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【SUPER GT最終戦もてぎ】第3戦決勝、優勝は24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R
菅生戦続く2勝目、ヨコハマタイヤのお家芸"タイヤ無交換"が炸裂。GT300は21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMSが初優勝
2016年11月12日 18:03
- 2016年11月12日 開催
ツインリンクもてぎで11月12日、熊本地震の影響でキャンセルとなったオートポリス大会の代替戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round3」が開催された。13時10分にスタートした決勝は250km/53周のレースが展開され、24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/柳田真孝組、YH)がGT500クラス優勝。スポーツランドSUGOに続く2勝目、タイヤ無交換作戦を敢行して成功させた。
2位は39号車 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平組、BS)でポイントランキングでこれまでのトップだった1号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)を逆転し、ポイントリーダーになり明日の最終戦でチャンピオン獲得を目指すことになる。
GT300クラスは、予選2位からスタートした21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/藤井誠暢組、DL)が、こちらもタイヤ無交換作戦を決めて優勝した。
ヨコハマタイヤのお家芸となりつつあるタイヤ無交換作戦を駆使した24号車が優勝
決勝レースは各車無難なスタートを切ったと思われた。ところが、2周目にGT300の55号車 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/小林崇志組、BS)がセカンドアンダーブリッジ下でクラッシュし、マシンのエンジンルームがほとんど無くなる大クラッシュが発生した。これで、セーフティーカーが導入された。マシンの前部がほとんど無くなるほどの大クラッシュだったため、ドライバーの安否も心配されたが、ドライブしていた高木真一選手は自分の足で降りており、とりあえずの無事は確認された。
GT500はポールからスタートした39号車 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平組、BS)が無難なスタートを切った。その後ろでは2位からスタートした24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/柳田真孝組、YH)を36号車 au TOM'S RC F(伊藤大輔/ニック・キャシディ組、BS)がオーバテイクして、2位に上がっていた。レースはこの3台を鍵となって進んでいった。
レースが大きく動いたのは、ピットストップだった。レースの1/3を過ぎてすぐに36号車 au TOM'S RC Fがピットイン。それに続いてトップを走っていた39号車 DENSO KOBELCO SARD RC Fも次周にピットインしてピットアウトしてくると、36号車 au TOM'S RC Fが前にでていた。
この後、36号車 au TOM'S RC Fをドライブするニック・キャシディと、39号車 DENSO KOBELCO SARD RC Fをドライブするヘイキ・コバライネンの間でテールツーノーズの激しいバトルが展開された。ずっと行なわれていたテールツーノーズのバトルが決着したのは34周目。コバライネンがキャシディの36号車 au TOM'S RC Fをオーバーテイク。その後39号車は36号車を徐々に引き離していった。
ブリヂストン、ミシュラン勢がいち早くピットインしたのに対して、ヨコハマタイヤを履く24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R、19号車 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛/国本雄資組、YH)はピットインを遅らせる作戦。他のタイヤメーカーの車両が20-25周前後にピットインしたのに対して、19号車がピットインしたのは29周目、トップを走っていた24号車がピットインしたのは34周目とギリギリまで引っ張ってピットインした。両車とも、ヨコハマタイヤの特性を生かしてタイヤ無交換を選択し、ピットイン時のロスタイムを削減する戦略にでる。
