F1カメラマン熱田護の「気合いで撮る!」

第104回:日本GPでレッドブル・レーシング角田裕毅選手が爆誕!! 桜咲く鈴鹿で燃え上がるような熱いレースが始まります!

 角田選手がなんと日本GP前にレッドブルへ電撃移籍!

 こんな事があるんですね……。

 フェルスタッペン選手のチームメイトが、昨年までのペレス選手のパフォーマンス不足という判断、その結果ほぼルーキーのローソン選手に交代となったわけです。

 そのローソン選手もオーストラリア、中国で全く振るわず。その結果、日本GP前に発表となりました。

 僕のまわりのいろんな人たちから、「どうなんですか角田選手は?」という質問を何度も受けました。

「うまくいくといいですね! でも簡単ではないはずですよね」。と答えました。

 クビアト選手、ガスリー選手、アルボン選手、ローソン選手、みんな速い選手ばかり。

 チーム関係者もみんなそんな感じだと思います。誰も分からないものです。あとから、知ったかぶりする人は多いけれど。分からないが正解じゃないでしょうか?

 そしてFP1で、フェルスタッペン選手が5位、角田選手が6位。全然いけるじゃん! って感じですよね。

 でもまだ初日ですし、順位に大きな意味はありません。それは分かっちゃいるが、いけるんじゃないの! 感が増します。

 金曜から6万人の来場者、素晴らしい!

 今回はホンダスペシャルカラー、白艶ありバージョン。

 美しいじゃないですか! 白、メタリック赤、黒の3色、昔のHONDAロゴ。

 メタリック赤です。

 左はこのカラーリングを担当したグレックさん、右は元ホンダ広報、今レッドブル所属の鈴木さん。この2人が、超頑張って今回のカラーリングをレッドブル本体に交渉し、ホンダとともに実現させたそうです。

 左はHRC社長の渡辺さん。角田選手をF1まで押し上げ、レッドブルのクルマをテストするお膳立てをし、その結果、今回の起用につながったわけですね。

 RA272のコクピット、しびれるかっこよさ!

 白いフェルスタッペン選手、ありがとう号、トルコGPに続いて2回目。

 鈴鹿とレッドブルのマシン、フェルスタッペン選手という組み合わせはわるくないはず。僕は期待しています。

 ローソン選手とRB。たった2戦で降格となってしまいました。

 ただ、レッドブル内では、ローソン選手の落ち込み様を見て、このまま続投させるとドライバーとして立ち直れなくなるのではないか?

 だったら、ドライビングに幅があるRBでレースをして自信を取り戻した方がいいのではないかという雰囲気があったそうです。

 ですから、優しさから出た交代劇という側面もありそうですね。

 コース下見から帰ってきたルクレール選手。ニッカボッカみたい。

 FP1登場の平川選手、12位という結果は素晴らしい!

 ハースは桜仕様のカラーリング。

 小松代表に運転の仕方をレクチャーするオコン選手。このRCカー、すごい加速とブレーキ性能。

 今回のハースはどうなのか、土曜日にはそのスピードが分かります。

 FP2では4回の赤旗。風の影響ですかね? 走行時間が短くて、写真のバリエーションが厳しくなっちゃった。

 新しくなったデグナーの縁石。

 中央が大島さん、左が大島さんのお父さん、右が角田選手のマネージャーの平松さん。

 平松さんは、かつてないほどの多忙を極めているそうです。でも、待ちに待ったこの瞬間ですかね!

 小松さん人気、爆発しております!

 あと、順不同で撮らせていただいた方々です!

 さて、土曜日の予選、そして日曜のレース。ワクワクの展開になるといいですね!

 ではまたレース後にアップします!

熱田 護

(あつた まもる)1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行なう。 広告のほか、「デジタルカメラマガジン」などで作品を発表。2019年にF1取材500戦をまとめた写真集「500GP」を、2022年にF1写真集「Champion」をインプレスから発行。日本レース写真家協会(JRPA)会員、日本スポーツ写真協会(JSPA)会員。