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GMとホンダ、業界初の燃料電池システムの合弁生産子会社を米国ミシガン州に設立
燃料電池技術を両社の製品に採用
2017年1月31日 10:56
- 2017年1月30日(現地時間) 発表
ゼネラルモーターズカンパニーと本田技研工業は1月30日(現地時間)、自動車業界初となる水素燃料電池システムの量産を行なう合弁子会社「Fuel Cell System Manufacturing,LLC」を設立すると発表した。
新会社は、ミシガン州デトロイトの南に位置するブラウンズタウンにあるGMの既存のバッテリーパック生産工場内に設置され、2020年頃に燃料電池システムの量産を開始する予定。新会社が生産する燃料電池システムは、両社がそれぞれ今後発売する製品に搭載される。
両社が同額ずつ拠出する新会社への投資総額は8500万ドル。将来的に約100名の雇用を創出する見通し。
ホンダとGMは2013年7月に発表した提携の基本合意に基づいて協業を進めており、次世代燃料電池システムと水素貯蔵技術の共同開発を行なっている。燃料電池システムと水素貯蔵システムのより低コストな市販ソリューションを創出するために、両社は開発チームを統合し燃料電池関連の知的財産を共有して開発に取り組んでいる。
本田技研工業 専務執行役員 北米地域本部長 ホンダノースアメリカ 兼 アメリカンホンダモーターカンパニー取締役社長の神子柴寿昭氏は「過去3年間、ホンダとGMは、それぞれの専門領域におけるノウハウを提供し、両社のエンジニアが『ワンチーム』として小型で低コストな次世代燃料電池システムの開発に取り組んできました。この素晴らしいチームワークの基礎があって、今回両社が将来の燃料電池車で、お客様に新しい価値を創造することを可能にする、燃料電池システムを共同で量産する段階に至りました」とコメント。
GM上級副社長 グローバル製品開発・購買・サプライチェーン担当のマーク・ロイス氏は「燃料電池に関するイノベーションにおけるリーダー企業2社の協業は、燃料電池をクルマの推進力の主流へと近づけるエキサイティングな動きです。将来、燃料電池技術を乗用車に適用することで、より個性的でより環境にやさしい移動手段のオプションをお客様に提供することが可能になります」とコメントした。
なお、新会社Fuel Cell System Manufacturingの経営は、両社が指名するそれぞれ3名の取締役からなる取締役会が担い、取締役会議長は両社が持ち回りで指名。また、社長も両社が持ち回りで指名する。