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トヨタ、駐車場での安全支援技術ICSにより踏み間違い事故が約7割減少
後退時事故は約4割減少
2016年12月26日 15:40
- 2016年12月26日 発表
トヨタ自動車は12月26日、駐車場内での衝突事故被害軽減に寄与する装備ICS(インテリジェント・クリアランス・ソナー)を搭載する3車種「アルファード」「ヴェルファイア」「プリウス」について、2015年1月~2016年6月の18カ月の間に駐車場で発生した事故調査の結果を公表した。
ICSは踏み間違いなどによる急発進時にクリアランスソナーで障害物を認識して衝突被害の軽減に寄与する装備。2015年発売の「アルファード」「ヴェルファイア」「プリウス」からは、センサーの増設と検出距離の延伸により、検出範囲を拡大するとともに制御ソフトを改良を実施。従来のペダル踏み間違いによる衝突被害の軽減だけでなく、駐車場内の低速での移動や車庫入れなど、ペダル誤操作がない場合にも隣接車両や障害物との衝突回避や被害軽減を支援するとしている。
今回の事故調査では当該車種約6万台分と契約している保険会社による約2500件の事故データを調査した結果、踏み間違い(ブレーキとアクセルの踏み間違い)事故件数は約7割減少し、後退時事故件数については約4割減少という結果を得ることができたとしている。
調査はアルファード、ヴェルファイア、プリウスの3モデル約6万3000台(うちICS搭載車約2万6000台:ICS搭載率42%)を対象に実施したもので、ICS搭載車、ICS非搭載車の差について検定を行ない、90%以上の確率で優位な差であることを確認。なお、前進時事故については優位な差は確認できておらず、引き続き調査を進めるとしている。