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【SUPER GT最終戦もてぎ】優勝した39号車 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平組)がGT500シリーズタイトル獲得
大嶋和也選手の6号車をわずか0.472秒差で抑えきる
2016年11月13日 17:45
- 2016年11月13日 決勝開催
11月13日、ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)でSUPER GT最終戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」が行なわれた。
GT500はポールポジションからスタートした39号車 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平組、BS)が優勝し、シリーズタイトルも合わせて獲得した。GT300は予選6位からスタートした25号車 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允組、YH)が逆転で優勝し、こちらもシリーズタイトルを獲得している。
終盤はテールツーノーズの熱いバトル。39号車 DENSO KOBELCO SARD RC Fが優勝でタイトル獲得に華を添える
決勝スタートは13時30分。栃木県警の白バイ、およびパトカーの先導で1周のパレードラップを行ない、その後1周のフォーメーションラップをセーフティカー先導で行ない、レースがスタートした。
GT500のレースは、最初から最後までレクサス勢が支配するレースになった。ポールポジションからスタートした39号車 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平組、BS)に続き、2位からスタートした37号車 KeePer TOM'S RC F(ジェームス・ロシター/平川亮組、BS)は、3位スタートの6号車 WAKO'S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組、BS)に早々に順位を譲る形で3位に下がる。37号車は、土曜日の第3戦代替大会ですでにチャンピオン獲得の可能性を失っており、レクサス勢の中でチャンピオンを獲れる可能性がある6号車を前に出したように見えた。
こうした中、日産勢のトップ予選5位からスタートした12号車 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、BS)はスタート早々、前を走っていた19号車 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛/国本雄資組、YH)を抜いて4位に上がるが、序盤の見せ場はそれぐらいで、あとは徐々に順位を落としていく展開に。最終的に12号車は8位でゴールすることになる。
今回のレースでは多くのチームが序盤1/3を過ぎたところで、続々とピットに入ってきた。上位勢で一番にピットに入ったのは日産勢の12号車と24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/柳田真孝、YH)。24号車は昨日に引き続いてタイヤ無交換作戦を敢行したが、最終戦は不発に終わり、最終的に10位でゴールすることになった。
日産勢に次いでレクサス勢が続々とピットイン。まずは39号車 DENSO KOBELCO SARD RC Fがピットインし、その1周後に2位を走っていた6号車 WAKO'S 4CR RC Fもピットイン。6号車がピットアウトしたメインストレートでは39号車が駆け抜けていき、実質的なトップを維持したままコースに戻ることに成功した。さらに、37号車を抜いて3番手上がっていた、19号車 WedsSport ADVAN RC Fがピットイン。19号車はタイヤ無交換を選択するのかと思われたが、結局タイヤは交換され、実質的に3位のままコースに戻ることになる。
逆転チャンピオンを狙う、1号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ、MI)はピットストップをレースの2/3近くまで引っ張る作戦にでたが、ピットストップを終えてコースに戻ると、7番手とあまり順位を上げることができなかった。これで、1号車の逆転チャンピオンの可能性はほぼなくなり、最終的には7番手でゴールすることになった。
全車ピットストップが終わると、トップは39号車 DENSO KOBELCO SARD RC F、2位は6号車 WAKO'S 4CR RC F、3位は9号車 WedsSport ADVAN RC F、4位は36号車 au TOM'S RC F(伊藤大輔/ニック・キャシディ組、BS)、5位は37号車 KeePer TOM'S RC Fと、レクサス勢がトップ5を占める展開に。
その後ろを、38号車 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組、BS)を例外として日産勢が続き、さらにその後ろにホンダ勢が続く展開。
今回ホンダ勢はレクサス、日産に大きく引き離されてしまっており、今回が最後のレースとなる15号車 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(武藤英紀/牧野任祐、BS)は、レース終盤に水漏れが確認されたため、残念ながらガレージに入れられリタイヤとなってしまった(記録上は完走扱い)。
ピットアウト後の順位で確定かと思われたレース終盤、徐々にタイヤが厳しくなりアンダーステアが出始めたコバライネンのドライブする39号車 DENSO KOBELCO SARD RC Fに大嶋和也のドライブする6号車 WAKO'S 4CR RC Fが追いつき、2台は完全なテールツーノーズになった。大島の6号車が、コバライネンの39号車を激しく追い回す展開となり、まさに手に汗握るレースとなった。しかし、ここは抜きぬくいサーキットと言われるツインリンクもてぎの国際コース。コバライネンの39号車は最終ラップまでまったくミスをせず、大嶋の6号車をわずか0.472秒差抑えきって優勝した。