24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがピットアウトすると、2位を走っていた39号車 DENSO KOBELCO SARD RC Fとの差は約10秒。残り20周で、この差が徐々に縮まっていく。最終的には残り3周でトップ2台はテールツーノーズに。ファイナルラップに突入した段階で両車の差はコンマ2秒。どのコーナーでもコバライネンがドライブする39号車 DENSO KOBELCO SARD RC Fが柳田真孝がドライブする24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rを追い回すが結局抜くには至らず、24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが追いすがる39号車を振り切って見事優勝した。2位は39号車 DENSO KOBELCO SARD RC F、3位は36号車 au TOM'S RC Fとなった。
なお、ランキングトップの1号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)は予選12位から追い上げて9位となった。これで2点を獲得し58点となったが、ポールポジションの1点と2位の15点を獲得した39号車 DENSO KOBELCO SARD RC Fが16点を獲得して61点となり、1号車を抜いてポイントリーダーとなった。なお、3位は決勝レースで4位となった6号車 WAKO’S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組、BS)が54点でつけている。
・GT500結果(暫定)
順位 | カーナンバー | マシン | ドライバー | タイヤ | ウェイトハンデ | 周回 | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 24 | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | 佐々木 大樹/柳田 真孝 | YH | 22 | 53 | 1:40'10.155 |
2 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F | ヘイキ・コバライネン/平手 晃平 | BS | 45 | 53 | 1:40'10.394 |
3 | 36 | au TOM'S RC F | 伊藤 大輔/ニック・キャシディ | BS | 35 | 53 | 1:40'16.158 |
4 | 6 | WAKO’S 4CR RC F | 大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ | BS | 46 | 53 | 1:40'16.482 |
5 | 19 | WedsSport ADVAN RC F | 関口 雄飛/国本 雄資 | YH | 41 | 53 | 1:40'20.311 |
6 | 38 | ZENT CERUMO RC F | 立川 祐路/石浦 宏明 | BS | 45 | 53 | 1:40'36.095 |
7 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 安田 裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | BS | 36 | 53 | 1:40'44.394 |
8 | 46 | S Road CRAFTSPORTS GT-R | 本山 哲/千代 勝正 | MI | 28 | 53 | 1:40'44.703 |
9 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生/ロニー・クインタレッリ | MI | 56 | 53 | 1:40'53.990 |
10 | 100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT | 山本 尚貴/伊沢 拓也 | BS | 19 | 53 | 1:41'07.605 |
11 | 8 | ARTA NSX CONCEPT-GT | 松浦 孝亮/野尻 智紀 | BS | 16 | 53 | 1:41'07.840 |
12 | 15 | ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT | 武藤 英紀/牧野 任祐 | BS | 20 | 53 | 1:41'12.301 |
13 | 64 | Epson NSX CONCEPT-GT | 中嶋 大祐/ベルトラン・バゲット | DL | 7 | 52 | 1:40'36.275 |
