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マクラーレン、最高出力720PSのスーパースポーツカー「720S」日本初公開
0-100km/h加速は2.9秒、最高速は341km/h
2017年3月10日 00:00
- 2017年3月8日発表
- 3338万3000円
マクラーレン・オートモーティブ・アジアは3月8日、スーパースポーツカー「720S」を東京都内で日本初公開した。同モデルはジュネーブモーターショーで世界初公開されたばかりで、最高出力720PSのV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンやカーボンファイバー製シャシーを採用した。日本では7月よりデリバリー開始予定。価格は3338万3000円。
シルエットのデザインインスピレーションはホホジロザメ。パワフルでマッチョなイメージに仕上げられ、LEDマトリックスヘッドライトを搭載し、エアダクトを兼ねたユニークなグラフィックのライトパネルや、エンジンルーム冷却用に空気を導入するドアパネルから後方に向かって設けられたベンチレーションダクト等、エクステリアには新発想のエアロフォルムが採用された。
ドアの開閉は前方に跳ね上がるダブルヒンジの印象的なディヘドラルドア。ガラスドームのキャビンはスリムなCピラーにもガラスをはめ込み、360度全方位視界を獲得している。
新開発のセンターモノコックを初めて採用した「モノケージII」はカーボンファイバー化され、「650S」と比較して18kgの軽量化に成功。ドライバーとパッセンジャーを確実に保護し、エンジンルームの上まで覆う構造で、ルーフの一部も含め開口部が大きく取られている。
パワートレーンは、ターボチャージャー、インタークーラー、プレナム、シリンダーヘッド、クランクシャフト、電動ウェストゲート、ストロークアップしたピストンなど全てを刷新した「M840T」エンジンを採用。最高出力537kW(720PS)/7500rpm、最大トルク770Nm/5500rpmを発生するV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンを縦置きにミッドレイアウトし、トランスミッションは7速DCTを組み合わせて後輪を駆動する。パフォーマンスでは0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速7.8秒。最高速は341km/hに達する実力を持つ。
サスペンションにはプロアクティブ・シャシー・コントロールII(PCC II)を採用。650Sのプロアクティブシャシーをベースとして開発され、新しく12個のセンサー(各ホイールに3つのセンサー)を追加し、路面を把握し、グリップ力を最大限に発揮する設定が選択できる。このセンサーからの情報を利用するためのアルゴリズムの開発には、ケンブリッジ大学と共同して6年の歳月がかけられたという。
センターコンソールに配置されたモニターで設定が可能なアクティブ・ダイナミック・パネル(ADP)は、「スポーツ」「トラック」「コンフォート」の3つの設定が選択可能で、可変ドリフト・コントロールは新しいレベルまで達したESCによりドリフト部分の設定でレーシングドライバーのような走行が体験できるという。
ドライバーの前方に配置されたメーターは、新しいデバイスのフォールディングドライバーディスプレイを採用。走行シーンに応じてスピードメーターの表示画面を格納し、スポーツ走行用に情報を最小限にしたインフォメーションに切り替える事が可能。
シートに使われているレザーはスコットランドの最上級のレザーを使用。アルミのパーツは削り出しの加工が施され、全てのクオリティが向上した豪華なキャビンとなっている。コントロールスイッチの角度や位置も入念に考えられ、ドライバーを中心に作られた快適なレイアウトとされている。