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日産、栃木工場で新型スポーツクーペ「インフィニティ Q60」本格生産開始
インフィニティ車に精通した「マイスター」が生産のあらゆる面を監督
2016年8月12日 16:28
- 2016年8月10日 発表
日産自動車は8月10日、インフィニティブランドの新型スポーツクーペ「インフィニティ Q60」の本格生産を栃木工場で開始したと発表した。
日産の栃木工場は、インフィニティブランドがスタートした1989年からインフィニティ車の生産を行なっており、今回のインフィニティ Q60の生産開始を「栃木工場の歴史において新たなページを刻むもの」と位置付ける。走行性能を追求した設計とデザインが与えられ、大胆なスタイリングと爽快なドライビングを実現するインフィニティ Q60はの生産要件を満たすべく、栃木工場では生産ラインの改良を実施して革新的な生産プロセスを導入したという。
栃木工場で働く4500人の中から、インフィニティの生産ラインのために高度な技能を有する216人の熟練した職人を「匠」として選出。高い技能を備えていることに加え、匠はプレミアムカーの生産に関する特別な訓練を受け、インフィニティのコアバリューに対して深い理解を有する人物が選ばれているとのこと。
匠はプレス加工、車体、塗装、組立、品質保証などインフィニティ Q60の生産ラインの全セクションで活躍。さらに匠の中から6人が、プレミアムモデルの生産に精通し、インフィニティユーザーの要望と期待を最も理解した「マイスター」に認定され、栃木工場でインフィニティ車を生産するあらゆる面を監督。インフィニティモデルならではの特徴に対応できる生産工程になっているかを確認する。
生産ラインの改良では、インフィニティ Q60の特徴である鋭いアングルとボディラインを実現する深いボディプレス加工技術の採用、特長的な樹脂製トランクリッド用となる新しい治具の設置などを実施。スチール製のフレームと樹脂製の外板を組み合わせた世界初となるこのトランクリッドを高い品質で量産車に再現するため、生産、デザイン、開発の各チームが緊密に連携している。また、品質管理をさらに向上させるため、検査工程に新しい照明システム、組立工程にカメラ・ビデオシステムをそれぞれ導入した。
このほか、インフィニティ Q60に新色として設定される「ダイナミック・サンドストーン・レッド」を塗装するため、工場内に専用塗装ブースを新たに設置。つやのある深い赤色を仕上げるため、新しい塗装ブースでは塗装の厚さや品質がより緻密に管理できるようになっているという。