R | 37 | KeePer TOM'S RC F | ジェームス・ロシター/平川 亮 | BS | 32 | 21 | 44'53.328 |
R | 17 | KEIHIN NSX CONCEPT-GT | 塚越 広大/小暮 卓史 | BS | 27 | 18 | 38'41.814 |
・GT500ポイントスタンディング(筆者集計)
順位 | カーナンバー | ドライバー | 第1戦 | 第2戦 | 第4戦 | 第5戦 | 第6戦 | 第7戦 | 第3戦 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4 | 39 | ヘイキ・コバライネン/平手 晃平 | 4 | 15 | 15 | 3 | 4 | 4 | 16 | 61 |
1 | 1 | 松田 次生/ロニー・クインタレッリぐみ | 20 | 20 | 2 | 8 | 6 | 2 | 58 | |
2 | 6 | 大嶋 和也/A.カルダレッリ | 8 | 6 | 9 | 2 | 10 | 11 | 8 | 54 |
3 | 38 | 立川 祐路/石浦 宏明 | 5 | 11 | 4 | 25 | 5 | 50 | ||
5 | 19 | 関口 雄飛/国本 雄資 | 2 | 3 | 6 | 1 | 8 | 21 | 6 | 47 |
7 | 36 | 伊藤 大輔/ニック・キャシディ | 3 | 8 | 6 | 18 | 11 | 46 | ||
11 | 24 | 佐々木 大樹/柳田 真孝 | 2 | 20 | 20 | 42 | ||||
6 | 12 | 安田 裕信/J.P.デ・オリベイラ | 6 | 1 | 21 | 8 | 4 | 40 | ||
8 | 37 | ジェームス・ロシター/平川 亮 | 16 | 11 | 3 | 2 | 32 | |||
9 | 46 | 本山 哲 | 11 | 4 | 13 | 3 | 31 | |||
10 | 17 | 塚越 広大/小暮 卓史 | 5 | 15 | 2 | 5 | 27 | |||
12 | 15 | 武藤 英紀 | 4 | 1 | 15 | 20 | ||||
13 | 100 | 山本 尚貴/伊沢 拓也 | 1 | 1 | 11 | 5 | 1 | 1 | 20 | |
16 | 46 | 千代 勝正 | 11 | 4 | 3 | 18 | ||||
14 | 8 | 松浦 孝亮/野尻 智紀 | 5 | 5 | 3 | 3 | 16 | |||
15 | 15 | 牧野 任祐 | 15 | 15 | ||||||
17 | 46 | 高星 明誠 | 13 | 13 | ||||||
18 | 64 | 中嶋 大祐/ベルトラン・バゲット | 1 | 6 | 7 | |||||
19 | 15 | オリバー・ターベイ | 4 | 1 | 5 | |||||
こちらもタイヤ無交換作戦を成功させた21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMSが初優勝
GT300のレースも予選順位通りでスタートしたが、55号車のクラッシュによりセーフティカーが導入される。7周目にリスタートしたが、やはり予選順位通りでリスタートした。GT500の18周目前後に各車のピットインが始まるが、25周目にポールからスタートした11号車 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組、DL)がピットイン。ここで、11号車はタイヤ無交換作戦を選択し、ピットでの時間を短縮する作戦にでる。
ところが、その2周後に予選2位からスタートした21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/藤井誠暢組、DL)も同じくタイヤ無交換作戦を敢行し、ピットアウトすうと11号車の前にでることに成功した。結局、21号車はそのままトップを譲ることなくゴールし、チーム結成以来初めての優勝を実現した。
ところが、2位を走っていた11号車 GAINER TANAX AMG GT3は、順位を守ることができず、追い上げてきた88号車 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学/平峰一貴組、YH)が11号車をオーバテイク、タイヤ無交換作戦を敢行した11号車だが、後半はタイヤがつらそうで順位を下げることになった。
しかし、2位に上がった88号車 マネパ ランボルギーニ GT3もその順位を維持することができなかった。その88号車 マネパ ランボルギーニ GT3を抜いていったのが、予選10位からちょっとずつ追い上げてきた33号車 Excellence Porsche(山野直也/ヨルグ・ベルグマイスター組、YH)で、残り数周となったところで、88号車を見事にオーバテイクし、2位にあがった。同チームは今シーズン初めての表彰台獲得となった。
