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【オートモビル カウンシル】ボルボ、直4ターボ&スーパーチャージャー搭載の「S60&V60 ポールスター」日本導入
クラシックボルボのための「クラシックガレージ」をボルボ・カーズ東名横浜に開設
2016年8月5日 21:03
- 2016年8月5日 発表
ボルボ・カー・ジャパンは8月5日、「オートモビル カウンシル 2016」(幕張メッセ:8月5日~7日開催)において、同日より限定100台で発売する新型「S60 ポールスター」「V60 ポールスター」を発表した。価格は839万~859万円。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
S60 ポールスター | 直列4気筒 2.0リッタースーパーチャージャー/直噴ターボ | 8速AT | 4WD | 8,390,000円 |
V60 ポールスター | 8,590,000円 |
S60/V60ポールスターは、最高出力270kW(367PS)、最大トルク470Nm(47.9kgm)を発生する直列4気筒 2.0リッタースーパーチャージャー直噴ターボエンジンを搭載。従来モデルで搭載されていた直列6気筒エンジンから、直列4気筒の新世代「Drive-E」がベースとなり、ターボチャージャーの大型化、スーパーチャージャーの強化、コンロッドとカムシャフトの見直し、エアインテークの大型化、燃料ポンプの大容量化といった変更を加えた。
変速機はSport+(スポーツプラス)モードを採用したパドルシフト付の8速ATを組み合わせ、駆動方式にボルグワーナーの4WDシステムを採用する。
新パワートレーンを採用してフロントアクスルを中心に軽量化を図るとともに、ドライビングダイナミクスの強化を図るため、専用にチューニングされた電動パワーステアリング、新採用の371mmのスロット付フロントブレーキディスク、ブレンボ製6ピストンキャリパー、オーリンズ製DFVダンパーなどの装備を採用。エクステリアでは、新デザインの20インチアルミホイールを採用している。
パフォーマンスでは、S60 ポールスターは0-100km/h加速4.7秒、V60 ポールスターでは4.9秒(いずれも欧州仕様参考値)、最高速250km/h(リミッター作動、欧州仕様参考値)を実現。一方、環境性能ではJC08モード燃費はS60 ポールスターで12.2km/L、V60 ポールスターで11.2km/Lを達成する。
同会場で行われたプレスカンファレンスで、ボルボ・カー・ジャパン 代表取締役社長の木村隆之氏は「私自身約半年の間、先代 V60 ポールスターを使用していました。性能のバラつきを抑えた選び抜かれた部品、卓越したチューニング技術、その性能と乗り味は非常に洗練されたものでした。最新モデルでは先代の直列6気筒 3.0リッターターボから、直列4気筒 2.0リッターエンジンをターボとスーパーチャージャーで加給するドライブEに変更。最新パワートレーンを得てその洗練にさらに磨きがかかっていることに、私自身期待しています」と話すとともに、「S60/V60以外にもポールスターとの名前をもった高性能モデルが今後ぞくぞくと登場することをお約束します」と予告した。
クラシックボルボのための「クラシックガレージ」
また、同会場でクラシックボルボのための特別なワークショップ“KLASSISK GARAGE(クラシックガレージ)」を、ボルボ・カーズ東名横浜(東京都町田市)内に開設したことを発表。
このクラシックガレージは、「100」「200」「700」「900」シリーズといったモデルを中心に、エンジン整備、ボディペイント、一般修理、定期点検、車検等を実施する専用のワークショップとなり、ボルボ正規ディーラー整備による安心感を提供するとともに、クラシックボルボのユーザーに末永く愛用してもらうことが目的という。
自身の愛車としてレストアした「P1800」をブースに展示した木村氏は「このクルマで、伊勢志摩のクラシックカーのラリーイベントに参加しました。現代の交通環境でもストレスなく長距離ドライブを堪能することができました。本当に運転が楽しい、学生時代に初めて運転した感動がよみがえった、そんな体験でした」と感想を話すとともに、「クルマは常に新しい技術を取り入れて進化しています。一方で例えば進化をし尽くした時計では、機械式時計をメンテナンスして愛着をもって大切に使い続けるお客様がたくさんいます。クルマでもクラシックならではの楽しさがあることに改めて気付きました。ボルボに長く乗り続けるお客様を大切にしたいという思いで、このクラシックガレージを立ち上げました」と、新たなサービスを導入した狙いを話した。
ボルボ・カーズ東名横浜に併設されたクラシックガレージには、さまざまなユーザーのニーズに対応する専属のマルチ・スキル・テクニシャン(MST)を配置して、1台1台のコンディションに応じて、ユーザーと相談しながら純正パーツを中心に整備を実施するという。
木村氏は「会場に展示された850エステートは、サービス開始に先立ち昨年テストケースとしてリフレッシュした車両です。この850はお客様が下取りに出された1996年モデルで、走行距離は23万kmを超えていました。そのクルマを点検して必要なパーツを交換整備をするわけですが、実は今回はエンジンに手を付けていません。サスペンションや補器類、消耗パーツを交換して、内外装をリフレッシュしただけで、完全によみがえりました。これは、現在のボルボ車にもつうじる頑丈で長持ちする良心的な設計を証明する事実だと思います」と話した。
なお、今回オープンするクラシックガレージでは、クラシックボルボの展示も行ない、ボルボファンにとって魅力的なスペースとして展開予定という。