この結果39号車 DENSO KOBELCO SARD RC Fは、今シーズン初優勝で、同時にシリーズタイトルも獲得した。コバライネンはSUPER GT初優勝かつ初タイトル獲得、チームメイトの平手晃平は2013年に次ぐ2回目のタイトルとなった。
GT500結果(暫定)
順位 | 号車 | マシン | ドライバー | タイヤ | 周回 | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F | ヘイキ・コバライネン/平手晃平 | BS | 53 | 1:31'57.828 |
2 | 6 | WAKO’S 4CR RC F | 大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ | BS | 53 | 1:31'58.300 |
3 | 19 | WedsSport ADVAN RC F | 関口雄飛/国本雄資 | YH | 53 | 1:32'05.299 |
4 | 36 | au TOM'S RC F | 伊藤大輔/ニック・キャシディ | BS | 53 | 1:32'12.494 |
5 | 37 | KeePer TOM'S RC F | ジェームス・ロシター/平川亮 | BS | 53 | 1:32'13.988 |
6 | 46 | S Road CRAFTSPORTS GT-R | 本山哲/千代勝正 | MI | 53 | 1:32'16.960 |
7 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生/ロニー・クインタレッリ | MI | 53 | 1:32'18.289 |
8 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | BS | 53 | 1:32'23.657 |
9 | 38 | ZENT CERUMO RC F | 立川祐路/石浦宏明 | BS | 53 | 1:32'26.980 |
10 | 24 | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | 佐々木大樹/柳田真孝 | YH | 53 | 1:32'34.566 |
11 | 17 | KEIHIN NSX CONCEPT-GT | 塚越広大/小暮卓史 | BS | 53 | 1:32'39.995 |
12 | 100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT | 山本尚貴/伊沢拓也 | BS | 53 | 1:32'52.107 |
13 | 8 | ARTA NSX CONCEPT-GT | 松浦孝亮/野尻智紀 | BS | 53 | 1:33'18.258 |
14 | 64 | Epson NSX CONCEPT-GT | 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット | DL | 52 | 1:32'19.488 |
15 | 15 | ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT | 武藤英紀/牧野任祐 | BS | 45 | 1:19'01.200 |
GT500ポイントランキング(暫定)
順位 | 号車 | ドライバー | 第1戦 | 第2戦 | 第4戦 | 第5戦 | 第6戦 | 第7戦 | 第3戦 | 第8戦 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 39 | ヘイキ・コバライネン/平手晃平 | 4 | 15 | 15 | 3 | 4 | 4 | 16 | 21 | 82 |
2 | 6 | 大嶋和也/A.カルダレッリ | 8 | 6 | 9 | 2 | 10 | 11 | 8 | 15 | 69 |
3 | 1 | 松田次生/ロニー・クインタレッリ | 20 | 20 | 2 | 8 | 6 | 2 | 4 | 62 | |
4 | 19 | 関口雄飛/国本雄資 | 2 | 3 | 6 | 1 | 8 | 21 | 6 | 11 | 58 |
5 | 36 | 伊藤大輔/ニック・キャシディ | 3 | 8 | 6 | 18 | 11 | 8 | 54 | ||
6 | 38 | 立川祐路/石浦宏明 | 5 | 11 | 4 | 25 | 5 | 2 | 52 | ||
7 | 12 | 安田裕信/J.P.デ・オリベイラ | 6 | 1 | 21 | 8 | 4 | 3 | 43 | ||
8 | 24 | 佐々木大樹/柳田真孝 | 2 | 20 | 20 | 1 | 43 | ||||
9 | 37 | ジェームス・ロシター/平川亮 | 16 | 11 | 3 | 2 | 6 | 38 | |||
10 | 46 | 本山哲 | 11 | 4 | 13 | 3 | 5 | 36 | |||
11 | 17 | 塚越広大/小暮卓史 | 5 | 15 | 2 | 5 | 27 | ||||
12 | 46 | 千代勝正 | 11 | 4 | 3 | 5 | 23 | ||||
13 | 15 | 武藤英紀 | 4 | 1 | 15 | 20 | |||||
14 | 100 | 山本尚貴/伊沢拓也 | 1 | 1 | 11 | 5 | 1 | 1 | 20 | ||
15 | 8 | 松浦孝亮/野尻智紀 | 5 | 5 | 3 | 3 | 16 | ||||
16 | 15 | 牧野任祐 | 15 | 15 | |||||||
17 | 46 | 高星明誠 | 13 | 13 | |||||||
18 | 64 | 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット | 1 | 6 | 7 | ||||||
19 | 15 | オリバー・ターベイ | 4 | 1 | 5 |