GT300はこれで、ポイントトップは7位に入った25号車 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允組、YH)が58点でトップを維持し、9点差で2位の3号車 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー組、YH)と3位の21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/藤井誠暢組、DL)が追う展開で、数字上(フルスコアで21点を獲得できる)は7位の0号車 GAINER TANAX GT-Rまで可能性がある混戦模様となっている。
明日は、最終戦として2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」の予選が午前中に、午後1時過ぎから決勝レースが行なわれる。泣いても笑ってもこの1レースを残すのみで、シリーズチャンピオンも含めて明日の午後にはすべてが決することになる。
・GT300結果(暫定)
順位 | カーナンバー | マシン | ドライバー | タイヤ | ウェイトハンデ | 周回 | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 21 | Hitotsuyama Audi R8 LMS | リチャード・ライアン/藤井 誠暢 | DL | 29 | 50 | 1:40'43.929 |
2 | 33 | Excellence Porsche | 山野 直也/ヨルグ・ベルグマイスター | YH | 9 | 50 | 1:40'46.233 |
3 | 88 | マネパ ランボルギーニ GT3 | 織戸 学/平峰 一貴 | YH | 19 | 50 | 1:40'48.217 |
4 | 11 | GAINER TANAX AMG GT3 | 平中 克幸/ビヨン・ビルドハイム | DL | 22 | 50 | 1:41'05.099 |
5 | 0 | GAINER TANAX GT-R | アンドレ・クート/富田 竜一郎 | DL | 32 | 50 | 1:41'19.392 |
6 | 26 | TAISAN SARD FJ AUDI R8 | 元嶋 佑弥/近藤 翼 | YH | 6 | 50 | 1:41'19.408 |
7 | 25 | VivaC 86 MC | 土屋 武士/松井 孝允 | YH | 54 | 50 | 1:41'28.769 |
8 | 87 | triple a ランボルギーニ GT3 | 細川 慎弥/佐藤 公哉 | YH | 3 | 50 | 1:41'35.771 |
9 | 65 | LEON CVSTOS AMG-GT | 黒澤 治樹/蒲生 尚弥 | YH | 24 | 50 | 1:41'36.007 |
10 | 48 | DIJON Racing GT-R | 高星 明誠/青木 孝行 | YH | 2 | 50 | 1:41'42.096 |
11 | 51 | JMS LMcorsa 488 GT3 | 都筑 晶裕/新田 守男 | YH | 13 | 50 | 1:41'53.496 |
12 | 18 | UPGARAGE BANDOH 86 | 中山 友貴/山田 真之亮 | YH | 23 | 50 | 1:41'53.870 |
13 | 3 | B-MAX NDDP GT-R | 星野 一樹/ヤン・マーデンボロー | YH | 49 | 49 | 1:40'10.155 |
14 | 63 | DIRECTION 108 HURACAN | エイドリアン・ザウグ/横溝 直輝 | YH | 49 | 1:40'10.394 | |
15 | 7 | Studie BMW M6 | ヨルグ・ミューラー/荒 聖治 | YH | 17 | 49 | 1:40'20.311 |
16 | 30 | TOYOTA PRIUS apr GT | 永井 宏明/佐々木 孝太 | YH | 2 | 49 | 1:40'24.304 |
17 | 111 | エヴァRT初号機 Rn-s AMG GT | 植田 正幸/鶴田 和弥 | YH | 49 | 1:40'30.699 | |
18 | 4 | グッドスマイル 初音ミク AMG | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | 36 | 49 | 1:40'31.470 |
19 | 2 | シンティアム・アップル・ロータス | 高橋 一穂/加藤 寛規 | YH | 49 | 1:40'51.660 | |
