CES 2017

ボッシュ、「CES 2017」でハプテックインターフェース装備のフューチャーコクピット搭載車展示

世界初公開のウルトラハプティックジェスチャーコントロール

2017年1月4日(現地時間)発表

世界初公開のウルトラハプティックジェスチャーコントロールを搭載した展示車

 世界最先端の技術見本市となる「CES 2017」(一般公開日:2017年1月5日~8日、現地時間)。米国ネバダ州ラスベガスを舞台に開幕した。1月3日~4日はプレスカンファレンスが開催されており、そこでは新たなテクロノジの発表、CESの一般展示ブースの紹介などが行なわれている。

 ボッシュもここ数年CESに出展しており、2017年のCESは5度目の出展になる。プレスカンファレスではボッシュのビジョンを示すとともに、一般展示ブースに展示するボッシュ製品を紹介することが多い。2017年のプレスカンファレンスは、「IoTにパーソナル化の波 モノがユーザーのパートナーに」と題して行なわれ、ボッシュ取締役会メンバー ヴェルナー・シュトルト氏がプレゼンテーションを行なった。

ボッシュ取締役会メンバー ヴェルナー・シュトルト氏

 ボッシュのビジョンは、モノ、ヒト、スマートシティ、スマートファクトリーなど多岐にわたるため、主にクルマ関連を紹介していく。

 シュトルト氏は、プレゼンテーションの序盤に「Invented for life」というボッシュのスローガンを紹介。ボッシュはこのスローガンにふさわしい技術革新に取り組んできたという。創業者のロバート・ボッシュ氏は「私たちは過去の成功に甘んじてはいけません。さらに上を目指して常に邁進する必要があります」という言葉を残しており、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)が登場した現在、IoTによりテクノロジが人々の生活にもたらす真の利益を追求するという。それを組み入れたのが「Invented for a Simply.connected. - life」だという。

ボッシュ創業者 ロバート・ボッシュ氏の言葉

 ボッシュは2017年のCESに3つのソリューションを公開し、4つの「CES イノベーションアワード」を受賞。その1つが2輪車向けの「インテグレーテッド コネクティビティ クラスター」で、2輪車のメーターパネルを単一のディスプレイとして表示。スマートフォント連携し、ヘルメット内に各種コミュニケーションユニットを入れることで、通話や音楽を楽しむことができるものになっている。

2輪車向けの「インテグレーテッド コネクティビティ クラスター」

 また、クルマについては、コネクテッドモビリティのグローバル市場は、今後5年間だけに限っても年率25%近い成長が期待できるとし、クルマのネットワーク化が進展すれば、クルマと運転に大きな進化をもたらすという。

 その進化の1つとしてCES 2017に展示するのが、世界初公開のウルトラハプティックジェスチャーコントロールを搭載したコンセプトカー。クルマとヒトのインターフェースの革新を目指したもので、超音波センサーを利用することでドライバーの手が正しい位置にあるかどうか感覚的に知らせることができるという。

世界初公開のウルトラハプティックジェスチャーコントロールを搭載したコンセプトカー

 ボッシュは2016年のCESに超高解像度で触覚認知が可能なハプテックインターフェースを展示していたが、プレゼンテーションを見る限り、どうも手のひらを下に向けて、接触しない状態でコントロールするインターフェースに見える。ウルトラハプティックジェスチャーコントロールという名称に“ジェスチャー”が入っている所以となるのだろう。詳細は5日に以降の展示を元にお届けする。

Bosch 先進運転支援機能