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【SUPER GT最終戦もてぎ】GT300クラスは25号車 VivaC 86 MC（土屋武士/松井孝允組）が逆転優勝

シリーズタイトルも獲得

笠原一輝
Photo：奥川浩彦

2016年11月13日 17:52

2016年11月13日決勝開催

最終戦を優勝し、シリーズタイトルも獲得した25号車 VivaC 86 MC（土屋武士/松井孝允組）

　11月13日、ツインリンクもてぎ（栃木県茂木町）でSUPER GT最終戦「2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL」が行なわれた。

　GT500はポールポジションからスタートした39号車 DENSO KOBELCO SARD RC F（ヘイキ・コバライネン/平手晃平組、BS）が優勝し、シリーズタイトルも合わせて獲得した。GT300は予選6位からスタートした25号車 VivaC 86 MC（土屋武士/松井孝允組、YH）が逆転で優勝し、こちらもシリーズタイトルを獲得している。

GT300クラスはタイヤ無交換作戦の争い、25号車 VivaC 86 MCが優勝しタイトルも獲得

　GT300は静かなスタートが切られ、予選順位どおりに1コーナーに入っていった。ポールからスタートした31号車 TOYOTA PRIUS apr GT（嵯峨宏紀/中山雄一組、BS）が、トップを維持したままレースは展開していった。

GT300クラスのスタートシーン

　レースが動いたのは、GT500の18周前後から始まったピットストップ作業によってだ。このピットストップでは、予選6位からスタートし、スタート後に徐々に順位を下げていた25号車 VivaC 86 MC（土屋武士/松井孝允組、YH）がタイヤ無交換で上位との差を詰める作戦を実施。25号車は、2位を走っていた65号車 LEON CVSTOS AMG-GT（黒澤治樹/蒲生尚弥組、YH）の真後ろあたりでピットアウトすることに成功。タイヤ無交換のためタイヤは暖まっており、3コーナーまでに前を走る65号車をオーバーテイク。実質的な首位に浮上した。

　首位を行く31号車 TOYOTA PRIUS apr GTも、ポール・ポジション会見で“予告”していたタイヤ無交換作戦を敢行することを決め、タイヤ無交換でピットストップを終えて、25号車 VivaC 86 MCの前にピットアウトさせることに成功した。

　レースはこれで決したかと思われたが、31号車は徐々にタイヤ性能の低下に悩まされ、2位の25号車との差が詰まってくる。結局36周目に、25号車が31号車をオーバーテイクし、追いすがる31号車との差をコントロール。最終的に0.929秒差をつけて優勝した。

31号車を抜き去りトップに立つ25号車 VivaC 86 MC（土屋武士/松井孝允組）

2位は31号車 TOYOTA PRIUS apr GT（嵯峨宏紀/中山雄一組）

　ポイントリーダーだった25号車は、そのままシリーズタイトルも獲得。ドライバーの土屋武士、松井孝允はともに初めてのシリーズタイトルの獲得となった。2位は31号車 TOYOTA PRIUS apr GT、3位は終盤追い上げた4号車グッドスマイル初音ミク AMG（谷口信輝/片岡龍也組、YH）となった。

