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ミシュラン、自動運転車レース「ロボレース」の公式タイヤパートナーに

NVIDIA、Chargeに続き3社目

2017年1月25日(現地時間) 発表

ミシュランタイヤ装着ロボカー

 仏ミシュランは1月25日(現地時間)、無人の自動運転車によるレースイベント「ロボレース(ROBORACE)」を主催するロボレースから公式タイヤパートナーとして指名されたと発表した。

 今回ミシュランは、DRIVE PX2テクノロジーによる人工知能をロボカーに提供するNVIDIA、パワーエレクトロニクスを提供する電動トラックメーカーのChargeに次いで、ロボレースが公式に発表した3社目のグローバルパートナーとなった。

 ミシュランは125年以上にわたるタイヤ開発の技術を活かし、ロボレースと共同でロボカー向けタイヤの開発に取り組んでいる。ロボレースで使用されるタイヤは、ロボカーのスピードや過酷な走行条件に対応できること、一般的な車両での使用にも適合している必要がある。

 ロボレースCEOのデニス・スヴェルドロフ氏は「ミシュランを当社のパートナーに迎えたことを大変誇りに思います。当社のパートナーはリスクを厭わず、自動運転の実現を目指しています。これにより私たちの暮らす街は環境に優しく、安全で静かなスマートシティとなり、日々の暮らしが向上するでしょう。ミシュランのスタッフには会う度に感銘を受けました。彼らはモビリティが将来どのように変化し、その変化がもたらす大きなチャンスを十二分に理解しています。可能性が現実へと進化する世界を創造するために当社、そしてミシュラン自身をも鼓舞しています。ミシュランの安全やイノベーションに対する貢献、また当社とミシュランの両社が実現可能な最高のソリューションの創造を目指して互いに努力することにより、完璧なパートナーシップが生まれるのです」とコメント。

 ミシュラン・モータースポーツディレクターを務めるパスカル・クアスノン氏は「ロボレースとの提携を大変うれしく思っています。我々はレースの進展を注意深く見守り、これまで様々なテストを続けてきました。ロボレースのレースに向けた自動運転技術やハードウェアの開発スピードには驚いています。自動運転技術は実現に近付いており、当社は研究開発の先頭に立つことを目指しています。ミシュランは技術革新、及び当社の製品を次のレベルに押し上げるグローバルなイベントやモータースポーツへの参画に尽力してきました。そして今、ロボレースは当社の専門技術やノウハウを自動運転に応用すべく特別な機会を提供してくれています。ミシュランは未来の一部となるのではなく、未来を創り出す一助となることを願っています」とコメントした。