20 | 60 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 飯田 章/吉本 大樹 | YH | 49 | 1:41'16.077 | |
21 | 22 | アールキューズ SLS AMG GT3 | 和田 久/城内 政樹 | YH | 49 | 1:41'24.617 | |
22 | 9 | GULF NAC PORSCHE 911 | 阪口 良平/吉田 広樹 | YH | 48 | 1:41'29.106 | |
23 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人/山内 英輝 | DL | 47 | 47 | 1:38'24.656 |
24 | 31 | TOYOTA PRIUS apr GT | 嵯峨 宏紀/中山 雄一 | BS | 44 | 44 | 1:30'50.726 |
25 | 360 | RUNUP Group&DOES GT-R | 柴田 優作/田中 篤 | YH | 44 | 1:41'58.698 | |
26 | 50 | ODYSSEY SLS | 安岡 秀徒/久保 凜太郎 | YH | 42 | 1:40'36.095 | |
27 | 108 | DIRECTION 108 HURACAN | 峰尾 恭輔/竹内 浩典 | YH | 41 | 1:41'38.266 | |
R | 55 | ARTA BMW M6 GT3 | 高木 真一/小林 崇志 | BS | 48 | 2 | 2'21.515 |
R | 5 | マッハ車検 MC86 | 玉中 哲二/影山 正美 | YH | 2 | 2'27.082 |
・GT300ポイントスタンディング(筆者集計)
順位 | カーナンバー | ドライバー | 第1戦 | 第2戦 | 第4戦 | 第5戦 | 第6戦 | 第7戦 | 第3戦 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 25 | 土屋 武士/松井 孝允 | 6 | 11 | 16 | 21 | 4 | 58 | ||
2 | 3 | 星野 一樹/ヤン・マーデンボロー | 1 | 20 | 6 | 5 | 2 | 15 | 49 | |
3 | 21 | リチャード・ライアン/藤井 誠暢 | 4 | 4 | 15 | 6 | 20 | 49 | ||
4 | 55 | 高木 真一/小林 崇志 | 16 | 21 | 11 | 48 | ||||
5 | 61 | 井口 卓人/山内 英輝 | 11 | 11 | 25 | 47 | ||||
6 | 31 | 嵯峨 宏紀/中山 雄一 | 20 | 18 | 6 | 44 | ||||
7 | 0 | アンドレ・クート/富田 竜一郎 | 3 | 6 | 2 | 13 | 8 | 6 | 38 | |
8 | 4 | 谷口 信輝/片岡 龍也 | 15 | 4 | 6 | 8 | 3 | 36 | ||
9 | 11 | 平中 克幸/ビヨン・ビルドハイム | 8 | 8 | 4 | 2 | 9 | 31 | ||
10 | 88 | 織戸 学/平峰 一貴 | 2 | 5 | 8 | 3 | 1 | 11 | 30 | |
11 | 65 | 黒澤 治樹/蒲生 尚弥 | 20 | 4 | 2 | 26 | ||||
12 | 18 | 中山 友貴/山田 真之亮 | 8 | 3 | 1 | 11 | 23 | |||
13 | 33 | 山野 直也 | 5 | 4 | 15 | 24 | ||||
14 | 33 | ヨルグ・ベルグマイスター | 4 | 15 | 19 | |||||
15 | 7 | ヨルグ・ミューラー/荒 聖治 | 11 | 1 | 5 | 17 | ||||
16 | 51 | 都筑 晶裕/新田 守男 | 6 | 5 | 2 | 13 | ||||
17 | 26 | 密山 祥吾/元嶋 佑弥 | 3 | 5 | 8 | |||||
18 | 87 | 細川 慎弥/佐藤 公哉 | 3 | 3 | 6 | |||||
19 | 51 | 脇阪 薫一 | 5 | 5 | ||||||
20 | 33 | 坂本 祐也 | 5 | 5 | ||||||
21 | 30 | 永井 宏明/佐々木 孝太 | 2 | 2 | ||||||
22 | 48 | 青木 孝行 | 1 | 1 | 2 | |||||
23 | 48 | 高森 博士/ | 1 | 1 | ||||||
24 | 48 | 高星高明 | 1 | 1 |
決勝後優勝車クルー会見
