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SUPER GT 2017年仕様の「LC500」「GT-R」が富士スピードウェイでタイヤテスト

ベストラップは「LC500」が1分30秒248、「GT-R」が1分30秒321

2016年11月7日 開催

GT-Rは2017年も引き続き参戦

 富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で11月7日、2017年仕様のSUPER GT GT500クラス車両を使用した自動車メーカー合同テストが行なわれた。このテストは翌日の11月8日も引き続き実施される予定となっている。

 2017年仕様車のテストは9月の鈴鹿、10月のオートポリスに続き3度目となるもので、今回のテストにはレクサス(トヨタ自動車)と日産自動車が参加。レクサスは2017年から導入する新型車両「LC500」の093号車にブリヂストンタイヤを装着、日産は「GT-R」の230号車にミシュランタイヤという組み合わせで走行した。

コースオープンと共にピットアウトするGT-R 230号車
続いてLC500 093号車もコースイン

 前述したように、2017年仕様車のテストは3回目となるだけに、9時のコースオープンを待ちかねたように2台がピットを飛び出していく。両陣営とも数周走っては短時間ピットイン。そしてすぐに再度コースインと積極的にコースを周回。大きなトラブルもなくメニューをこなしていた様子だった。

 2時間に渡って行なわれた午前中のセッションでのベストラップは、LC500が1分30秒248、GT-Rが1分31秒142。2017年のレギュレーションではダウンフォースが現行車より約25%削減されているものの、直線が長い富士ということもあって決勝レース並みのタイムをマークしており、両陣営とも来年度に向けて順調に開発が進んでいる様子を窺わせた。

2017年シーズンから投入される新型車両であるレクサス LC500

 14時からとなる午後のセッションでは、スタートと共にGT-Rがコースインして午前中と同様に精力的な走り込みを行なった。一方、レクサスのピットはセッション開始後30分を過ぎた時点でもシャッターが下りたまま。時折エンジン音が響くものの、結局2時間のセッション中にその姿を見ることはできなかった。

2016年型車とはリアディフューザーまわりの形状が大きく異なる

 結果的にコースを占有することになったGT-Rは、幾度かのピットインを交えつつ50周あまりを走行。1分30秒台付近で安定したラップを刻みつつ、セッション終了間際の45周目に1分30秒321のベストラップを記録した。

 今回走行したLC500とGT-R、それに本田技研工業の「NSX-GT」という3台の2017年仕様車は、11月11日~13日にツインリンクもてぎで開催されるSUPER GT最終戦において車両展示を予定している。いち早くその姿を目にしたい人は、ツインリンクもてぎに出かけてみてはいかがだろうか。

2017年仕様車のテストは富士スピードウェイを占有して行なわれた
GT-Rの走行シーン