終盤追い上げ3位に入った4号車グッドスマイル初音ミク AMG（谷口信輝/片岡龍也組）

GT300結果（暫定）

順位	号車	マシン	ドライバー	タイヤ	周回	タイム
1	25	VivaC 86 MC	土屋武士/松井孝允	YH	49	1:32'12.578
2	31	TOYOTA PRIUS apr GT	嵯峨宏紀/中山雄一	BS	49	1:32'13.507
3	4	グッドスマイル初音ミク AMG	谷口信輝/片岡龍也	YH	49	1:32'23.190
4	21	Hitotsuyama Audi R8 LMS	リチャード・ライアン/藤井誠暢	DL	49	1:32'28.849
5	33	Excellence Porsche	山野直也/ヨルグ・ベルグマイスター	YH	49	1:32'31.401
6	3	B-MAX NDDP GT-R	星野一樹/ヤン・マーデンボロー	YH	49	1:32'33.23
7	26	TAISAN SARD FJ AUDI R8	元嶋佑弥/近藤翼	YH	49	1:32'41.807
8	9	GULF NAC PORSCHE 911	阪口良平/吉田広樹	YH	49	1:32'56.709
9	18	UPGARAGE BANDOH 86	中山友貴/山田真之亮	YH	49	1:33'01.244
10	11	GAINER TANAX AMG GT3	平中克幸/ビヨン・ビルドハイム	DL	49	1:33'02.837
11	87	triple a ランボルギーニ GT3	細川慎弥/佐藤公哉	YH	49	1:33'05.746
12	7	Studie BMW M6	ヨルグ・ミューラー/荒聖治	YH	49	1:33'08.796
13	61	SUBARU BRZ R&D SPORT	井口卓人/山内英輝	DL	49	1:33'10.360
14	48	DIJON Racing GT-R	高星明誠/青木孝行	YH	49	1:33'12.640
15	0	GAINER TANAX GT-R	アンドレ・クート/富田竜一郎	DL	49	1:33'13.719
16	63	DIRECTION 108 HURACAN	エイドリアン・ザウグ/横溝直輝	YH	49	1:33'24.132
17	30	TOYOTA PRIUS apr GT	永井宏明/佐々木孝太	YH	49	1:33'48.892
18	108	DIRECTION 108 HURACAN	峰尾恭輔/竹内浩典	YH	48	1:32'16.659
19	50	ODYSSEY SLS	安岡秀徒/久保凜太郎	YH	48	1:32'16.788
20	111	エヴァRT初号機 Rn-s AMG GT	植田正幸/鶴田和弥	YH	48	1:32'34.566
21	22	アールキューズ SLS AMG GT3	和田久/城内政樹	YH	48	1:33'19.735
22	360	RUNUP Group&DOES GT-R	柴田優作/田中篤	YH	48	1:33'31.577
23	5	マッハ車検 MC86	玉中哲二/影山正美	YH	43	1:34'31.835
24	65	LEON CVSTOS AMG-GT	黒澤治樹/蒲生尚弥	YH	37	1:10'00.986
R	88	マネパランボルギーニ GT3	織戸学/平峰一貴	YH	25	1:32'08.319
R	51	JMS LMcorsa 488 GT3	都筑晶裕/新田守男	YH	12	23'06.782
R	60	SYNTIUM LMcorsa RC F GT3	飯田章/吉本大樹	YH	3	6'20.251
R	2	シンティアム・アップル・ロータス	高橋一穂/加藤寛規	YH	3	6'21.078

GT300ポイントランキング（暫定）

順位	号車	ドライバー	第1戦	第2戦	第4戦	第5戦	第6戦	第7戦	第3戦	第8戦	合計
1	25	土屋武士/松井孝允	6	11	16			21	4	20	78
2	31	嵯峨宏紀/中山雄一			20		18	6		16	60
3	21	リチャード・ライアン/藤井誠暢	4	4		15	6		20	8	57
4	3	星野一樹/ヤン・マーデンボロー	1	20	6	5	2	15		5	54
5	55	高木真一/小林崇志		16		21		11			48
6	61	井口卓人/山内英輝			11	11	25				47
7	4	谷口信輝/片岡龍也	15		4	6	8	3		11	47
8	0	アンドレ・クート/富田竜一郎	3	6		2	13	8	6		38
9	11	平中克幸/ビヨン・ビルドハイム	8		8	4		2	9	1	32
10	33	山野直也					5	4	15	6	30
11	88	織戸学/平峰一貴	2		5	8	3	1	11		30
12	65	黒澤治樹/蒲生尚弥	20				4		2		26
13	18	中山友貴/山田真之亮		8	3	1	11			2	25
14	33	ヨルグ・ベルグマイスター						4	15	6	25
15	7	ヨルグ・ミューラー/荒聖治	11		1			5			17
16	51	都筑晶裕/新田守男	6	5	2						13
17	26	密山祥吾/元嶋佑弥				3			5	4	12
18	87	細川慎弥/佐藤公哉		3					3		6
19	51	脇阪薫一		5							5
20	33	坂本祐也					5				5
21	9	阪口良平/吉田広樹								3	3
22	30	永井宏明/佐々木孝太		2							2
23	48	青木孝行		1					1		2
24	48	高森博士/		1							1
25	48	高星高明							1		1