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ダイソン、シガーソケットから充電できる車載用掃除機「V6 Car+Boat Extra」発表会

愛犬と一緒にドライブするクルマには1gあたり約850匹のダニが生息

2016年9月27日 発売

4万8384円

10月5日に発表会が行なわれた「V6 Car+Boat Extra」のセット一式。既存の「V6 Car+Boat」にシガーソケット用カーチャージャー(手前)とミニソフトブラシ(右から2番目)が追加されている

 ダイソンは9月27日、充電式ハンディクリーナー「V6」シリーズの車内掃除用モデル「V6 Car+Boat」に、シガーソケット用カーチャージャーとミニソフトブラシを新たに追加した「V6 Car+Boat Extra」を発売。同モデルは直販ストア「ダイソン表参道店」と「ダイソン公式オンラインストア」のみでの販売となり、オンラインストアでの販売価格は4万8384円。同製品のデモ発表会が10月5日に行なわれた。

「V6」シリーズは約3.5時間の充電を行なうことで、通常モードで約20分、モーター駆動ヘッドの使用で約16分、強モードで約6分間使用できる充電式ハンディクリーナー。シガーソケット用カーチャージャーの使用により、AC100Vのコンセントがなくても車内にあるシガーソケットから充電が可能となる。充電時間はコンセント使用時と同じ約3.5時間。シガーソケット用カーチャージャーを接続したままの使用は不可とのこと。なお、シガーソケット用カーチャージャーとミニソフトブラシの単品販売は行なわれず、「V6 Car+Boat Extra」のみに添付する形となっている。

ダイソン株式会社 コミュニケーションマネージャー 山崎史氏

 発表会で登壇したダイソン コミュニケーションマネージャーの山崎史氏は、クルマ用モデルの必要性として「日本でのクルマの保有台数の平均は1世帯あたり1台。最も少ない東京都では2世帯あたり1台となっています。約4000人からクルマを持つ理由を調査したところ『日ごろの買い物のため』という回答が最も多く、日本人にとってクルマは日常で必要なものとなっています。また『ペットと一緒にレジャーに出かける』というケースも増えています。さらに、クルマの保有者1600人を対象に『クルマの掃除に悩んだことがあるか?』という調査を行なったところ、約70%が『ある』と回答しています。これには適切な掃除方法や掃除が必要な部分が分からないという意見がありました。車内で気になることとして、食べこぼしやホコリ、空気の汚れが気になるという調査結果もあります」と解説。

 さらに山崎氏は「ダイソンでは10人のクルマの所有者を対象に、車内やトランクなどからどのようなゴミが取れるか調査しました。その結果、食べこぼしだけではなく、ダニやカビなども検出されています。ダニや昆虫がすべてのクルマから検出されており、その量は床よりも座面の方が多い結果となっています。また、カビなどの真菌類の量は床からの検出が最も多くなっています。ダイソンは、同様に寝具からの調査も行なっていますが、ペットと同乗する頻度の高いクルマからは非常に多くのダニが検出されています。寝具と比べて1gあたり約850匹と2倍以上のダニが生息していました。これはダニの餌となるペットの毛や皮脂などの有機物が車内に貯まるのが原因です」とコメントした。

ダイソンが調査した日本人がクルマを持つ理由。日本人にとってクルマは日常生活で必要なものとなっている
同社の調査によると、約70%の人はクルマの清掃に悩んでいるという
クルマのシートには床面以上にダニやハウスダストが貯まるという
愛犬を乗せるクルマには、寝具と比べて2倍以上となる1gあたり約850匹のダニが生息
ダイソン株式会社 ブランドエクゼクティブ 西﨑佑佳氏

 次に登壇した、製品を担当するブランドエクゼクティブである西﨑佑佳氏は「『V6 Car+Boat』は、車内の目に見えるゴミだけではなく、ダニやアレルゲン、カビなどの微粒子もしっかり吸引できます。その吸引力を実現するのが『ダイソン デジタルモーターV6』です。小型でありながら毎分最大11万回転することでパワフルな性能を発揮します。IEC(国際電気標準会議)に準拠した試験を行なった場合でも、他社の製品と比べて吸引力が高いというデータが出ています。ダイソンの特許技術となる、15個のカップ形状のパーツを花のように組み合わせたサイクロン機構により風量を強め、空気から細かいゴミを分離することで、ダストカップが満杯でも吸引力が落ちることはありません。掃除機にとって吸い取ったゴミやホコリを再排出しないことも重要です。本製品は、吸引力や空気からのゴミの分離力もさることながら、密閉性の高さにより、0.3ミクロンまでの微細な粒子でも99.97%以上捕らえることができ、しっかりと本体内に閉じ込めます。本製品を使用すれば、掃除のさいに気になる嫌な排気臭もありません。これらの集塵性能と排気性能により、アレルギーや喘息を持っている方にも適した製品となっています」と製品の性能について説明した。

V6シリーズのコアとなる「ダイソン デジタルモーターV6」
ダイソンの特許技術となるカップ形状のサイクロン機構
吸い込んだゴミはもちろん、空気中のチリなどもフィルターして排気する
写真の5種類とミニソフトブラシを加えた6種類で、車内のあらゆる場所の掃除に対応

 発表会では、実際に10年ほど使用されて廃車になったクルマから取り外したシートを使用してデモが行なわれた。一見それほど汚れていないシートでも、V6で軽く数回撫でるだけで、そこそこの量のホコリが吸引された。

10年ほどの使用後に廃車になったクルマから取り外したシートでV6のデモを実施
一見それほど汚れていないように見えても、軽く数回撫でるだけでこのようにホコリやゴミが取れた

 製品に添付しているノズル類を紹介するデモも実施。「ミニモーターヘッド」は、シート面のホコリやペットの毛、細かい食べこぼしなど、繊維の間に入り込んだゴミをモーターで回転するノズルで掻き出しながら吸引する。「隙間ノズル」はシートの隙間など普通のヘッドでは入りにくい場所のゴミまで吸引できる。「コンビネーションノズル」は床面に落ちた大きなゴミを吸引。また、ノズルはブラシ部分が可動し、ブラシで掻き取りながら吸引することもできる。「延長ホース」は1.2mまで伸ばすことができ、ミニモーターヘッド以外のノズルパーツを取り付けてシートの下などを掃除できる。「ハードブラシ」は硬い毛のブラシとなっており、床にこびり付いた泥汚れなどを掻き取ることが可能。

 今回はデモが行なわれなかったが、新規で「V6 Car+Boat Extra」に追加された「ミニソフトブラシ」は柔らかい毛をブラシに使っており、カーナビの液晶ディスプレイやメーターなどのパネル類に付着したホコリを撫でるようにして吸引ができるという。

シート表皮のホコリやペットの毛、細かい食べこぼしなど、繊維の間に入り込んだゴミをモーターで回転するノズルで掻き出しながら吸引する「ミニモーターヘッド」
シートの隙間など普通のヘッドでは入りにくい場所のゴミを吸引できる「隙間ノズル」
床面に落ちた大きなゴミを吸引できる「コンビネーションノズル」
床にこびり付いた泥汚れなどを掻き取る「ハードブラシ」
「延長ホース」は1.2mまで伸ばすことができ、シートの下などを掃除しやすくなる
柔らかい毛のブラシとなっており、カーナビの液晶ディスプレイなどに付着したホコリを撫でるように吸引できる「ミニソフトブラシ」