評頂いております。1月13日より2017年 ロータスカップ・ジャパンの参戦の募集を開始しております。また、すべてのロータス車が集結する『JAPAN LOTUS DAY 2017』は4月2日に富士スピードウェイで開催を予定しております」と語った。

 日本での展開については「日本では17の正規代理店がありますが、3月末までに三重県にもディーラーがオープンいたします。また、引き続きディーラーのない地域を埋められるようにいたします」と述べた。

「ELISE SPORT 220」のソリッドイエロー(スタンダードペイント)モデルが展示されていた。「ELISE」シリーズは2017年で誕生20周年を迎えた
「LCJ EXIGE SPORT 350」は、ロータスカップ・ジャパンに出場できるオプションとしてロールケージ、フロアプレート、バッテリーステー、けん引フック、LCJ認定シートなどを搭載していた

シバタススム