CES2015

パナソニックは、フォードへ供給する最新IVI端末「SYNC3」をデモ

バッテリー供給を行うテスラの最新SUV「モデルX」も展示

会期:2015年1月6日~9日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention and World Trade Center(LVCC)、LVH、The Venetian

パナソニックブースに展示された2015年型フォード「マスタング」。パナソニックが供給するフォードの最新IVI端末「SYNC3」のデモカー

 米国ラスベガスで開催された「2015 International CES」のパナソニックブースでデモの体験待ちの列が長かったのが、同社がフォードへ供給する最新IVI(In-Vehicle Infotainmen)端末「SYNC3」。カーナビなどの機能に加え、インターネットに接続して使うことにより、さまざまなサービスを提供する。

 2015年型のフォード「マスタング」に搭載する形でデモが行われ、スムーズな画面遷移や多機能さに注目が集まっていた。これに関しては動画でデモをご覧頂きたい。

Pnasonic Ford SYNC3

 そのほかパナソニックのブースのクルマ関連で目立っていたのが、同社がバッテリーセルを供給するテスラモーターズの最新SUV「モデルX」展示。18650のバッテリーセルは、会場の片隅にひっそりと置かれていたが、モデルXには常に多くの人が押し寄せている状況で、ファルコンウイングドアを持つ同車の高い注目度がうかがえた。

パナソニックの18650タイプリチウムイオンバッテリー。会場ではひっそり展示されていた
ガル(gull:カモメ)ではなくファルコン(falcon:ハヤブサ)ウイングドアを装備するというテスラのモデルX
モデルXのセンターコンソール部に位置するIVI。ナビゲーションだけでなく、各種スイッチの役割も果たしていた。NVIDIAのTegraによって描画されている

 また、パナソニックの関連会社パナソニック アビオニクス コーポレーションは、航空機関連製品の展示を実施。薄型ながら13.3インチの液晶を搭載したシート、航空機用の通信衛星送受信アンテナなどを展示していた。とくに航空機用の通信衛星送受信アンテナは世代が進み、回転タイプのアンテナから、フラットタイプのアンテナとなり、高さを低減。高速で移動する航空機の空気抵抗低減=燃費改善を実現する。パナソニック アビオニクス コーポレーションの通信システムはJAL(日本航空)の国際線インターネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」で採用されており、興味のある方は別記事を参照していただきたい。

●容量無制限、空飛ぶインターネット「JAL SKY Wi-Fi」を使ってみた(後編)
http://car.watch.impress.co.jp/docs/special/20140303_637173.html

13.3インチの薄型ディスプレイ、LEDによる環境光やCAへのお知らせ表示、HDMI入力などを装備する旅客機用シート
13.3インチ液晶を装備する。画質もパナソニッククオリティで非常に美しく、グレア系ながら反射も抑えられた表面パネルを装備する
薄型液晶を搭載していることが分かる。薄型に作ることでシートピッチを広げることができるため、シートの薄型化はトレンドとなっている
環境光の調整
USBコネクタはもちろん、HDMI入力を装備する
ゴムベルト式でスマートフォンを固定するのはスマートではないが、バッテリーマークから分かるように無接点充電が可能となっている
パナソニック アビオニクス コーポレーションの航空機用衛星通信アンテナ。Kuバンドに対応し、インターネット接続を航空機で提供することを可能にするものだ。2014年は回転式のアンテナが展示されていたが、2015年はフラットタイプに進化していた

編集部:谷川 潔

http://car.watch.impress.co.jp/