ホンダ、1981年に商品化した「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」が「IEEEマイルストーン」に認定

「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」が「IEEEマイルストーン」に認定

　本田技研工業は3月2日、1981年に世界初の地図型自動車用ナビゲーションシステムとして商品化した「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」が、「IEEEマイルストーン」に認定されたと発表。同日11時に東京 青山にあるホンダ青山本社ビルで記念式典が行なわれ、IEEE（Institute of Electrical and Electronics Engineers）会長 カレン・バートルソン氏から銘板が贈呈されている。

　IEEEマイルストーンは、電気、電子、情報、通信といった分野で開発から25年以上が経過した技術や施設などで、地域社会や産業の発展に多大な貢献をしたとされる歴史的業績をIEEEが認定する制度。1983年以来、「アポロ月着陸船」「東海道新幹線」「黒部川第四発電所」など174件が今年2月までに認定されている。

　自動車産業界では初めてという今回の認定を受けたホンダ・エレクトロ・ジャイロケータは、ヘリウムガスを利用した「ガスレートジャイロ」によってクルマの移動方向を検知する方向センサーを自動車用として世界で初めて実用化。これに走行距離センサーやマイクロコンピューターなどを組み合わせて進行方向と移動量を検出し、現在の自車位置を計算。透過型の地図シートをセットしたブラウン管に現在位置と自車が進んでいる方位、走行軌跡を表示して、ドライバーが進むべき経路を容易に判断できる製品となっている。

　このホンダ・エレクトロ・ジャイロケータの開発により、地図型自動車用ナビゲーションシステムが世界中に普及。ナビゲーションシステムの世界標準を築いた功績が認められて今回の認定となった。

ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータは、透過型の地図シートに「ガスレートジャイロ」や走行距離センサー、マイクロコンピューターなどを使って検出した自車の現在位置を表示。世界初の地図型自動車用ナビゲーションシステムとして1981年に商品化された