佐々木大樹選手:優勝できてもちろん嬉しいのだけど、明日もレースがあるのでなんとも不思議な気持ち。最終戦までチャンピオンの可能性をギリギリ持ち越す事ができた。明日のレースもしっかり走って、チャンピオンに近いところまで行きたい。今日の勝因は予選。ヨコハマタイヤがしっかり作動してくれて、ウェットの予選で2位を獲得できたことだ。ドライのレースに関してはセッティングが煮詰まっており、自分たちとして最初から(タイヤ)無交換は頭にあった。自分のスティントでは前に何台かいたが、それを抜く必要はないと考えていて、タイヤをセーブしながら柳田さんに渡すことができた。ここに車で、2人でシミュレータに通ったりして練習してきたのでその成果がでたと考えている。チーム、そして柳田さんに感謝したい。
柳田真孝選手:明日のレースがあるので、まだ嬉しさがわいてこない。勝因は大樹が、ああいうコンディションのなかで、ヨコハマタイヤ的には厳しい中で、しっかり走ってくれたとこと。タイミングを合わせれば、予選ポールいけると思っていたが、2位だったときは嬉しかった。ここは、ヨコハマタイヤの進化に対して素晴らしいと思った。大樹がスタートして、30周ぐらいしても全然タイムが落ちなかったので、お家芸の無交換作戦がしっかりできて……自分のスティントではタイヤをもたせるという自信があったので、苦しいながらもなんとか持たせることができてよかった。菅生で勝った後、最近ふがいないレースが続いていた中で、この1勝なので本当に嬉しい。明日はさらによいレースをしたい。
リチャード・ライアン選手:アウディとダンロップタイヤが素晴らしかった。非常に難しいレースで、金曜日もずっと雨でドライでは走っていなかったため、セットアップもタイヤ選択も適当に選んだものだった。ただ、このレースでは例年ダンロップはいい結果を出しているので、そのデータを元にして正しいタイヤを選択することができた。これまでずっとアウディジャパンがサポオートしてきてくれて、今シーズンは毎レース少しずつよくなってきた。今回に関してはポディウムぐらいはいけるかなと思っていたが、まさか勝てるとは思っていなかった。ポールだったビヨンとグリッドで話して、お互いお手柔らかに行きましょうという話しをしていたのだけど、プリウスもやってきてという状況の中でセーフティカーが入った。リスタートの時はプレッシャーを感じながら、エンジニアがタイヤの事を考えて走れというので、タイヤ交換なしでいけるようにタイヤをケアして走り、チームメイトに車を渡した。
藤井誠暢選手:アウディのプログラムでようやく優勝することができた。一ツ山さん、WRT、関わる全員に感謝している。アウディに来てずっと勝ちたいと思っていたのだけど、表彰台しか獲得できていなかった。特に今年の富士のレースでは後1秒というレースで、何が何でも勝ちたいと思っていた。これでシリーズ3位にも慣れたので、チャンピオンの可能性もあるので、明日のレースはしっかり頑張りたい。アウディに来てからの3年間は結構勝てそうで勝てないレースが続いていた。今回タイヤ無交換作戦はダンロップはあまり奨めていなかったのだが、優勝を狙っていたのでチャレンジした。中盤以降はリアタイヤがかなり厳しく、タイヤをいたわりながら走っていた。
Q:24号車は予選中にウェットからウェットに乗り変えたが、その状況を教えて欲しい。
佐々木選手:チームとはミーティングをしていて、スリックに変えるという状況があるかもしれないという話しもしていた。しかし、出て行って走ってみると、自分の経験上スリックにはならない、と判断した。そこで2回アタックしたいという話しをして、2つめのタイヤで内圧変更を行って、アジャストしてアタックした。自分としてはパーフェクトなアタックができた。
Q:柳田選手に明日の作戦は?
柳田選手:ご想像にお任せしたい、だいたいわかると思いますけど(笑)。明日はドライの予選になるので、どのくらいの順位からスタートするのか次第。明日も今日と同じぐらいからスタートしたいけど、タイヤの使い方などをチームと話し合って、決めて、今日のようではないかもしれないけど頑張りたい。明日はノーハンデなので、軽い状態でタイヤ無交換はしやすいと思うので頑張りたい、あ、言っちゃった(笑)。
Q:残りの3選手にも明日への意気込みを
佐々木選手:明日が本当の最終戦なので、今日勝ったけど、たぶん無交換だと思う(笑)ので、今日無交換して実績をつくったし、さらに改善点できる部分があると思うので、、もっといいパフォーマンスが出せるように頑張りたい。
ライアン選手:チャンピオンシップは考えてない。明日も同じようにポールを狙い、勝ちたい。残り10周でどこの順位でいるかがいろいろ計算することになると思う。
藤井選手:僕たちとしてはアウディの優勝を目指してきたので、ランキングトップと9点しか開いていないと聞いてびっくりしているが。これまでと同じように1戦1戦優勝を狙ってレースをするだけ。特にツインリンクもてぎはブレーキングサーキットで、アウディ R8はブレーキングマシンなので、優勝したのに次のレースでウェイトを積まないでいいというよいタイミングで優勝できたので明日も頑張りたい。僕たちにとっては予選はダンプ(ちょい濡れ)コンディションがいいので、夜中に水まきしておきます(笑)